稲垣吾郎主演「窓辺にて」TIFF2022観客賞を受賞

稲垣吾郎主演「窓辺にて」TIFF2022観客賞を受賞1

 『新しい地図』稲垣吾郎(48)主演の映画『窓辺にて』(監督:今泉力哉/配給:東京テアトル)が『第35回東京国際映画祭』(TIFF2022)内で観客賞を受賞したことが2日、都内で介さされた授賞式で発表された。

 映画『愛がなんだ』『街の上で』などを手掛けた今泉力哉監督による17作目の完全オリジナル作品。<等身大の恋愛模様>に加え、これまで以上に<好きという感情そのもの>について深く掘り下げて描き切った、大人のラブストーリー。稲垣にとって今泉監督作品出演は初。妻が売れっ子小説家と浮気しているのを知っていながらある感情に悩む、フリーライター市川茂巳役を稲垣が演じる。

 今回の受賞に今泉監督が登壇。なお、稲垣は新型コロナウイルスに感染したことから欠席となっている。

 以下今泉監督によるコメント。

 この度は、観客賞をいただきありがとうございます。私は東京国際映画祭のコンペティション部門は今回が2回目でして、それまでにも日本映画スプラッシュという部門で何度か参加させていただいております。

 私は個人的な悩みや、小さな悩みに焦点を当てた恋愛映画を作り続けています。世界には戦争やジェンダーなどさまざまな問題がありますが、本当に小さな、映画の題材にならないような悩みや個人的な問題などを、恋愛を通じて、また、笑いやコメディ的なことも含めて描こうと思い、作品を作っています。

 どうしても、映画や小説などでは、大きな問題を取り上げてそれについて語るという側面がありますが、自ら行動できない受動的な主人公だったり、見過ごされるような小さな問題について描きたいという思いがあります。

 最初に野上さんが特別功労賞を受賞していた場面が、今日のクライマックスなんじゃないかと思いながら見ていたんですが、自分も作品を通して同じ舞台に立てていることを嬉しく思いますし、今後も映画監督を続けていければと思います。

 また、今回ご一緒した主演の稲垣吾郎さんが新型コロナウィルスに感染され、初日にも大事をとって登壇できない状況があります。まだまだ戦争だけじゃなくて、コロナもそうですし世界にはいろんな問題がありますが、ネガティブに全部とらえるわけじゃなくて、そこにある小さな喜びとか、そういうものについて、これからも自分なりにできることを考えていこうと思います。本日はありがとうございました。

 映画『窓辺にて』は4日より全国ロードショー予定!

 ※稲垣吾郎過去記事
 ・稲垣吾郎 草なぎ剛気づかず?香取慎吾は刺激に
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 ・稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾 三宅弘城と西田尚美の舞台に特化した“あるある”をテーマに質問でどれだけ共感?ななにーに美川憲一、研ナオコ、梅沢富美男登場も