俳優・中井貴一、アイドルグループ『関ジャニ∞』安田章大、松井一郎大阪市長が21日、大阪・ミライザ大阪城で映画『嘘八百 なにわ夢の陣』(監督:武正晴/配給:ギャガ)お披露目イベント&試写会に登場した。
本作は大物狙いで空振りばかりの目利き古美術商・小池則夫(中井)と、うだつの上がらない陶芸家・野田佐輔(佐々木蔵之介)の骨董コンビを描いたお宝コメディ『嘘八百』シリーズ第3弾。今回は大阪を舞台に豊臣秀吉のお宝をめぐり大騒動が巻き起こり、安田演じるカリスマ波動アーティスト・TAIKOHが2人を翻弄する。
以下、公式レポート部分。
この日は朝まで降っていた雨が上がって晴天となり、試写会と記者発表がスタートした。
大阪城横のザ・ランドマークスクエア内で行われた試写会直前の舞台挨拶に登場したのは中井貴一、安田章大(関ジャニ∞)、そして松井一郎(大阪市長)。
中井は「大阪に到着したとたんに晴れて、とても幸先のいい宣伝の日になりそうです」と話し、安田は「関西人として、大阪城そばのこの場所で登壇でき、取材も受けられるのは本当に幸せです。そしてとなりには中井貴一さん、そして松井市長もいるなんて、『関ジャニ∞』の安田もこんなすごい場所に立てるようになったんだなと、あらためて幸せに思っています」と心情を話した。松井市長は、「久々に緊張しています、こういう試写会の場に立つということはありませんので。シリーズ3作目にして大阪城を舞台に、非常に楽しい作品を作っていただきました。映画とのコラボで、大阪を世界にアピールしていく絶好の機会と思っていて、心より感謝申し上げます」と、コメント。
あらためてシリーズ3作目について聞かれると中井は「シリーズ化するなんて全く思っていなかった。1作目は堺市だったのですが、16日間という映画史の中では最短のスケジュールで撮影した過酷なものだった。やっているときは必死だったが、客観的にみると“やっつけ仕事なのでは?”と思えるくらいの本当に大変な撮影だったんです。朝3時に起きてを繰り返す毎日の撮影は死ぬ思いでした」と話すと安田や市長、さらには場内も笑いに包まれた。さらに「そんな中だったので、2作目をやると聞いたときは蔵之介君も僕もがく然としたんです、ふつうは嬉しいはずなのに(笑)。でも3作目になって、撮影は1ヶ月でしたけど余裕が出てきましたし、大阪にまた戻ってこれてよかったと思います。」と話し、さらなる続編について聞かれると「その時はまたずっと大阪にいます(笑)」と話した。
そして、7年ぶりの映画出演で、今作の撮影について聞かれた安田は「めっちゃ幸せでしたよ、だって隣でずっと大先輩のお芝居見れるんですもん!ぜい沢でした、ふつうはお金払っても無理ですよね。そして中井さん蔵之介さんのお2人のお人柄がとにかくいいんですよ。お2人は演じていない裏でも活気良くテンポが良い。仲が良くて空気がとにかくいいなと思った」と話すと、中井は「僕は両親が京都なので、関西の血を引いているんです。やってる事を見たらわかってもらえると思うのですけど。なので蔵之介くんと安田くんとは息が合う。人生ユーモアがないと面白くないというか、裏でもどこでも楽しく地ならしをしながら撮影には臨んでいました」と、答えた。
さらに安田は「中井さんは差し入れでさくらんぼを入れて下さったのですけど、僕がさくらんぼを好きだと聞かれた中井さんは、2回目の差し入れもさくらんぼを入れてくださって、さらに紙コップに“安田”と書いて、中井さんが僕専用のさくらんぼを用意してくださったんです。こんな大先輩いますか??本当にありがたいなと思いながらも、とても勉強になりました」と、現場の思い出を話した。
松井市長は大阪城が舞台になった本作について聞かれると「シリーズは1作目からすべて見させてもらっている。さっきの中井さんの話をきいて、あの1作目はやっつけ仕事だったんだなと(笑)」と冗談めいて話し、中井も安田も爆笑。続けて松井市長は「大阪城を舞台にした映画という事で、こんなことはないので今作をきっかけに、大阪をさらに広めていきたいです。中井さんも大阪にいていいよと言っているので、大阪の観光大使でもぜひ受けて頂いたり(笑)。これからも大阪を愛していただきたいと思いました」と、中井に観光大使のラブコールを送り、場内も盛り上がった。
撮影中の思い出について中井は「1作目と違って、今回は大阪の街を歩いたりする時間もあって、人と接する機会がありました。蔵之介くんはたくさんお店を知っているので、美味しい店も知ることが出来て本当に良かったですし、大阪には住めたら住みたいと思いました」と回想し、大阪城については「大阪城の中にあれだけの国宝というか財宝があるというのは本当に知らなかったです!秀吉のものとか貴重なものがたくさん残っているというのは今回初めて知りました」とコメントした。そんな中井に市長は「秀吉の財宝は、海外の方からも注目を集めている。お持ち帰りいただくわけにはいかないですが」と返し、「そんな、持ち帰りたいとは言ってませんよ!」と笑いながら中井は答えた。
安田も大阪城については「『関ジャニ∞』のシングルでも大阪城バックにMVを撮影したこともあります。個人的にも子供のころ、ラジオ体操をしに来たことがあります」と言うと中井が「安田くんはいまもラジオ体操をやっているよね」というと安田は「なんで知ってるんですか???」と驚いた。「撮影の際、車で待っていたら安田くんが外で体操しているのが見えて、それをみて頭の中で音楽を付けたらラジオ体操だった」と話すと、「正解です!いつも現場で第一も第二もやります」と安田は驚きながら答えた。
さらに大阪城を背に登壇した、ザ・ランドマークスクエア大阪の屋上では、「撮影中も大阪城があまりに素敵なので、待ち時間がまったく苦にならなかったです」と中井。安田は「撮影前に豊臣秀吉の奈良のお墓にお参りに行きました。そのあと撮影に臨んだのでいつもとは違う力を貰いました。特別感というか。大阪の地で撮影することは自分自身が育った街なので、改めて本当にありがたいと思いました」と話した。
最後にそれぞれの夢を聞かれると、松井市長は「我々の子供や孫が豊かに暮らせる世界から認知される大阪にしたい」とコメント。安田は「『関ジャニ∞』として大阪の地で全員で、映画やドラマを撮影してみたいというのが夢です。そしてずうずうしいかもしれませんが、中井さんとまた共演させて貰いたいというのも夢です!」と語り、中井は「いまの10、20代の子たちは夢を持つことがわからないと思うんですよね。自分たちも漠然としか持っていなかった。仕事を継続してやりながら出てきた夢が本当の夢のような気がするので、社会に出て、継続していくことが大事だと思います。夢が持てなくなったら俳優をやめようかなと思う」と話した。
※『嘘八百』過去記事
・「嘘八百 なにわ夢の陣」ポスタービジュ!安田章大意味深ポーズ
・安田章大 映画「嘘八百」に“カリスマ波動アーティスト”役起用
・森川葵 オーディションに落ち中井貴一から「良かったじゃないか」と言われ感激のワケ?佐々木蔵之介らと映画「嘘八百」イベで和気あいあい
※記事内画像は(c)2023「嘘八百 なにわ夢の陣」製作委員会