広瀬すずTAMA映画賞で「絶対に逃げれない」心情披露

広瀬すずTAMA映画賞で「絶対に逃げれない」心情披露1

 俳優・広瀬すず(24)が26日、東京・多摩のパルテノン多摩 大ホールで『第32回映画祭TAMA CINEMA FORUM』内の『第14回TAMA映画賞』授賞式に最優秀女優賞を受賞したことから登壇した。

 『TAMA映画賞』は、2009年にスタート。前年10月から当年9月に一般劇場で公開される作品及び監督・キャスト・スタッフを対象に、市民ボランティアの実行委員が選考していることが特徴。松坂は『流浪の月』を好演したことから最優秀男優賞を受賞。同賞は、『本年度最も心に残った女優を表彰』するというもので、広瀬とともに倍賞千恵子が受賞となった。

 『流浪の月』は2020年本屋大賞を受賞し、同年の年間ベストセラー1位日販単行本フィクション部門、トーハン単行本文芸書部門)に輝いた作家・凪良ゆう氏の同名小説が原作。9歳のときに誘拐事件の“被害女児”となり、広く世間に名前を知られることになった女性・家内更紗(かない・さらさ)を広瀬すずが、その事件の“加害者”とされた当時19歳の青年・佐伯文(さえき・ふみ)を松坂桃李が演じた。

 表彰の際には審査員から「過去の傷を背負生きてきた更紗が抑圧から解放され、静かな美しさを感じさせました」と評されることとなった。

 このコメントを受け、「まっすぐ更紗と向き合いながら、一生懸命生きて良かったと思っています。自分の中では苦しい撮影だったと思います。でも、『流浪の月』がいろんな方にいまこうして届いていると思うと、踏ん張ってよかったなと思います。桃李さん、支えて頂いた方がたくさんいたので、少しでも恩返しできればと思っています」と、スピーチをした。

 広瀬は李監督の2016年の映画『怒り』にも出演。こちらも難役だったということで、李監督の作品へは、「すごくつらい役が多いなと思います。でも、お芝居を通して、こんなぜい沢な現場はないと思います。ここまで自分と向き合ってというのが怖いなと思うんですが、いやでも向き合わされる時間を設けてくださるというか、絶対に逃げれないなという気持ちで参加させて頂いています」と、前を向いた。

 また、この日『流浪の月』で共演した松坂桃李は最優秀男優賞を、横浜流星も最優秀新進男優賞を受賞。壇上では、横浜の話題となり、広瀬は、「皮膚感覚で信用できるなと感じています」という。

 ここで松坂も、横浜、広瀬の3人が本作現場でであったときのエピソードを披露することに。その3人がそろったのは横浜をサプライズ誕生日をした日だそうで、「台本にないシーンを李監督が流星くんに演出をつけたんです。それは、激昂しながら上がってきてくれというので、カフェにあるゴミ箱のフタをとってというものだったんです。それでフタを開けたら誕生日プレゼントがあるというので、僕はあの現場で流星くんと、あまり接する機会がなかったですし、流星くんの役としては、僕の役と距離があったので、これは殴られるかなと思いながらで」と、戦々恐々としていたそうだが、「いざプレゼントを発見したときに、いつもの流星くんの笑顔になったときは安心して。これからこの3人で作品を作り上げるんだな、嬉しいなと思いました」と、振り返っていた。

 最後に広瀬は「ものづくりって楽しいなと感じています、多くの方に届くように、いろんな映画に参加できるようにと思います」と、抱負を語っていた。

 ■最優秀作品賞
 ○『LOVE LIFE』
 深田晃司監督およびスタッフ・キャスト一同
 ○『ハケンアニメ!』
 吉野耕平監督およびスタッフ・キャスト

 ■特別賞
 ○芦田愛菜・宮本信子およびスタッフ・キャスト一同
 『メタモルフォーゼの縁側』

 ○小林啓一監督およびスタッフ・キャスト
 『恋は光』

 ■最優秀男優賞
 ○佐藤二朗
 『さがす』『truth ~姦しき弔いの果て~』『バイオレンスアクション』
 ○松坂桃李
 『流浪の月』

 ■最優秀女優賞
 ○倍賞千恵子
 『PLAN 75』
 ○広瀬すず
 『流浪の月』

 ■最優秀新進監督賞
 ○片山慎三監督
 『さがす』

 ○森井勇佑監督
 『こちらあみ子』

 ■最優秀新進男優賞
 ○磯村勇斗
 『ビリーバーズ』『PLAN 75』『異動辞令は音楽隊!』『さかなのこ』『前科者』『彼女が好きなものは』ほか
 ○横浜流星
 『流浪の月』『アキラとあきら』『嘘喰い』『あなたの番です 劇場版』『DIVOC‐12』

 ■最優秀新進女優賞
 ○河合優実
 『PLAN 75』『愛なのに』『ちょっと思いだしただけ』『女子高生に殺されたい』『百花』『冬薔薇』ほか
 ○伊東蒼
 『さがす』『恋は光』『MIRRORLIAR FILMS Season3』

 ※広瀬すず過去記事
 ・岩橋玄樹、佐野玲於、広瀬すず、Koki,、宮脇咲良らが『SEE LV』展レセプションイベントに出席
 ・広瀬すず 横浜流星を「信頼して近くなっていた」ことで起こった松坂桃李との“弊害”?映画「流浪の月」ちょっと違ったラストシーンを李相日監督に詰め寄る一幕も
 ・松坂桃李 広瀬すずとスーツ姿の新社会人の質問にじっくり返答で贈った言葉は?「遠慮なく甘えます」「好きなんだなって」「みなさんと直接やり取りする幸せを感じています」【原稿ロングめ】

 ※第14回TAMA映画賞別記事
 ・横浜流星「TAMA映画賞」授賞式で礼儀正しく何度もお辞儀!「大きな挑戦」
 ・松坂桃李「TAMA映画賞」授賞式で佐藤二朗から大喝!場内は爆笑
 ・磯村勇斗 TAMA映画賞受賞欠席もP語る「頼もしく思った」エピ

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