伊達さゆり Liella!8人からサプライズハグ？に大テレ

　スクールアイドルグループ『Liella!』の澁谷かのん役・伊達さゆり、唐可可（タンクゥクゥ）役・Liyuu、嵐千砂都役・岬なこ、平安名すみれ役・ペイトン尚未、葉月恋役・青山なぎさ、桜小路きな子役・鈴原希実、米女メイ役・薮島朱音、若菜四季役・大熊和奏、鬼塚夏美役・絵森彩が4日、宮城・ゼビオアリーナ仙台でライブツアー『ラブライブ！スーパースター!! Liella! 3rd LoveLive! Tour ～WE WILL!!～宮城公演』Day2を開催。キャスト陣と観客たちが一緒に盛り上がった。

　オールメディアで展開しているラブライブ！シリーズの最新作で2021年7月よりNHK EテレにてTVアニメが放送された『ラブライブ！スーパースター!!』から新たに誕生したスクールアイドルグループ『Liella!』（リエラ）。表参道・原宿・青山という3つの街のはざまにある新設校・私立結ヶ丘女子高等学校を舞台に、初めての入学生である澁谷かのんを中心とした少女たちが紡ぐ物語となっている。今年5月には2期生となる新キャストとして鈴原、薮島、大熊、絵森の4人が加わり、同7月にはTVアニメ2期が放送された。キャストによる、ライブツアーも昨年10月末に初のライブツアーを展開し、今回で3度目となっている。

　ステージセットは、センターに大モニターが据えられ、会場中央に続く花道、その先に円形ステージが設置されているという構成。TVアニメ2期OPにもなった楽曲『WE WILL!!』衣装で登場した9人が同楽曲からスタートを切った。

　2曲目『スター宣言』を披露した後のMCでは、伊達が「みなさんようこそ！」と客席に声をかけると、隣りにいた岬が「地元だから？」と伊達の出身地である宮城県にかけて尋ねる。伊達としてはそのことは頭になかったそうだが、「ようこそ宮城へ！」と、ニッコリと言い直すことも。

　Day1を経てキャスト陣の緊張もほぐれたことが明かされていたが、鈴原は逆に「きょうの方が緊張しています。スタッフさん5人に囲まれて励ましてもらって」と、心情を話すとキャスト陣から「大丈夫だよ」と声がかかったり、絵森が「希実の緊張を食べてあげられる余裕がある」と、フォロー。絵森は実際に緊張する鈴原にアクションを起こしたそうだが、薮島はその様子を取り違え「希実のなんかを食べてた」と証言。これに絵森はジェスチャーとともに“釈明”していた。

　楽曲構成はDay1と同じくTVアニメ2期を第1話から順番に体感できる展開。6曲目からは今年10月にリリースしたアルバム『リエラのうた2』からの楽曲となり、まずは薮島、大熊、絵森によるカントリー調の明るい曲調の『プライム・アドベンチャー』。こちらはトロッコで会場をめぐったり、3人が連係したダンス、さらには薮島に両サイドから大熊と絵森がハグしてくっついて笑顔になるという振り付けも。

　続く、ロック調で可可とすみれの関係性を感じさせるような歌詞の7曲目『エンドレスサーキット』へ。アルバムではLiyuu、ペイトンそれぞれがソロで歌唱しているが、この日はデュエット。楽曲冒頭でLiyuuは「すみれには負けませんよ！」とペイトンを指させば「望むところよ可可！」と、受けて立つ応酬が。2人はトロッコで場内をめぐりながらとなったが、前の楽曲から薮島、大熊、絵森はステージに残り2人のやりとりをダンスを踊るような動きで見守ることもあった。

　8曲目『駆けるメリーゴーランド』は、かのんと千砂都の幼なじみ同士による楽曲。ここでは伊達と岬が歌唱しつつ、ゆったりとしたダンスをときにシンメトリーのようになりながら披露し目を引いた。

　9曲目『ビタミンSUMMER！』からはサイバー感あふれる衣装にチェンジしての歌唱に。10曲目『POP TALKING』ではキャストが2・2・2・3に分かれてトロッコに乗って歌唱していたが、自撮りするキャストや、2人で向き合って歌唱したり、手をさしのべてとってもらえずシュンとする振り付けなど、さまざまな表情が見られるものとなった。

　11曲目『ユートピアマジック』もそのまま分かれてトロッコで歌唱していたが、Liyuuとペイトンがハグをしていたりと、絵森と鈴原と青山が約束をするように小指をあわせていたが、楽曲の最後にはセンターにいた伊達に向かって8人が両サイドから駆け寄ってきて挟み込むようにギューっと抱きつく。しかし、伊達はこのことを知らなかったのか、オフマイクで“なになに！？”と口を動かし、ビックリするのと同時に大テレで、笑みを浮かべながらも顔を手で覆ってしまう一幕もあった。

　12曲目『Chance Day, Chance Way！』直後のMCでは、大熊からの声がけで、『ビタミンSUMMER！』の衣装を観客たちに見てもらうため、円形ステージの外周を9人で一周する珍しい光景が広がる。さらには、絵森がカチューシャについている丸い飾りを観客たちに届けるために投げる仕草をしたことから、キャスト陣も真似して投げこむ仕草を見せていたが、“丸”にこだわりのある千砂都に声を当てている岬だけはむくれて千砂都の気持ちを表現していた。

　【後編（鈴原希実Day1でLiella!を実感！“好きだっちゃ”合戦）へ】

　■セットリスト
　M1：WE WILL!! / Liella!
　M2：スター宣言 / Liella!
　――MC1――
　M3：Welcome to 僕らのセカイ / 澁谷かのん（CV.伊達さゆり）、唐可可（CV.Liyuu）、嵐千砂都（CV.岬なこ）、平安名すみれ（CV.ペイトン尚未）、葉月恋（CV.青山なぎさ）
　M4：Butterfly Wing / ウィーン・マルガレーテ（CV.結那）
　M5：Go!! リスタート / 澁谷かのん（CV.伊達さゆり）、唐可可（CV.Liyuu）、嵐千砂都（CV.岬なこ）、平安名すみれ（CV.ペイトン尚未）、葉月恋（CV.青山なぎさ）、桜小路きな子（CV.鈴原希実）
　M6：プライム・アドベンチャー /米女メイ（CV.薮島朱音）、若菜四季（CV.大熊和奏）、鬼塚夏美（CV.絵森彩）
　M7：エンドレスサーキット / 唐可可（CV.Liyuu）、平安名すみれ（CV.ペイトン尚未）
　M8：駆けるメリーゴーランド / 澁谷かのん（CV.伊達さゆり）、嵐千砂都（CV.岬なこ）
　M9：ビタミンSUMMER！ / Liella!
　M10：POP TALKING / Liella!
　M11：ユートピアマジック / Liella!
　M12：Chance Day, Chance Way！ / Liella!
　――MC2――
　M13：揺らぐわ / Liella!
　M14：色づいて透明 / Liella!
　M15：エーデルシュタイン / ウィーン・マルガレーテ（CV.結那）
　M16：Sing！Shine！Smile！ / Liella!
　M17：名前呼びあうように / Liella!
　M18：私のSymphony ～WE WILL!! Ver.～ / Liella!
　M19：未来の音が聴こえる / Liella!
　――MC3――
　M20：追いかける夢の先で / Liella!