俳優・吉沢亮、役所広司、サガエルカス、ワケドファジレ、アリまらい果、MIYAVI、佐藤浩市が7日、東京・新宿ピカデリーで映画『ファミリア』(監督:成島出/配給:キノフィルムズ)公開記念舞台あいさつを成島監督とともに開いた。
山里に暮らす陶器職人の父・誠治(役所)と海外で活躍する息子・学(吉沢)、そして隣町の団地に住む在日ブラジル人青年・マルコス(サガエルカス)の3人を中心に国籍や育った環境や話す言葉などの違い、血のつながりを超えて強い絆で“家族”を作ろうとする姿を描いたオリジナル作品。
ブラウンのシルエットで登場した吉沢。「この作品はいろんなコロナの状況もありまして、仕上がりまでにすごく時間もかかって本当に終わるのかという思いもありました。いまみなさんの前に立てて、映画をお届けできる日が来たのが感無量でございます」と、しみじみ。
自身の役との共通点の話題となり、役所が「撮影しているときは自分に近い人物だと言い聞かせてやりますけど、共通している部分はないです」というと、吉沢もうなずきながら学という役ヘ「たぶん共通点はないですね。性格もぜんぜん違うし、共通点と言いよりこいう人間憧れるなという理想が詰まっていて」という。
どう違うのかへ、吉沢は、「(学は)誰にでも優しくて自分の知らない世界にちゅうちょなく飛び込んでいけるんです。仕事に海外行きまくって、そこまで流暢じゃない英語でコミュニケーションをとっている感じもあって。何かにビビるということがあるんだろうけど、そこに飛び込んでいく楽しさというものを感じている男なんだろうなって思って」と、学の美点を褒めつつ、自身としては「僕は自分の知らないところはビビリなのでなかなか行けないです」と、苦笑い。
そんな吉沢は現場ではコミュニケーションをしっかりとっていたのでは?との声も司会から飛んだが「どうなんでしょうね……どうにか自分から行かなければという重みはありましたけど、それに行動が伴っていたかは分からないです」と、率直に話していた。
すると、学の妻役を演じたアリまらい果からは「吉沢さんとのシーンが多かったのですが、私は演技をしたことがなく、シーンが始まる前にすごいガチガチになって、そのシーンのことを何度も想像を繰り返していたんです。そのときに吉沢さんが、すごく話しかけてくれるんです。吉沢さんは準備いらないの!?と、思って。これがレベルが違うってことなのって感じました」というと、良かれと思ってやったことがアリまらい果の集中の“仇”になってしまったと感じた吉沢は「大変失礼しいました。僕的にはあまり緊張しなくて良いんだよと言う思いでやっていたんですけど、そうですね」と、頭をさげる素直な反応を見せることもあった。
話題が年始のことになり、吉沢は「今年の年始に実家にちょろっと帰りました。うちにはワンちゃんがいるんです。以前帰ったときは1匹だったのが、2匹になっていて。会った瞬間から顔をベロっベロ舐められて、一緒に座っていました」と、のんびり過ごすことができたようだった。
ほかにも、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の親善大使を務めるMIYAVIが本作では暴力的な役として演技を披露している。そんな自身との真逆の役を演じたことへ、「難民キャンプに行くたびに、いろんな国のホストを見ていて摩擦は確かにあるんです。でも、僕がやることでその逆側の視点が学べるのではないかというのと、僕がやることで、そういう現実もあると知ってもらえるんじゃないかなって思って。この作品を通じて、たくさんのことを考えされられます。演じる中で、世界が理不尽のままだったら、僕たちは何をもがいて頑張っているんだろうって」という、熱い気持ちから出演を決めたとも話していた。
映画『ファミリア』は全国公開中!
※吉沢亮過去記事
・吉沢亮“外出”!「キリン生茶 免疫ケア」新TVCM登場
・吉沢亮 役所広司主演「ファミリア」で息子役!佐藤浩市ら出演
・吉沢亮「こんな、企業秘密みたいなの、飲んじゃっていいんですか(笑)あー!なるほど」な瞬間も!キリン生茶新TVCMに満島ひかりと登場【インタ部分主なやりとりあり】