俳優・木村拓哉、綾瀬はるか、宮沢氷魚、市川染五郎、音尾琢真、伊藤英明、中谷美紀が12日、東京・有明の東京ガーデンシアターで映画『レジェンド&バタフライ』(監督:大友啓史/配給:東映)ジャパンプレミアを大友監督とともに開いた。
東映70周年を記念した作品。織田信長(木村)と、“帰蝶”とも呼ばれている謎に包まれたその正室 ・濃姫(綾瀬)を描く。政略結婚という最悪の出会いから始まった2人は、いかにして真の夫婦となり、共に天下統一へと向かって行ったのか……魔王と呼ばれながらも時に悩み苦しむ信長を<ひとりの人間>として描き、その側で支え続けた濃姫との知られざる物語となっている。
会場中央内にはレッドカーペットが敷かれ、木村と綾瀬、それぞれが逆側から歩いてきて中央で、にらみ合うという本ビジュアルを生再現するという豪華演出でスタート。
黒のフォーマルな衣装で現れた木村は、「個人的には思い入れもあります。普遍的なものが描かれていると思いますので 深く受け取っていもらえたら嬉しいです」と、呼びかける。
昨年1月にクランクアップし、その1年後にこうした完成品をお披露目するイベントを開催できることへ「この日が来るのをずっと待っていたのというのは事実です。ほかの作品もそうですが、みなさんに引き渡しの日という感覚がしています。共同制作で作った作品がきょうを持って、自分たちのてもとを離れるというか、みなさんに引き渡す日になっていて。僕らは作品を見送るので、今日をもってみなさんが愛してくれれば、すごく嬉しいなと思っています」と、噛みしめるように話した。
続けて、濃姫を演じた綾瀬へ、木村は「濃姫に関する資料は少ない中で、作品のなかで濃姫という存在を構築していかないといけない、その作業の中でベースになってくれているのが綾瀬はるかさんで。現場では、濃姫としていてくれたので、すごく組み立てやすかったと感じています」と、やりやすかったという。
撮影では、「大友監督は目の前で何がおきるのかと言うんで、とりあえずやりたいと言ってくれるんです。現場で生まれた感情というものを、一粒残らず、カメラに収めてくださったなという印象があります」と、大友監督に感謝もしていた。
話題が木村演じる信長へ。綾瀬は「観たことのない織田信長です」と手放しでたたえ、「その影には濃姫という女性がいたからこそ、信長が信長としていたんだなと感じています」という。すると中谷が、「現場に入ると誰も怖くて近寄れない血なまぐさい感じがして、戦の感じがしていましたよね。綾瀬はるかさんが『怖い』というくらい」と、鬼気迫るものがあったと証言。
続く伊藤も、熱弁するあまり長広舌を振るったが、結果として「端的にいうと素晴らしい!好きな信長の中でナンバーワンです!」と、アピール。そんな伊藤について、中谷は「伊藤さんはチャンバラがうまいので、よくエキストラさんたちとチャンバラをずっとなさって、見惚れてしまうくらい上手なんです。ところが、殿(木村)は鞘から刀を抜くことが一切なかったんです。殿はああいうチャンバラをなさらないんですかと聞いたら『これを抜くことの重みが分かっている人間はあんなことしない』と、おっしゃってて」と、重厚感のある木村のコメントを紹介。逆に伊藤は動揺のあまりマイクを取り落としショックを受け、場内は大爆笑だった。
映画『レジェンド&バタフライ』は27日より全国公開予定!
※木村拓哉過去記事
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