女優・松岡茉優(22)が23日、東京・ユナイテッドシネマ豊洲で初主演映画『勝手にふるえてろ』(監督:大九明子/配給:ファントム・フィルム)初日舞台あいさつを俳優・渡辺大知(27)、北村匠海(20)、女優・石橋杏奈(25)、大九監督(49)とともに開いた。
芥川賞作家・綿矢りさ氏の同名小説が原作。初恋の片想いをこじらせ10年間脳内彼氏にしてしまったお相手と、現実に目の前に現れた彼氏との間で揺れ動く主人公・ヨシカ(松岡)の姿をポップでコミカルに描いた暴走ラブコメディ作品。
赤いワンピース姿で現れた松岡は、初主演作が初日を迎えたということで、「8歳からこの仕事を始めて、14年目にして初めて主演の初日です。初のこの時をみなさんと過ごせて幸せです」と、満面の笑み。
主演ということで、106媒体の取材を受け宣伝活動も忙しかったそう。その取材の間にも、綾野剛主演のドラマ『コウノドリ』(TBS系)に出演しており、綾野からは「『(取材は)100は行くね』とおっしゃっていて(笑)。さすが、先輩!当ててきました」と、“予言”が当たったことを笑いながら楽しんでいた。
イベントでは、作品タイトルにちなんで、それぞれに最近ふるえたエピソードの質問も飛んだ。松岡は今年のドラマ『やすらぎの郷』(テレビ朝日系)で共演した石坂浩二(76)と加賀まりこ(74)からの言葉にふるえたそうで、「3人でのシーンがあったとき、お2人がじっと私を見て、私がどういう女優になっていくのかというお話をされていて。それだけでもふるえたんですけど、『そのままで行きなさい』と言われて。女優としてこうあるべきかなと悩んでいたんですけど、なるべく自分を信じて、こうだと思った道を進んでいいのかなって心が軽くなって」と、胸が温かくなるような話が飛び出す。
しかし、この松岡の優秀すぎるエピソードが5人のなかで1番最初に語られたことに「この先が苦しいぞ~!」と、苦笑い。その北村は、「歩いていたら靴底がベロン」となったそうで、「年代物の靴を履くことが多くて散歩も趣味なんで3駅分くらい歩いたんです。でも途中から素足で歩いているような感覚になって。気づいたら網網なバレエシューズみたいになってて。ガクガクとなって」と、その後の散歩に難儀したことを実感たっぷりに話す。
すると、石橋も「しょうもなさすぎて出したくない」と、出し渋ろうとしたが松岡がその一部を知り「本当にしょうもない!超しょうもないじゃん!これは(松岡のと)一緒に並べないよ!」と、思わずツッコミ。その内容というのが「ボトムスのチャックが全開になりがち」と、明かしはにかんでいた。
一方、渡辺は『爆笑問題』のラジオに出演し、本作主題歌『ベイビーユー』をかけてもらったことに感激したそうで、「田中さんから曲だしコールをしてもらって」と、天にも昇る心地だったようだ。
最後に松岡から「1人1人に15分感想を聞きたいくらいです。何年かして、女優さんとして素敵な人になって、『あいつの初主演の初日に行ったんだ』と言ってもらえるような、女優になっていたい。映画界をもっと盛り上げていければ」と、抱負とともに呼びかけていた。
映画『勝手にふるえてろ』は23日より公開中!