Liella!初声出し可能単独！序盤からキャスト涙のクライマックス

　スクールアイドルグループ『Liella!』の澁谷かのん役・伊達さゆり、唐可可（タンクゥクゥ）役・Liyuu、嵐千砂都役・岬なこ、平安名すみれ役・ペイトン尚未、葉月恋役・青山なぎさ、桜小路きな子役・鈴原希実、米女メイ役・薮島朱音、若菜四季役・大熊和奏、鬼塚夏美役・絵森彩、ゲストのウィーン・マルガレーテ役・結那が4日、埼玉・ベルーナドームで全国ツアー『ラブライブ！スーパースター!! Liella! 3rd LoveLive! Tour ～WE WILL!!～埼玉公演』Day1公演を開催。グループ初の観客の声出しが可能となったライブに、感涙するキャストが続出するものとなった。

　オールメディアで展開しているラブライブ！シリーズの最新作で2021年7月よりNHK EテレにてTVアニメが放送された『ラブライブ！スーパースター!!』から新たに誕生したスクールアイドルグループ『Liella!』（リエラ）。表参道・原宿・青山という3つの街のはざまにある新設校・私立結ヶ丘女子高等学校を舞台に、初めての入学生である澁谷かのんを中心とした少女たちが紡ぐ物語となっている。昨年5月からは、2期生となる新キャストとして鈴原、薮島、大熊、絵森の4人が加わり、同7月にはTVアニメ2期が放送された。昨年12月から展開していた3度目の全国ツアーとなる。

　基本的な楽曲や衣装構成はこれまでのツアーと大筋では同じくTVアニメ2期を体験できるものに。しかし、『Liella!』が活動を始めたのは新型コロナウイルス禍まっただなかの2021年となり、観客の声出しが可能となったライブは先月12日に開催された『オダイバ!!超次元音楽祭-ヨコハマからハッピーバレンタインフェス 2023-』Day2公演にゲスト出演が初となり、単独のライブイベントでは全国ツアーのなかでも本公演が初となる。それだけに、1曲目『WE WILL!!』、2曲目『スター宣言』ともに観客たちの大声援に押されてか、キレのあるパフォーマンスと笑顔が印象的なステージで魅せた。

　2曲披露直後のMCに入った直後にも「こんばんはー！」と声をかけるキャストたちに、観客たちの声が返ったことに感激の笑顔と涙するキャストが続出。そのまま自己紹介の流れとなったが、そのトップとなった大熊は額に人さし指をあてながら、「みなさんの声を聴いて、コーレス（コール＆レスポンス）の仕方が分からなくなってしまいました」と言うと、1期生2年生キャストの5人の方を向き「先輩のコーレスの見本を見せてください」と、お願い。

　この発言に大熊の隣にいた鈴原もニコニコと5人の方を見つめたり、その後にLiyuuも「この（あいさつ）順番だって知らなかった」と話しており、どうやら2年生キャストたちへの1年生キャストからのサプライズプレゼントといった様子。ペイトンもこの展開に「初っ端から泣きたくないんですけど」と言いつつ、瞳には涙が浮かんだ。

　そして順番を替えてペイトンからあいさつをスタートさせ、2年生キャスト5人が順番にあいさつ。5人ともおなじみのあいさつフレーズをコールし、レスポンスが返ることに瞳を潤ませており、2年生キャストラストとなった青山は「きょうは一生忘れられない盛り上がる日にしていきましょう」と、声を震わせて呼びかける。

　そしてあらためて大熊は自身が埼玉県出身ということで、「移住検討中のみなさん大きな声で掛け声をよろしくお願いします」と、本公演ならではのあいさつ。一方、薮島がコール＆レスポンスに感激でセリフを言えなくなってしまいそうになり、初っ端からクライマックスの様相を呈していた。

　また、「音楽コンサートにおける新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン」改定による緩和もあってか、パフォーマンス面でも、一緒に手をつないでのものが多くみられたり、10曲目の『POP TALKING』では岬が伊達をバックハグしたり、『ユートピアマジック』では大熊が薮島と小指を絡ませあったりと、キャスト同士が超接近する瞬間もたびたび見られるものに。

　終盤のMCでは、伊達は直前に披露した「きょうの『未来の音が聴こえる』は違ったなって。毎公演違うんですけど、会場がより1つになっているような感じがして、みなさんと一緒にステージを作っている感じがして」と、噛みしめるように語り、本編ラストを告げての観客のリアクションにも思わずキャスト一同で笑みを浮かべていた。

　“Liella!”コールの後のアンコールではライブTシャツに着替えたキャスト陣が登場。楽曲『水しぶきのサイン』、続けては事前に本公演ホームページ上で展開されていた“もう一度聴きたいアンコール曲”投票2位となった楽曲『Shooting Voice!!』をトロッコに乗って披露。その曲中に大熊が「アンコールありがとう！どんなに遠くに離れていても私たちはつながってるからね！」というと、隣にいた青山が肩を組んで2人でサムアップ、伊達が薮島のおでこにコツンといった感じで頭を当てたり、ペイトンが鈴原をハグしたり、岬が鈴原を＆絵森がLiyuuをそれぞれバックハグしたりと1期生と2期生の関係性を窺わせる仕草が散りばめられたものとなった。

　【後編（岬なこ Liella!初ドームに「この嬉し涙をきょうのために」）へ】

　■セットリスト
　M1：WE WILL!!/ Liella!
　M2：スター宣言/ Liella!
　――MC1――
　M3：Welcome to 僕らのセカイ/ 澁谷かのん（CV.伊達さゆり）、唐可可（CV. Liyuu）、嵐千砂都（CV.岬なこ）、平安名すみれ（CV.ペイトン尚未）、葉月恋（CV.青山なぎさ）
　M4：Butterfly Wing / ウィーン・マルガレーテ（CV.結那）
　M5：Go!! リスタート / 澁谷かのん（CV.伊達さゆり）、唐可可（CV. Liyuu）、嵐千砂都（CV.岬なこ）、平安名すみれ（CV.ペイトン尚未）、葉月恋（CV.青山なぎさ）、桜小路きな子（CV.鈴原希実）
　M6：パレードはいつも / 米女メイ（CV. 薮島朱音）、若菜四季（CV.大熊和奏）
　M7：迷宮讃歌 / 葉月恋（CV.青山なぎさ）、鬼塚夏美（CV.絵森彩）
　M8：Dreamer Coaster / 澁谷かのん（CV.伊達さゆり）、桜小路きな子（CV.鈴原希実）
　M9：ビタミンSUMMER！ / Liella!
　M10：POP TALKING / Liella!
　M11：ユートピアマジック / Liella!
　M12：Chance Day, Chance Way！ / Liella!
　――MC2――
　M13：揺らぐわ / Liella!
　M14：色づいて透明 / Liella!
　M15：エーデルシュタイン / ウィーン・マルガレーテ（CV.結那）
　M16：Sing！Shine！Smile！ / Liella!
　M17：名前呼びあうように / Liella!
　M18：私のSymphony ～WE WILL!! Ver.～ / Liella!
　M19：未来の音が聴こえる / Liella!
　――MC3――
　M20：追いかける夢の先で / Liella!