俳優・永野芽郁(23)、渡辺謙(63)が4日、東京・丸の内ピカデリーでワーナー・ブラザース100周年記念セレブレーションイベントにスペシャルゲストとして登場した。
1923年4月4日にハリー、アルバート、サム、ジャックのワーナー4兄弟によって設立された、映像制作の大手企業ワーナー・ブラザース。創立100年を迎え、この1年をメモリアル・イヤーとして活動していくに当たり、その企画などが発表されることに。
ブラウンのドレス姿で登場した永野。「このような記念すべき日に呼んで頂いて光栄に思います」と、にっこり。
一方、渡辺は03年の『ラスト サムライ』をはじめ『バットマン ビギンズ』、『硫黄島からの手紙』、『インセプション』などに出演。100年ということに驚きつつ、「ラストサムライからお世話になっているんですけど、ワーナー作品6本お世話になっていて100周年の5分の1に参加させて頂けているんだなというので、あらためて喜びを感じています」と、心境を。
2人の共演はこれが初だそうだが、渡辺は「朝ドラ(『半分、青い。』)観てました。娘より下だから可愛い可愛い」と、エアでなでなでするような仕草を見せれば永野も「すごいですよねー」と、テンションが上がっているようだった。
映画館でのエピソードは?と問われ、渡辺は『燃えよドラゴン』を挙げ、「田舎なんで、街に映画館になくて長岡という場所の映画館に電車で30分かけて友達と行って。映画館出た後は『アチャー!!』って、やりたいくなりますよね。ヌンチャクも借りました」と、青春時代の思い出を。永野は初めての映画館体験を明かすこととなり、「劇場に友人と行くのが特別な体験で毎度楽しみにしていました。高校1年生のころに1ヶ月地方ロケに行かせて頂いて、そのときに1人で劇場に行って。その世界に入れている気がして鮮明に覚えています」と、懐かしげだった。
続けて90年代の同社の代表作の映像が上映。そのなかに永野が生まれた1999年の『マトリックス』が入っていたが、永野は「マトリックスも観ているんです。いまだに名作として引き継がれていくものは私達世代でも観ているんだなって」と、時を超えて引き継がれている様子を。
印象的な作品へ、永野は07年のジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンによる映画『最高の人生の見つけ方』を挙げる。「初めて観たときに泣いたんです。どこかで生きることを諦めることがある……というと私から言うと軽い言葉になってしまいますが、自分の機嫌は自分でとりたいなと思って過ごしているんですけど、周りの方を喜ばせたいと考えるときに、響くものがあって。いまだに何かあるときの前には観ています」と、自身の中で重要な作品になっているそうだ。
そして21世紀に突入してからのダイジェスト映像が上映され、永野は「最近のものもありますし、学生時代にみんなで盛り上がったものがあって、記憶にあるものが多くなりましたね」というと、渡辺は「やっと記憶にあるだよねー」と、ジェネレーションギャップを感じさせるようなコメントが。
また、永野は同社配給作品では2020年に『仮面病棟』、21年に『地獄の花園』、22年に『母性』などに出演しており、これらに出演して日本アカデミー賞で賞を受賞したことでキャリアに変化があった?との質問も。これに、「変化があったと感じることは、もう少し時間が経ってからだろうなと思います。けれど、賞を頂いたりしたことで、周りの方からお声を聞くことが多くなりました。普段、私の作品を観ない友達も観に行ってくれて感想をくれたので」と語り、感じた反響を口にしていた。
さらに、永野は渡辺のように世界に「挑戦したい」と、司会に促されながら言っていたが、渡辺はこの言葉を受け取りながら、「ハードルを上げないで、面白い話が来たらやっちゃえばいいと思う。選んでから、しまった……と、必死になってやればいいいんだよ。ダメだったときは、『いやーっ』て、言って帰ってくればいいんだから」と、気軽に背中を押していた。
そして永野から「俳優として1つ1つ頑張ってまいりたいと思います。そしていつか、謙さんとご一緒できるように頑張ります」と、目標を掲げ渡辺は「コロナ禍で劇場に足が遠のいた時期がありました。配信もあって映像も多様化したと思います。でも、最近映画館にお客さまが戻ってきている感じがしています。この映画館で暗がりの中で、そこから映し出されるある種のバイブレイションを感じているのは映画館でしか感じられないものだと思っています。ワーナー・ブラザースも素晴らしい作品を配給していってほしいと思っています」と、メッセージを寄せて締めくくっていた。
※永野芽郁過去記事
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