吉本新喜劇の新座長・アキ（53）、吉田裕（44）が2日、大阪・なんばグランド花月（通称：NGK）でなんばグランド花月 本公演『新座長お披露目公演』初日公演を開催。笑いあふれるなか、華やかに2人の新座町デビューを祝った。
昨年8月に小籔千豊、今年3月20日に川畑泰史が座長を退任。3月21日より2人が座長に就任し、以降、お披露目に向けて着々と準備を重ねてきた。本公演では、まさにここでしか見ることの出来ないダブル座長によるスペシャルな吉本新喜劇となる。
公演冒頭には、2人をはじめ、間寛平GM、すっちー、酒井藍、川畑泰史から口上が述べられることに。口上が行われるのは吉本新喜劇としては実に6年ぶり。
開演時間となると緞帳があがると裃をつけた6人が平伏して登場。上方の口上は主役の2人は話をせずほかの者が2人を引き立てる口上ということで、平伏し続ける2人を前に、寛平GMから「先日会社の方から座長就任を聞きました。私もビックリして“え～”で本人たちも“え～”、そしてお客さんも」と、観客たちに振ると、場内は一斉に「え～」の声に包まれ、寛平GMは「ということでございます」としれっと続けて、観客たちを一気に巻き込み、さっそく場内をつにまとめながらのあいさつとなった。
すっちーからは、「アキくん、吉田くん、ご結婚おめでとう！一緒に戦った仲ですが」と、いきなりぶちかまして爆笑をさらったり、2人を季節にたとえ出す。アキには秋をかけ「実りのアキ、食欲のアキでございます。これからもたくさんの笑いを実らせお客さまをおなかいっぱいにして頂きたい、そう願っています」とうまくまとめたが、一方の吉田は名前の裕（ゆたか）を浴衣（ゆかた）にかけて夏としい「夏祭りです。新座長よろしくおねがいします。いろんな意味で“豊か”になれば」と、ざっくりとしたまとめ方に川畑から「適当にやるな！」と突っ込まれていた。
ふくよかな体型をしている酒井からは、「座長たるもの、やはり健康一番でございます。2人とも健康に気をつけて」とエールこの送り、川畑からは、「この2人ならきっとやってくれると思います。一生懸命がんばります、今後ともこの川畑泰史をお願いします」と、ちゃっかり自分をアピールして、すっちーから「こらー、ふざけるな！」と、声を張り上げたツッコミで笑いに沸いた。
そして、寛平GMからあらためて、「2人が新座長に加わりまして、なお新喜劇が発展しますように。隅から隅から“隅まで”、2人のこと、たのんまっさー！」と、伝えていた。
月亭八方、大木こだまひびき、村上ショージ、テンダラー、NON STYLE、プラス・マイナス、インディアンスによるネタ見せ、そして公演には、2人をはじめ吉本新喜劇の劇団員である清水けんじ、酒井藍、佐藤太一郎、烏川耕一、島田珠代、前田まみ、川畑泰史、松浦真也、Mr.オクレ、鮫島幸恵、浅香あき恵、山田花子、吉岡友見、もじゃ吉田、小林ゆうが爆笑の喜劇を繰り広げていた。
