俳優・岡田将生(28)、女優・木村文乃(30)が10日、東京・田中千代ファッションカレッジでW主演映画『伊藤くんAtoE』(監督:廣木隆一/配給:ショウゲート)1月10日=“伊藤くんの日”公開直前イベントに登場した。
容姿端麗ながら自意識過剰で無神経なうえ関わる女性の人生をことごとく翻弄する伊藤(岡田)と、伊藤に振り回される女たちに毒づきながら自身も伊藤に追い詰められていく落ち目の脚本家・矢崎(木村)。そんな2人を中心に、伊藤に振り回される女などを巻き込み甘い恋愛に秘められている嫉妬、執着、イラ立ちなどの“毒”要素も入った恋愛ミステリー作品に仕上がっている。
“伊藤くん”に合わせて110人の観客が詰めかけるなかで和装姿で登場。岡田はその和装へ「モダンな感じでやらせて頂きました」とちょっとスタイリッシュな感じになっていることにはにかむと、木村は「スタンダードと違う感じです」と、笑みを浮かべた。
実は同所は、終盤の2人が対決するシーンの撮影で使われた“聖地”だそうで、木村は「2人がバチバチやりだすところです」と、しみじみ。岡田は「去年の8月に撮らせて頂きました。汗ダラダラしたらせていましたね」と、苦労があったよう。
しかも岡田は、「ラストシーンの対峙するシーンはテラスで10分間長回しでお芝居しているところがあるんですけど、そこが印象深いというか、緊張しましたしね」と、振り返ったが、なぜかその話題に2人で笑い合う様子も。これについて木村が、その長回しシーンがテイクがあるはずだと思っていたところ、監督から「その日の入り時間とか『信じている』と言われて。岡田くんの汗の感じとかもありますよ(笑)。そんなもやっとした気持ちで臨んだんです」と、緊張感がみなぎるものだったそうだ。
そんな岡田は本作へ「ここ1ヶ月伊藤くんの番宣をやらせて頂いていて、毎回伊藤くんの紹介で、自意識過剰、イケメン中身が空っぽと毎回言われ続けて傷つき始めているんです」と、伊藤くんが罵られていることにちょっと凹んでいることを告白することもあった。
イベント中盤には、伊藤くんみたいな男と出会ったことがあるかを観客から強烈なエピソードを集め発表され、それに2人がコメントするコーナーへ。まずは、ほぼ毎日会って“関係”まで持っている男の誕生日をお祝いしようとしたら“遠距離の彼女がいる”と笑顔の顔文字つきで言われたという、エピソードに岡田は「ちょっと痛いですね……」と、二の句も継げないほど沈痛。木村は、「その後関係を続けたのかそうでないのか気になりますね。映画を観てもらうと、決着をつけた方がいいのではと思えます。ただ、確かめたいけど確かめられないという人もいると思いますよ」と、さまざまな視点を入れ込む様子も。
続けては、片想いの人に毎日長文メールを送っていたというものへ、木村は自分も長文を書くほうなのでと共感。岡田はといえば「重たい。何回ロールすればいいのか分からないくらいですよね。痛いですね……」とバッサリだったが、「ちゃんと読みますけど、『長いからもうちょっと簡潔に』と言うかも。僕、連絡とること自体があまり好きではないと思います」と、自分の視点での意見も。
3つ目には、いつもお世話になっているからと、自宅を調べられて、ケーキを持ってこられたという“ストーカー”ちっくなことをされたことへ、岡田は、「すごい男ですねぇ。重たいというか、男性なんですよね。伊藤くんもストーカーと言われて重たいところがありますけど、ヘヴィですよね」と、うなる。さらに岡田が、「どうやって自宅を調べたんだろ」と疑問を呈すると、木村は意外と簡単にできるということや、「知らなかったです。機械オンチなんで」と苦笑いしたり、観客の中の女性も小学生のときに校門や電車で“待ち伏せ”されたということを告白したことに「俺もあった。中学生のときにどれだけ時間を替えてもいたんです」と、自分にも見に覚えがあったそうだ。
なんとこの日は、記念日協会より正式に“伊藤くんの日”と任命されるというメモリアル・デーということがサプライズ発表され、岡田は「今回“E”までやったんで、その後のアルファベットでやれば、毎年……」と、“続編”を熱望するコメントにつなげるちゃっかり具合を見せていた。
岡田から「今年1発目に公開もありますし、公開まで気を引き締めて1つずつ丁寧にお仕事していきたいなと思います。いろんな方々に広めてください」と、呼びかけていた映画『伊藤くんAtoE』は12日より全国ロードショー!