Vシネクスト『忍風戦隊ハリケンジャーでござる！シュシュッと20th anniversary』（監督：渡辺勝也／配給：東映ビデオ）完成披露舞台あいさつが17日、東京・新宿バルト9でハリケンレッド／椎名鷹介役の塩谷瞬（40）、ハリケンブルー／野乃七海役の長澤奈央（39）、ハリケンイエロー／尾藤吼太役の山本康平（42）、カブトライジャー／霞一甲役の白川裕二郎（46）、クワガライジャー／霞一鍬役の姜暢雄（44）が登場した。
2002年2月17日から03年2月9日まで放送された特撮ドラマ『忍風戦隊ハリケンジャー』。13年には10周年を記念して、Vシネマによる続編『忍風戦隊ハリケンジャー 10 YEARS AFTER』が制作され、TVシリーズから20年となり新作オリジナル作品が制作となった。
TVドラマ版でOPにもなった歌手・高取ヒデアキの楽曲『ハリケンジャー参上!』に乗せ、劇中の和装姿で登壇したキャスト陣。塩谷は満員の会場を見回し「嬉しいなぁ、シュシュっと戻ってまいりました！20周年で作りたいなと企画しました」と、万感の思いを。昨年、別作品で同所舞台あいさつに立ったという姜は、やり残していたという「今回は霞一鍬役の姜暢雄です！」と、晴れ晴れといった表情を見せた。
一方、白川は歌謡グループ『純烈』のメンバーとして活動もしており、それだけに、ペンライト持参の観客を見て取ったのか「普段歌を歌わせて頂いているから、きょうは恥ずかしいです」とはにかむ。実際、白川のスケジュールを押さえるのは塩谷によると「大変だった」といい白川は「みなさんにご迷惑もおかけして」と、振り返っていた。
10年ぶりに集まってみて、塩谷は姜と白川を見ながら「2人は大人の夏休みという感じで、撮影中は朝から夜までずっとしゃべってて」と、思い出話に花が咲いたそう。姜は山本が「ニタニタ笑っているの見ると、うるせぇな（笑）と、思いながらも戻っちゃうんだよね」と、しみじみ。山本は「朝4時30分からしゃべったよね」と、撮影当時のテンションが伝わってくるようなエピソードも飛び出した。
そんなやりとりをしながら、塩谷は「年を経るごとに家族というか不思議な連帯感があるんです」と、いい感じの雰囲気になりそうになったが、白川は疑問の声を呈する。これに塩谷が詰め寄ろうとすると姜が白川の前に立ち「兄者に気やすく触るんじゃない！」と役の設定を使っての小芝居が始まったり、20年を経てカンパニーの“お母さん”のような存在となったという長澤に甘えようとする白川に長澤も「お口チャックよ」と、諭したりと、5人ならではのトークがそこかしこで炸裂し、観客たちは爆笑で見守っていた。
兄者を守る
また、京都撮影所で撮影した本作。塩谷は「本当に時代劇として撮影させて頂いて嬉しかったですし、この企画で京都でどうだというときに僕たちがパイオにニアとして、初めて観たという人も増えると思うんです。京都って素敵だよねと思ってもらえたら嬉しいです」と願いも込めつつ話していた。
そして塩谷から「5人が俳優として歌手として、表の姿も裏の姿もやらないとこの作品できなかったんです。実は10周年のときよりハードルは上がっていて、プロデューサーからは『20周年をやる意味ってなんだ？』と何度も言われましたし、コロナ禍という環境の中で作れるのか……？というピンチもたくさんありました。でも、コロナ禍という苦しい状況だからこそ、ヒーローの姿を見てもらいたいと。そうしたら京都撮影所で撮影させてもらえて、和とか文化を見てもらえるという機会も頂きました。新しい人たちが新しいテイストで作っています。できれば、みなさんが育てて頂いたら嬉しいです」と、メッセージを寄せていた。
Vシネクスト『忍風戦隊ハリケンジャーでござる！シュシュッと20th anniversary』は6月16日より期間限定上映！なお、10月25日よりBlu-ray＆DVDで発売となる。
自撮りも敢行
塩谷がいい感じの話をするさなか紐を結ぶ2人
