山下智久「大切なものは目に見えなくて、聞こえない」

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 “山P”こと俳優・山下智久(38)が7日、東京・新宿バルト9で主演実写映画『SEE HEAR LOVE 見えなくても聞こえなくても愛してる』(監督:イ・ジェハン)劇場公開初?舞台あいさつに俳優・新木優子(29)、深水元基(43)、イ・ジェハン監督とともに登場した。

 本作はピッコマにて100万以上『いいね!』を集めたウェブ漫画家・NASTY CAT氏の同名作が原作。次第に目が見えなくなる病を患った漫画家・泉本真治(山下)と、それを支える生まれつき聴覚障害を持つ女性・相田響(新木)の切なくも温かい愛に溢れたラブストーリーとなる。山下にとって約6年ぶりの王道ラブストーリー作品となっており、自身初の漫画家、そして視覚障害者の難役に挑む。

 七夕に合わせるように、キャスト陣は浴衣で登場。山下は普段浴衣を着ることはないそうだが、「先週までアジアを回らせて頂いて、浴衣をピシッと着付けてもらうと、日本に帰ってきたなという気がして、気が引き締まるなと。七夕の日に着させて頂いたことも感慨深く思っています」と、笑みが漏れる。

 日韓合同で作られた本作の撮影の思い出として、山下はスタッフたちが「現場で言語を毎日覚えてきてくれたりとか、それを現場で食べてカメラマンの方が言ってくださって、笑い誘ってくださって、勇気づけてくださったので、今会いたいと思っていますね」と、その温かさをしみじみ。

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 ちなみに、ジェハン監督も日本語を覚えてしゃべってくれたそうだが、山下によると「僕が教えたわけじゃないですよ」と前置きしつつ、「『おなかすいた』とか、『お金持ちはどこですか?』とかふざけた日本語を言って。現場を賑やかすために覚えてくれたと思うんですけど、大変でしたけど面白くて」という思い出があるのだとか。では、ジェハン監督に生披露がリクエストされると、1度は断っていたが、「わたしは寂しいです」「結婚してください」といきなり言い出し、山下をはじめ会場を爆笑の渦に包んでいた。

 また、この日は七夕ということで願いを短冊にしたためることに。山下は、『沢山の人にとどけ』と記し、「あえて限定はせずという形です」と込めた願いを。続くジェハン監督は『結婚したいです』とつづり、先程の発言につなげた“伏線回収”に場内もドッと沸いていた。

 そしてジェハン監督から、「山下さん演じる泉本真治のセリフで素敵なものがあります。『自分は不便であっても、可哀想な人ではない』と。山下さんはとっても格好良く演じてくださりました。私はこの映画を通して伝えたかったのは、障がいというのは肉体にあるのではなく心の中にあるものだということでした。それを乗り越えられるのは心ですし、愛だと感じています」と、作品に込めた思いを乗せる。

 続く山下からは、「僕が初めてこの作品を通して監督にお会いしたときに、『企画を成立するために走っている人がいるし、いまも走っている人がいます。もしかしたら僕にとってこの作品が最後になるかもしれない』とおっしゃっていました。その教えて頂いた情熱や魂を僕も注ぎ込むことができたと思います。役を通して本当に大切なものは目に見えなくて、聞こえないものではないかとなと思います。耳を澄ませて、心を澄ませて、この映画を感じてもらえればと思っています」と、メッセージを寄せていた。

 映画『SEE HEAR LOVE 見えなくても聞こえなくても愛してる』はPrime Videoにて独占配信中!なお、劇場上映ではディレクターズカットバージョンとして上映されている。

 ※山下智久過去記事
 ・山下智久主演「SEE HEAR LOVE」場面写5点解禁
 ・山下智久全身ブラックコーデで「ブルガリ ホテル 東京」に
 ・山下智久、仲里依紗「今際の国のアリス」特別クリップ映像解禁

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高いところにつける深水を見上げる2人

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