俳優・広瀬すずが11日、東京・丸の内TOEIで映画『キリエのうた』（原作・脚本・監督：岩井俊二／配給：東映）完成報告イベントに、アイナ・ジ・エンド、黒木華、『SixTONES』松村北斗、『霜降り明星』粗品、大塚愛、江口洋介、吉瀬美智子、奥菜恵、浅田美代子、北村有起哉、岩井監督とともに登場した。
本作は現時点では特報は解禁されているものの、詳細なストーリーなどは明かされていない。そのなかでアイナ・ジ・エンドは路上のミュージシャン・キリエ役で主演するという設定や、キャストのビジュアルなどは公開されている。広瀬は、過去を捨て、名前を捨て、キリエのマネージャーを買って出る謎めいた女性・イッコ役を演じている。
黒のパンツ衣装で登場した広瀬。「岩井組の作品に参加させて頂けて嬉しく思います」と、笑みを浮かべる。続く浅田が「広瀬さんの“おばあちゅあーん”役をやりました」とひょうきんなあいさつをすると、これには広瀬も大爆笑といった様子で和気あいあい。
岩井組には2020年の映画『ラストレター』以来の参加となる広瀬は、「岩井組ってこんな感じだったなって。北海道ロケのときに、岩井監督が自分でカメラを持っていて、自分で右手にスマホのライトの照明を持って、左手でカメラを持っていて。手作り感がすごいなって。一瞬一瞬、“今だ！”と撮られるのでライブ感があって楽しかったです」と、振り返る。
広瀬にとって岩井監督は？との質問も飛ぶと、「少年のような……でも、いつも疲れて果ててるような。現場をぐるぐる回っている姿を見て、それを周囲もじーっと見続ける時間が岩井組固有の時間だなって感じています」とのことだった。
そんな岩井監督は自身がキャスティングをする際に、「親子関係をキャスティングするときに、“DNA繋がってるな”を意識するんです」と話していたが、広瀬演じるイッコの母親を演じた奥菜が「1回だけですけど広瀬すずちゃんに似ていると言われたことがあって」と、エピソードを披露。これに粗品が広瀬へ「嬉しいですね？」と振ると、広瀬も反射的に「嬉しです！」と答えたが、粗品が「うそつけ！」と、はしごを外しだし、広瀬が「どうしてそんなこと言うんですか！？」と、戸惑う様子も見せていた。
その後、アイナが本作のキリエとして羊毛氏のアコースティックギターにあわせて主題歌『キリエ・憐れみの讃歌』を生歌唱。これを聴いた広瀬は、「アイナちゃんはお芝居も含めて、周りの環境であったり景色とか温度を吸収して表現される方なので、現場のときとは違う、声・魂の震えを感じました」と、感じたことを伝えていた。
映画『キリエのうた』は10月13日より全国公開予定！
※広瀬すず過去記事
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