井上芳雄 石丸幹二に憧れで「ネタではなく」やったこととは?

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 俳優・石丸幹二、井上芳雄、安蘭けいが24日、都内ホテルで日生劇場9月公演 ミュージカル『ラグタイム』(演出:藤田俊太郎)製作会見を演出の藤田氏とともに開催。会見では井上が石丸への憧れを語ったことをはじめ、プライベートがちらりと明かされるトークなども展開し笑いあふれる和やかなものとなった。

 20世紀初頭のニューヨークが舞台。ユダヤ人、黒人、白人。それぞれのルーツをもつ3つの家族が固い絆で結ばれ、差別や偏見に満ちた世界を変えていこうとする物語となる。

 (舞台への意気込みなどを語った別記事はこちら(石丸幹二、井上芳雄、安蘭けい「ラグタイム」会見!「分断だけではなく喜びを」))

 安蘭は石丸との共演へ「幹二さんは舞台上で信頼感を感じていて、私にとっては絶対的な安心感があります」とニッコリ。井上については2016年2月上演の『漂流劇 ひょっこりひょうたん島』以来の共演だそうだが、井上が「ラブソングみたいな曲を一緒に歌ったことを覚えています。本作でも安蘭さんと絡みが多いわけではありませんが、再会できて嬉しいです」と、話した。

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 一方、井上は石丸との共演が心の底から嬉しかったらしく「ネタではなく、石丸幹二になるために東京藝術大学に入ったんです」というほどなのだとか。それでもこれまで歌番組などでの共演はあったが、舞台上ではないそうで、「石丸さんサイドが断ってるんじゃないかというくらい共演がなかったんです」と石丸に詰め寄ると、石丸は「そんなことないよ」と、笑う。舞台上ではそこまで石丸と絡むことはないそうだが、藤田氏は演出で「シンクロできるように」と、これまでの台本にはない掛け合いのシーンも検討しているようだった。

 本作の音楽面についてのトークとなり、石丸は「音楽性の高い楽曲がオンパレードなんです」というと井上も「とにかくいい曲が多いなという印象です」とのことだった。

 ほかにも、それぞれのパーソナルな部分に迫ることもあり、井上が安蘭と「再会したら“人生楽しいぜ!”という感じになっていて、何があったのかなって(笑)。オーラが南国みたいになっていてすごく興味があります」と語ったり、安蘭が石丸の自宅の部屋はどんな雰囲気なのか尋ねだし「食べ物と飲み物にあふれています。買い置きするタイプですね。観葉植物はありましたけど、最近の暑さで枯れてしまって」とも。井上に至っては藤田氏から本作にちなんで最近叶えた夢は?と質問されていたが、「すっごいいいTVを買いました。夢というか、すごいスピーカーの付いたやつで聴こえ方が違うんです。ちょっと勇気がいるくらいのお値段でした。映画の重低音とか、コンサートを観ると違うんです。子供には『TVに触るな!』と、言いながら観ています」と、次々飛び出していた。

 ミュージカル『ラグタイム』東京公演は9月9日から同30日まで日生劇場にて、大阪公演は10月5日から同8日まで梅田芸術劇場 メインホールにて、愛知公演は10月14、15日に愛知芸術劇場 大ホールにて上演予定!

 ■キャスト
 石丸幹二/ターテ
 井上芳雄/コールハウス・ウォーカー・Jr
 安蘭けい/マザー
 遥海/サラ
 川口竜也/ファーザー
 東 啓介/ヤンガーブラザー
 土井ケイト/エマ・ゴールドマン
 綺咲愛里/イヴリン・ネズビット
 舘形比呂一/ハリー・フーディーニ
 畠中 洋/ヘンリー・フォード&グランドファーザー
 EXILE NESMITH/ブッカー・T・ワシントン

 新川將人 塚本 直 木暮真一郎
 井上一馬、井上真由子、尾関晃輔、小西のりゆき、斎藤准一郎、Sarry、中嶋紗希
 原田真絢、般若愛実、藤咲みどり、古川隼大、水島 渓、水野貴以、山野靖博

 大槻英翔 村山董絃/リトルボーイ(W キャスト)
 生田志守葉 嘉村咲良/リトルガール(W キャスト)
 平山正剛 船橋碧士/リトルコールハウス(W キャスト)

 ■あらすじ
 ユダヤ人のターテ(石丸幹二)は、娘の未来のために移民となり、遠くラトビアからニューヨークにやってきた。黒人のコールハウス・ウォーカー・Jr.(井上芳雄)は才能あふれるピアニスト。恋人のサラ(遥海)は彼に愛想をつかし、二人の間に生まれた赤ん坊を、ある家の庭に置き去りにしてしまう。赤ん坊が置き去りにされたのは、裕福な白人家庭の母親 マザー(安蘭けい)の家だった。偏見を持たず、正義感にあふれるマザーは、夫のファーザー(川口竜也)が長く家を不在にしている中、赤ん坊を拾い上げ家に迎え入れる。マザーの弟であるヤンガーブラザー(東 啓介)は生きがいをもとめる不器用な若者。アメリカ中の注目の的である美人女優のイヴリン・ネズビット(綺咲愛里)に愛の告白をするが、イヴリンは公衆の面前で彼にキスをしておきながら、その後すぐに軽く拒絶する。

 ターテと娘はニューヨークに着いてから貧しい生活が続いていた。やがて同胞の女性アナーキストであるエマ・ゴールドマン(土井ケイト)、奇術師にして“脱出王”の名をとどろかせていた、ハリー・フーディーニ(舘形比呂一)と縁を結ぶことになる。

 サラの愛を取り戻すため、マザーの家に身を寄せる彼女の元に通い詰めるコールハウスは、今や“ラグタイム”を奏でるピアニストとして世間で注目され始めていた。ヘンリー・フォード(畠中 洋)が世に送り出したT型フォードを買うことができるくらいまで稼げるようになったが、黒人を蔑視する白人たちに車を破壊されてしまう。そんな中、教育者、作家として啓蒙活動を行う、ブッカー・T・ワシントン(EXILE NESMITH)
のように、社会に影響を与える黒人も現れ始めていた。

 自らの正義と、生まれたばかりの息子の未来を守るため、差別に立ち向かおうとするコールハウスではあったが……。

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