グローバルボーイズグループ『JO1』白岩瑠姫、俳優・久間田琳加が10日、東京・TOHOシネマズ日比谷でW主演映画『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』(監督:酒井麻衣/配給:アスミック・エース)“いちばんに夜きみに会いにいく” 舞台あいさつ付き最速上映会を俳優・箭内夢菜、鶴田真由、酒井麻衣監督とともに開いた。
小説サイト『野いちご』で連載され、第1回野いちご大賞を受賞した、作家・汐見夏衛氏のシリーズ累計発行部数55万部を超えている同名作品が原作。自由奔放で、絵を描くことが好きな謎めいた部分がある銀髪の高校生・深川青磁(白岩)、過去の「ある出来事」が原因で、優等生を演じているという女子高生・丹羽茜(久間田)の2人が紡ぐラブストーリーとなる。
水色のセットアップな白岩と、赤いボタニカルなロングドレスで登場した久間田。会場いっぱいの観客を見回した白岩は「ずっとみなさんに、こうして観て頂きたいと思っていたので、たくさんの方が集まっていただいて嬉しいです」と、万感といった様子。すると鶴田が客席を見回し、「舞台に立って瑠姫くん人気……あの、すごいですね(笑)。現場で、瑠姫くんの美男子っぷりにビックリもしていました」というと、これには白岩も笑みが浮かぶ。
青磁役を演じ自身と共通点を感じ大きく共感することが多かったという白岩。「青磁は『人生は一度きり』とか、現実的な考え方をします。僕もライブの最後のMCとかで、『このステージが自分の最後のステージになってもいいくらい全力でやっています!!』と伝えていて。はじまったら終わりがあるとか、永遠ではないというのは青磁と同じ部分があって」といい、司会から「演じていてたくさん共感した?」との問に、「自分に親近感がある作品だと感じました」とうなずきつつ、「セリフを言うというより、これまで自分が思っていることがたくさんあったので、“青磁、分かる、分かるよ~”という気持ちでやった部分もあって、近しい気持ちで演じましたね」と語っていた。
茜を演じた久間田は、「学生時代周りを気にしている部分があって、茜と同じで。私も茜にとても親近感を感じているんです。演じながらこういうときあるよねと思いながらでした。この作品を演じて自分が変わったところもあるんです。茜が自分の気持ちを言えるようになっていくのがすごくスッキリした瞬間があって」と、エピーソードとともに披露していた。
作品では、夜が明けたときに1番に会いたい人が1番大切な人ということで、白岩に夜が明けたら1番に会いたい人は?との質問が。すると「そうですねぇ……。大切な人……」と笑って溜めた後、「JAM(『JO1』のファンネーム)のみなさんではないですかね」といい、これには場内に黄色い声援が飛び交う。そんななか、白岩は、「映画だけではなくて、ファンの立場になったり、常にファンの方ファーストで考えるようにしているので、それが少しでも伝わっていたら嬉しいですね」と、爽やかな笑みを浮かべていた。
続けて、いまだから言えることは?という問いかけが、白岩は「久間田さんが撮影を追うごとに青磁に感化されてきて『自分の意見を言えるようになってきた』『自分のターニングポイントになった』と言ってたじゃないですか。本当にそのお通りなんです。撮影が進むに連れてめちゃめちゃ強気になってきたんですよ(笑)。撮影の時、僕偏食でご飯をあまり食べなかったんです。ずっとお菓子で繋いでいたんですけど、それも途中からめちゃくちゃイジってくるようになりました。さっきも舞台袖で『緊張している?』と聞かれて、“平常心”かなと話したら、明らかに緊張してるのに、『私もです』と、張り合ってくるようになりまして、なんでこんなに対抗心燃やしてくるのかなって(笑)」と、相当に打ち砕けた関係性が築けている様子を。これに久間田は、「結構、無意識にやってました。本当にすいません!」と苦笑いしつつ「さっき裏で『当たり強くない!?』って言われました」と、そのレスポンスも暴露されていた。
いまでこそ、それほどの関係性となったが撮影が始まるタイミングでは「お互い人見知りで、あまり話すことがないままに、現場に入ったんです。台本読み以外では話すこともないままでした」という。そんなときに酒井監督から「自分が座長を務めるということで、演技だけではなく現場の雰囲気も自分が作っていかないといけないとアドバイス頂いたんです」と言われたそうで、それに対して「確かにその通りだなと思って、そこからスタッフさんやカメラマンさんに積極的に話しかけるようになって。現場の雰囲気をできるだけ作るってことを頑張ろうかなって思って。それで話すようになったんです」と、学んだことがあったそうだ。
続けて、久間田からは「私も白岩さんのこといいですか?」と切り出すと、「白岩さんは運動神経良すぎ!」というと、何を言われるのか身構えていた白岩だがホッと胸をなでおろしながら「そこは自信あります」と、笑みが浮かび、逆に久間田がちょっと動揺する様子も。それでも久間田は続けて「体育の授業シーンとか、サッカーのシーンとか青磁くんに手を引かれて走るシーンが多かったんです。そのときにすっごく足が速くて、私が後ろから追いかけようとするとものすごく差ができて見失うみたいな。それは困りました」と、エピソードを披露。
これには白岩も心当たりがあったようで「毎回困ってましたね。階段を茜が早く上がっていかないといけないシーンも、途中追い越しそうになったりとかして、結構そのペースに合わせるの大変でした」とも。するとそれを横から見ていた箭内も「私もむっちゃそれ思ってました(笑)。茜の手を引っぱるときとかめっちゃ大変そうで、えーみたいな感じで、リアルに追いかけるの大変そうで頑張れって思ってました」とうなずいていた。
そのサッカーシーンについて酒井監督は「けいこやリハーサルがあるシーンではなかったんですけど、白岩さんがまー、サッカーがすごくお上手で。ここまでお上手だとは知らなかったんです。茜ちゃんに、『キーパーの感じはこうしたら上手く見える』とか、サッカーの演出は半分されていたんじゃないかなって。サッカーのシーン演出ありがとうございます」と、お礼を言う様子も。
すると、白岩は「マットを敷いて、ダイビングキャッチするというシーンも何回かレクチャーしたんですけど、そのせいで僕の肋(あばら)が痛くて。茜のせいで折れたかもとイジってました(笑)」と、肋骨のあたりを押さえながら主張。これに久間田は「撮影中はクランクアップのときまで、痛いわーって毎日言われました」と“逆襲”していた。
また、本作にあわせてSNSで募集し2372件があつまったという『いちばん会いたい人に見せたい空』スペシャルムービーが場内で公開されたが、この公開が伝えられた瞬間、参加された方に感謝するように白岩が手を合わせる様子も見せ、「たくさんの素敵な写真をありがとうございました。今感動しています。映画の中ではもっと綺麗な空もありますし、みなさんに響けばと思います」と、感極まったのか途中声がうわずる様子も見せていた。
そして白岩から、「頑張って一生懸命挑戦しました。出演者の方、監督、影で支えてくださるスタッフの方がいるからこそでき上がりましたし、きょうのように来てくださるもなさん、すべての人に感謝しています。映画を楽しみにしていていください、一生懸命頑張りました!」と、メッセージを寄せていた。
また、記念撮影直前には司会から客席に白岩へ向けたウチワを持参している方を1人1人読み上げていき、白岩もニコニコと手を振ったり、両手でハートを作ってファンサービス。その呼ばれ方として「初めてのものも多い」と笑いつつ、青磁(せいじ)を“あおじ”としているものもあったのを見つけ「“あおじ”もありますね」と、楽しげな様子も。その後記念撮影では、さまざまなポージングを自分から披露し、記者たちにもサービス満点といった様子で撮影を終えていた。
映画『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』は9月1日より全国ロードショー予定!
※映画『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』過去記事
・白岩瑠姫 ひたすらに儚いなど!W主演映画で「いい関係を築くことができた」
・白岩瑠姫&久間田琳加主演映画 主題歌は「JO1」書き下ろし楽曲
・白岩瑠姫&久間田琳加W主演映画の追加キャストに箭内夢菜ら発表