シンガー・ソングライターの平原綾香(33)が28日、東京国際フォーラム ホールCで平原綾香 Jupiter 基金コンサート『My Best Friends Concert~顔晴(がんば)れ こどもたち~』を開催し、17曲のパフォーマンスに満員となる1500人の観客たちが酔いしれる一夜となった。
平原が、未来を生きるこどもたちのために、音楽を通じて社会貢献・さまざまな支援をするために2015年12月から開いている『平原綾香 Jupiter 基金』の一環。今回の売り上げは、東京都内にて野球関連活動とともに震災の風化を防ぐために若い世代とともに震災からの復興のためや防災への意識向上、ボランティアの啓蒙と行動を起こすリーダーシップ育成のプロジェクトを推し進める『ベースボールプロジェクト2018(ハンズオン東京主催)』へ寄付を予定している。
開演前に平原がメディア向けに囲み会見を開催。コンサートには、スペシャルゲストに男性2人組アーティスト『吉田山田』を迎えてのものとなり、この起用へ、「以前イベントで知り合いまして、出演者全員でご飯を食べるという会で隣り合いまして。最初はどちらが吉田なのか山田なのか分からなかったんです(苦笑)。でも、お2人と話してみると個性豊かな歌声も素晴らしくて楽曲1曲1曲が素晴らしくて、私のラジオにもゲストで来て頂いて一緒に歌ったりとか親睦を深め、一緒に第4回目のチャリティー基金コンサートに出てくださらないかとお話したら、OKをくださって。ベストフレンズが2人集って開催になりました」と、経緯を。
さらに、これまでのコンサート開催を経て、これまでの寄付先の方々からメッセージなどが送られてきていると感謝していた平原は、「支援の和が広がっているのを感じていて、とても手応えを感じています」と、笑みを浮かべ、「まだまだ小さな基金ですけど、すごく大きな愛をたくさん頂いて、第4回目の開催をすることができてすごく嬉しく思っています」と、報道陣へ向けてもお礼をしていた。
平原個人としては、今年歌手デビュー15周年とあり、「19歳で『Jupiter』でデビューして駆け抜けてきて、大変なこともありましたけど、15周年を迎えられて嬉しくて。アルバムを制作してまして、記念のツアーも予定しています」と、動きがあるのだとか。
しかも、3月18日から上演される主演のミュージカル『メリー・ポピンズ』のけいこで忙しい中でアルバムも制作しているそうで、「ミュージカルが始まると同時にできたらいいですけど、完成間近ながら、なかなか時間がなくて。いつも朝11時から7時までお稽古で、夜の9時半からレコーディングしている生活で、かなり苦しいです(苦笑)」と、裏側は大変なのだそうで、記者からも「頑張ってください」と、思わず励ましの声も飛ぶ。それでも「15周年の締めくくりですけど、これからも思わせるような聴き応えのあるものになると思いますので聴いてください」と、前向きにアピールしていた。