展覧会『君に届け展 “すき”のちから』オープニングイベントが20日、東京・松屋銀座8階イベントスクエアで開催されアニメ版『君に届け』で主人公・黒沼爽子の声を当てた声優・能登麻美子、Netflixドラマ版『君に届け』で黒沼爽子役を務めた南沙良が来場した。
本展では、爽子をはじめとした個性あふれるキャラクターたちのさまざまな“すき”のかたちを展示。名シーンの直筆原画、創作資料の数々を含め、総数300点以上が展示される。『君に届け』といえば、TVアニメは2009年に第1期、実写映画が10年に公開、11年に第2期が放送、そして今年の3月にNetflixで実写ドラマ化もされ、息長くファンから愛されている。なお、24年には再びのアニメ化がされ3期の放送も予定されており、実に13年ぶりのアニメにもなっている。
本展のカラーにあわせて緑色の衣装で登場した2人。イベント前に一足先に展示を見たという能登は、「原作が持つ優しさやきらめきが会場全体に詰まっていて大変感動しました。椎名先生の創作の過程を展示されていて、プロットやメモ、セリフや絵が展示されていて。きらめきのなかでのプリズムの演出も印象的です」というと南も身を乗り出して「プリズム本当に素敵でしたよね。私もそこが好きです!」と、同じポイントを。
2人はさらに気が合うようで、好きなシーへ「告白の演出のところは一番盛り上がるところというかグッと来て」というと、南は再び「一緒です!」といい、2人でニッコリ。ちなみに実写版のそのシーンの撮影は、「告白シーンはカット数も多くて丸一日かかっているんです。すごく思い入れがあるシーンですね」と、裏話を披露すると、能登は「ほかのキャストさんのお芝居に心を動かさせてもらってできた演技が山ほどあって」と、振り返っていた。
そんななか南はドラマ版で爽子を演じる際に、「私はもともとの声は低いので、アニメを観て能登さんの素敵な声に気持ちを寄せながら演じていました」と、告白。これを聞いて能登は「感無量です!」と大感激。ドラマ版も観たという能登は「仕草や声のスピード、トーンが“本当に爽子ちゃんがそこにいる!”と思って。逆にお伺いして意外でした!」と、興奮といった様子だった。
ほかにも、好きなキャラクターへ南が「胸がキューッとなる感じがして」と胡桃沢梅を挙げたり能登は「風早くんは最高なので特別枠として(矢野)あやねちゃん、ちづちゃん(吉田千鶴)が大きいです」という。
実際に演じて印象的なシーンへは南は撮影開始となったという「風早くんと爽子ちゃんの出会いのシーン」といい能登は「アニメーションならではの等身大のところとデフォルメされて小さくなるところがあって」と話す。さらに、能登は「大好きな胸キュンシーンなんですけど、“目をつぶって5秒数えてからお礼を言うといいよ”と教えられた爽子ちゃんが目をつぶるんです。でも風早くんは勘違いして、顔を近づけたところで、目をパチっとあけてというシーンが大好きで」とも挙げていた。
そこから2人へ学生時代胸キュンしながら過ごしていた?との質問も挙がったが南は「こんな素敵なキラキラなかったです」といえば、能登も「女子校だったので、こういう憧れがあって、この作品でそれを取り戻した感じでした」と、2人で苦笑いだった。
そして能登から「個人的には先生がこの展覧会のためにたくさんメッセージを寄せていて、先生と一緒に巡っているようになるんです。そのコメントであらためて気づくことがあります。先生の言葉を感じてみてもらえれば」といえば、南からも「学生時代に読んでいたときの思い出が蘇ってきたんです。一緒に読んでいた友達と、一緒に来たいですし、原作をおさらいして来て頂けるともっと楽しめると思います」と、メッセージを寄せていた。
展覧会『君に届け展 “すき”のちから』は20日から10月2日まで松屋銀座8階イベントスクエアにて開催予定!