吉沢亮、永瀬正敏、小栗旬、阿部進之介が主演の映画『かぞく』公開へ

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吉沢亮

 俳優・吉沢亮、永瀬正敏、小栗旬、阿部進之介が11月3日に公開予定の映画『かぞく』(監督:澤寛/配給:アニプレックス)を主演することが25日、発表となった。

 本作は17歳で漫画家デビューを果たし、代表作に『未成年』『編集王』『雲出づるところ』『同じ月を見ている』などを世に送り出すも、2012年に亡くなった漫画家・土田世紀さんの絶筆作品が原作。

 脚本・監督を映画『十三人の刺客』『るろうに剣心』シリーズ、人気 TVCM『au 三太郎』シリーズの衣裳デザイン、キャラクターデザインを務めてきた澤田石和寛氏が務めており、今回は写真作家・映像作家としての名義である澤寛として映画監督デビューを果たす。

 原作の『かぞく』の中で描かれた5つのエピソードをもとに、澤寛自身の生い立ちや
経験を織り交ぜ、現代家族を包括的に描きだす。旧来の家族構造から「核家族」を基準に、「婚姻関係」「親子関係」「血縁関係」「法や倫理に背いた関係」「父とは」「母とは」「子とは」などのテーマを各エピソードに振り分け、それぞれ家族の再生を試みながら「家族とは何か」を問いかけている。

 ほか、秋田と千葉を中心としたロケ。音楽には舞台音楽家である棚川寛子氏。サウンドデザインは清水宏一氏、撮影は山本英夫氏が担当していることも明かされた。

 澤寛監督からは、「ずっと現代における『家族とは何か』と考えてきた。私にとって家族とは他人も同然で、家族に何かを求める意思を持つことはなかった。家族という組織は親子、夫婦それぞれが、その時代を生き抜くために互いの“扱い”を変えながら、愛も遺恨も引き連れて出産と育成という本能をもとに、社会環境の変化に合わせてその時代に必要な関係を維持しながら、役割を変えてきたのだ。家族とは親が子供を育てるという関係以上のものではないように感じていた撮影当時の私は、劇内に登場する家族関係を崩壊させようと思っていた。離れていく家族から、『家族』を感じることができると思っていたのだ。2019年に撮影をしたのち、1年後の7月に残りを撮影した。全ての撮影を終え、2020年の9月から自宅アトリエで編集作業に入り、シナリオと撮影済み素材を見ながら、この映画の結末を改めて考えていた。親は子供に何ができるのだろうか。子供は親に何ができるのだろうか。家族とは何か。本格的なポストプロダクションに入る前、私は20年ぶりに実家を訪れ独り身の母と会話をし、これまで感じてきた、家族を好きと思えなかった理由を述べた。そして、私の父親、彼女の元夫が数年前に亡くなっていたことを伝えた。元夫の人生の結末を聞いた母の口から、私の幼少期に起きた家族の事情を伝えられた。それは子供からの目線であったからなのかもしれない。しかし、その時の私は、家族というものは、生きていようが死んでいようが関係がなく、自身が自身であるために必要な存在なのだと理解した。
 この映画の呼吸を聴く。私の目に見える世界は少しずつ変わっていく。私は、この不思議な関係を描くことで、家族の未来を描き出したのだ。

 ■ストーリー
 父が失踪したマコトは、母と二人、住み慣れた街を離れて新しい街へと向かう。内縁の妻と密やかに生活を送るケンジ、その妻ハルカはある秘密を抱えていた。妻を亡くし、父1人で2人の子供を育てるタケオは、子供たちと海へドライブに出かけた。久しぶりに実家へ帰ってきたユウイチは、自分の名を呼ぶ女性に森の中へといざなわれていく。――これは4人の男の4つの家族が、複雑に絡み合い、喪失から再生へと向かう様を、静かに描く叙情詩です。

 ※記事内画像は(c)土田世紀/日本文芸社,Aniplex Inc.

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永瀬正敏

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小栗旬

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阿部進之介