歌手でタレント・美川憲一がPR大使を務めるとともに監修も担当している長崎・南島原市主催の『心浄化旅』プレスツアーが9月下旬に開催。有明海でのイルカウォッチング、現地の逸品がそろう『道の駅 ひまわり』を巡った。
有明海と雄大な自然の長崎・南島原は、天草四郎時貞による島原・天草一揆の主戦場となり現在は世界文化遺産にもなっている原城跡をはじめ、有明海でのイルカウォッチングなども楽しめる。今回、美川が大使を務めるにあたって南島原市は“水に流せるまち”をコンセプトに据えており、現地での魅力を味わうことで日頃のわだかまりも南島原で有名な手延そうめんのように水に流し、心を浄化させるような旅を提案している。
今回のツアーでは、美川出演の動画も制作されており、その動画でも紹介されている、場所を主に巡る。
・島原手延そうめんを堪能できる『山の寺 邑居(やまのてら ゆうきょ)』
・普賢岳の伏流水が飲める『内野水源』のある内野水源神社
・雄大な滝の流れと美しさに圧倒される『鮎帰りの滝』
・世界文化遺産『原城跡』
・曹洞宗のお寺で坐禅体験ができる『玉峰寺』
・有明海と星空鑑賞が同時に楽しめる『瀬詰崎展望台』(せづめざきてんぼうだい)
・可愛さあふれるイルカたちと間近で触れ合えるイルカウォッチング
・島原手延そうめんや島原バーガーも楽しめる『道の駅 ひまわり』
という順番で周っている。
イルカウォッチングは南島原の口之津(くちのつ)港から参加できる。雨天でも行われ、カッパの貸し出しなどもあるそうだが、悪天候で波が高かったり、風の強い日は中止もあるという。
こうしたウォッチング系のものに関しては、動物と出会うために、時期をあわせる必要がある。しかし、有明海のイルカウォッチングは、潮の関係で餌が豊富なため住み着いているそうで、通年観測可能だそうで、パンフレットには『野生のイルカに99%一年中会えるよ』と謳われるほど。と、とにかく高確率でイルカウォッチングができるそうだ。
口之津港を出航してから30分ほど、イルカがちらほらと海面に顔を出してくれるスポットに到着する。運がよければ船べりで顔を出してくれる、思わず笑みが浮かぶ参加記者たちが続出。ガイドさんによると、300~400頭ほどいるのではないかとのことで、そのうちの一部が顔を見せてくれるのだそうだ。
このツアー最後の箇所となる『道の駅 ひまわり』は、南島原の東の端の方、島原市との境い目にある。手延そうめんをはじめとした、南島原のお土産が一堂に会しており、島原バーガーなるバーガーが楽しめ、地元のジャガイモを使ったその場で揚げたてのポテトチップスの販売、正月やお祝いごとの際に家庭でも食べられる郷土料理・具雑煮、リピーターが多いというどぶろく酒・原城の宴、地元の甘みが際立つ醤油の販売など、南島原を食でも体感できる。
なお、『道の駅 ひまわり』には『土石流被災家屋保存公園』も隣接。こちらは1990年11月に起こった平成大噴火と呼ばれる雲仙・普賢岳の噴火当時の被害状況を伝えた場所となっており無料で見学できる。9棟が保存されており、そのなかには2階建ての家屋の1階がほぼ土石流で埋まってしまっている様子や、倒れかけた電柱など、その被害の甚大さを窺わせる。
さらに、『道の駅 ひまわり』から10分ほど普賢岳へ向け自動車で走らせ『大野木場砂防みらい館』へ。同館の隣には大火砕流の熱風で焼失した旧大野木場小学校があり、割れてなくなった窓ガラスをはじめ、被害の凄まじさを、いまなお伝えており、活火山として生きている普賢岳への備えにあらためて気が引き締まるような。場所にもなっている。
■口之津イルカウォッチング
所要時間/1 時間~1 時間 20 分
料金/大人:3,000円、子供:2,000円、幼児:1,000円
HP:http://dolwatch.jp/
■土石流被災家屋保存公園
営業時間/9:00~17:00
定休日/なし
料金:無料
■大野木場砂防みらい館
営業時間/9:00~16:30
定休日/年末年始
料金:無料
撮影・文:水華舞