アイドルグループ『嵐』の二宮和也が6日、東京・TOHOシネマズ日比谷で主演映画『アナログ』(監督:タカハタ秀太/配給:アスミック・エース=東宝)初日舞台あいさつを俳優・波瑠、桐谷健太、浜野謙太、『なにわ男子』藤原丈一郎、板谷由夏、タカハタ監督とともに開いた。
お笑いタレント・ビートたけしが70歳で書き上げた初恋愛小説『アナログ』(集英社文庫刊行予定)が原作。全てがデジタル化されている世界だからこそ、当たり前の「誰かを大切にする」という気持ちを書きたくなったという動機から始まった作品だ。二宮は、手作り模型や手書きのイラストにこだわるデザイナーの水島悟役を。ヒロインで悟が惹かれていく謎めいた女性・美春みゆき役には波瑠が起用されている。
黒のコーデで上映後に登場した二宮は「数ある中から選んで頂いてありがとうございます」と、初日に来てくれた方にあいさつ。続く波瑠が「緊張しています」というと優しく「緊張してるの?」と声をかけたり、波瑠と文言が同じあいさつをしようとする桐谷に「えっ、たまたま!?」と、ツッコんだりと、波瑠と呼ばれているのに反応する桐谷に、「波瑠に改名したんじゃ?」とイジったりと和気あいあい。
イベントのバックパネルには、WEB上で募集した「大切な人と直接会えた時の喜び」を集めたものを設置。パネルにはキャスト本人のメッセージも掲載されており。二宮は『お客さんに会場で会えたこと』としたためていたが、ほかのメッセージと見比べ、「自分だけ絵日記みたい。(番組の)『ごきげんよう』のトークテーマのサイコロの目みたいなことを書いちゃってすみません。みなさんが書かれたものが、読み応えがあって嬉しいですね」と、自身とのものを見比べ苦笑いを浮かべることに。
ちなみに、このメッセージはコロナ禍真っ只中だったそうで、「コロナ禍で制限されているときでの撮影で、久しぶりだったので抽象的すぎちゃった。大きくしてほしくねぇな……という感じで」と、理由も説明していた。
本作を一緒に観てほしい人は?という質問が飛ぶと、二宮は「発想が逆で一人で観た後に、会いたい人は一体誰なんだろうというのを確認というか、確かめてもいいかなと思うんです。特定の人というより、自分はどういう人を思い浮かべるんだろうと思うのかも、楽しみ方の1つではないかと思うんです」と、逆に提案する結果となっていた。
悟のように長年大切にしていることは?という質問が。「否定から入らないことを意識しています。(他人から)否定から入られることが多かったんです。それは違うんじゃないかと。そうじゃない人になりたいと思ってから割と続いています。ですから、肯定から入るようにしています」と、自信の心情を語っていた。
そして締めのあいさつとして、二宮は「奇跡というものが存在するんだとか、縁だなとか運だなとか、一日一日、同じ一日はないし、大変な一日もあれば、すごく嬉しい一日もあって、毎日一日を一生懸命生きるべきだなこの映画を観たときに思いました。本当に、何が起こるのか分からないなかで、自分たちはずっと生きていくんだなと思いました」と言った後、一旦言葉を切る。続けて、「きょうこの会場に来る途中で、元気に歩いている(『嵐』の)大野智に出会ったんです」というと、場内がどよめくことに。
「すごく元気に歩いてましたよ(笑)。車を運転しているときに、なんか見たことある人歩いているなと思って。ビックリして、こんな事あるんだと思って。『なにしに行くの?』って言われて、“いまから舞台あいさつなんだよ”っていったら、『へー、頑張ってー』って言われて、縁でつながっているんだなと思わざるえないシチュエーションで。みなさんにとって大切な人が浮かんでくるような映画にっていると思います。何回も観て頂ければ」と、気持ちを込めて話していた。
映画『アナログ』は全国公開中!