グローバルボーイズグループ『INI』髙塚大夢、お笑いコンビ『NON STYLE』井上裕介が15日、都内でアニメーション映画『ストールンプリンセス:キーウの王女とルスラン』(監督:オレ・マラムシュ/配給:KADOKAWA)大ヒット御礼舞台あいさつを開催した。
騎士に憧れる青年・ルスランと王女・ミラがひょんなことから出会い恋に落ちる。しかし、魔法使い・チェルノモールがルスランの目の前でミラを連れ去ってしまうことに。ミラを取り戻すため、ルスランはさまざまな困難に立ち向かっていくという物語。ウクライナ制作のアニメーション映画として、日本初の映画館での上映作品にもなっている。
以下、公式レポート部分。
まずは舞台挨拶の司会を務める伊藤さとりが「本作の大ヒットおめでとうございます」とお二人に声をかけると、観客席からも「おめでとう!」と声が上がり、祝福ムードに包まれて舞台挨拶が幕を開けた。髙塚は9月に実施した完成披露上映会ぶりの登壇に、「今日は、こうしてまた皆さんにお会いすることができて本当に嬉しいです」と喜びのコメント。井上は、ほかの声優陣が本日登壇できなかったことを嘆きつつも、髙塚のファンからの温かい拍手に「拍手に気持ちがこもってないですけれども、(本日は)頑張ります。よろしくお願いします!」と早速笑いを交えてあいさつした。
現在、大人から子供まで幅広い世代の人々に楽しまれており、SNSでもたくさんの感想が上がっている本作。ご自身の周りの方から映画の感想などを伝えられる機会があったかという質問に、髙塚は、「家族だったり、友達からも映画を観たという連絡をいただいたりだとか。また、INIのメンバーも時間のない中観てくれたりして、本当に嬉しいですね」とコメント。
さらに、INIのメンバーから「普段は(髙塚が)近くにいるからこそ、声優をしている時の声の印象がすごく特別に感じた」という感想をもらったと嬉しそうに明かした。
また、舞台挨拶に来場した観客の中には、10回以上本作を鑑賞した方がいたことから、井上が「映画の関係者でも10回は観ていな
いんじゃない?」と発言すると、なんと20回以上鑑賞している方もいることも発覚。「僕たちより詳しいんじゃないですか?」と髙塚も嬉しい驚きを隠せない様子を見せた。
声の演技への反響について、井上は「ありがたいことに、気付かなかったと言ってくれる声が多かった。気付かれないということは映画の中に馴染めていたということでよかったかなと思います」とポジティブな感想。さらに、「10回・20回以上観て下さっている方々が(髙塚さんを)好きというのはもちろんあると思いまずが、みんなどこか心の中で、『ウクライナを救いたい。なんかできることがあるんじゃないんじゃないか』という気持ちで走り出したこの映画の意義が、大ヒットに繋がった一つの要因でもあるんじゃないかと思います」とコメントし、会場では拍手で沸き上がった。
今回は公開後の舞台あいさつということで、すでに本作を視聴した方々から事前にSNSでお二人への質問を募集していた。視聴者からの最初の質問で、「挿入歌が流れるシーンが大好きで、夜通し冒険した後距離が縮まった2人にいつもキュンとします。この時ミラが生きてることを実感していますが、お二人が『生きてるって実感する』そういう瞬間はどんなときですか?」と聞かれると、髙塚は「INIというグループで活動させていただいているので、ステージの上で立っている時は、やっぱりここに自分の居場所があるというような実感がありますね」とコメント。井上が「今日みたいに、声援で迎えられると生きているって実感する?」と聞くと、「そうですね。このためだけに頑張ってきたみたいな」と髙塚が回答すると、すかさず、「このためだけに?それは言いすぎやろ!」と井上がツッコミ笑いを誘った。
さらに、髙塚は「個人的なところをいうと、食べるのが好きなので、美味しい物食べてる時が好きです」と素直な一面を見せた。一方で、井上は「ステージに立ってる時というのは一緒ですよ。日々練習して、ステージに立って、信じられないくらい滑った時に、『あ、生きてるな』って思います」と自虐。「この滑りにも耐えながら俺は生きているんだな」と明かし、会場ではさらに笑いが沸き上がった。
続いての質問は、「髙塚さんに質問です。井上さんの金歯男をやるとしたらどこにポイントをおきますか?井上さんにも質問です。髙塚さんのルスランをやるとしたらどこにポイントをおきますか?」というもの。髙塚は、「金歯男って、ザ・悪役じゃないですか。なのでその悪役感を一番イメージするのかなと思いますね。そういう意味でいうと、井上さんの声は悪いやつ感が出ていてすごいなと思いました」。井上は、「俺がルスランになったら、嘘みたいにキャラ作り込むと思う。普通にはもう喋れないと思う!髙塚くんはナチュラルにかっこいいけど、俺がやるとたぶん本当に作り物みたいになるやろなあ」回答した。
次の、「今回の声優の仕事が決まった事を1番最初に誰に伝えましたか?」という質問では、塚髙は「多分僕は家族ですかね。メンバーって言いたいところなんですが、メンバーにはサプライズにしたくて内緒にしていました。事務所の方とメンバーで集まった時に伝えたくて、ちょっとの間黙っていましたね(笑)」と茶目っ気たっぷりに答えた。一方で井上は「メールでスケジュールがきて、マネージャーに伝えただけ。家に仕事の話を持って帰らないから、嫁にも伝えてないし」と明かしたため、司会の伊藤が「家でなんの話してるんですか?」と尋ねると、「愛の話ですよ」と作品のテーマに掛けた答えで場を盛り上げた。
また、「これから映画を観る人にこの映画を紹介する為に、本作にキャッチコピーをつけてください!」という質問も来ており、髙塚は、「夢を追いかける姿が、愛する人を・・・」と考え込むと、井上が「浮かんでから喋ってくれへん!」とツッコミ。「かっこいいこと言いたくて・・・」と言っていた髙塚は、観客席から上がった「ゆっくりでいいよー!」という応援の声に励まされながら、「挑戦する姿が、愛する人を結びつける」というコピーを発表。さらに、井上は「髙塚大夢かっこいい物語」と言い切り、「裏では信じられへん努力をしているから」と髙塚を絶賛した。
そして最後の質問は、「ルスランのプロポーズの言葉のアフレコをお願いできないでしょうか?井上さんにもお願いします!」というもので、「もし俺が結婚しようっていったらどうする?…愛してる」というセリフをお二人が公開アフレコすることに。井上は「なんで俺もするねん!」と言いつつも、リアルなプロポーズをした時のトーンで、関西弁でセリフを披露。「本当に、去年のこれぐらいにこんな感じでしましたよ」と明かし、祝福の拍手が。そして、髙塚も緊張しながらセリフを披露すると、会場に黄色い歓声が湧き上がった。「恥ずかしいですね。ルスランだから言えたんだなと思いました」と照れた笑顔を見せた。
最後に、髙塚が「またこうしてみなさんにお会いできたのも、たくさんの応援があったりとか、スタッフの方々含めみなさんが支えて下さり、本当に皆さんの力があってこそだと思いますし、この映画自体も本当にたくさんの人の力があって上映できたものだと思うので、この機会に改めて心から感謝します。この後もたくさん上映を通してたくさんの人にこの映画の魅力を伝えられたらなと思います。本当に今日はありがとうございました」と挨拶し、舞台あいさつを締め括った。ウクライナ発のアニメーション映画『ストールンプリンセス:キーウの王女とルスラン』は全国にて絶賛公開中。
※記事内画像は(c) 2018, SSVG EAST FUND INVESTMENT LIMITED (c) 2018, “ANIMAGRAD” LTD (c) 2018, Ukrainian State Film Agency (c) 『ストールンプリンセス:キーウの王女とルスラン』製作委員会