渕上舞、竹内仁美、葉山いくみ、井澤詩織ガルパン4話舞台挨拶開催

渕上舞、竹内仁美、葉山いくみ、井澤詩織ガルパン4話舞台挨拶開催6

 アニメ『ガールズ&パンツァー 最終章』(監督:水島努/配給:ショウゲート)第4話2週目上映記念舞台あいさつが14日、神奈川・川崎チネチッタで開かれ『大洗女子学園』の“あんこうチーム”西住みほ役の渕上舞、“ウサギさんチーム”澤梓役の竹内仁美、“アリクイさんチーム”ねこにゃー役の葉山いくみが登壇し、司会は“カモさんチーム”園みどり子役を演じる井澤詩織が務めた。

 “ガルパン”との略称でも親しまれる『ガールズ&パンツァー』は戦車を使った武道『戦車道』が大和撫子のたしなみという世界で、女子高校生たちが『戦車道』を繰り広げるハートフルタンクストーリー。2012年から13年にかけTVアニメが放送、14年7月にはOVAの劇場上映、15年11月には『劇場版』も公開され、興行収入25億円を突破する大ヒットを記録。舞台となった茨城県・大洗町でも継続的な盛り上がりを見せており、訪れるファンが絶えないことで知られている。最新OVAシリーズ『最終章』第1話は17年12月、第2話が19年6月、第3話が21年3月26日に上映されている。

 以下、2回目の舞台あいさつの公式レポート部分。

 10月6日から上映がはじまった『ガールズ&パンツァー 最終章(以下、最終章)』第4話。戦車戦では史上最速と言える圧巻のスピードとアクションシーンが大きな話題となっている本作、その内容も伴ってか、上映直後の興行ランキングでも4位と上々の“滑り”出しを記録した。今回の舞台挨拶には、MCに井澤さん、大洗女子の屋台骨・西住みほ役の渕上さんに加えて、ウサギさんチームの車長・澤梓役の竹内さん、アリクイさんチームの車長・ねこにゃー(猫田舞)役の葉山さんが参加。継続高校との準決勝を中心とした第4話の内容について“ネタバレなし”でトークを繰り広げるものとなった。

 まずは、司会を務める井澤さんが登壇。「風紀委員の私が来ているのに遅刻している人がいますね。取り締まりますよ(笑)」と、早速ジョークを飛ばしつつ、ゲストの渕上さん、竹内さん、葉山さんをステージへと呼び込んでトークがスタート。3名がそれぞれ挨拶を行ったあと、井澤さんから、上映前の舞台挨拶なので“ネタバレなし”の内容になることが告げられた。ところが、井澤さんが会場のお客さんに確認したところ、すでに大半が本編を履修済みと判明。『最終章』としては約2年半ぶりの上映となった第4話であるが、作品に対するファンの変わらぬ熱気が伝わってきた。

 続いてトークは、竹内さん、葉山さんへの質問コーナーへ。「第3話以降で、ガルパンの話をする機会はありましたか?」という質問に対し、「ラジオをやりました。作品が10周年でいろいろ動いていたので、ちょっとずつ関わらせていただいていました」と、竹内さんは回答。舞台挨拶が『劇場版』以来となる葉山さんは、制服(通称:パンツァージャケット)を着るのも久しぶりとのことで、「楽屋にMサイズとLサイズが両方用意されていて(笑)。ありがとうございます!」とスタッフの気遣いに感謝を伝えていた。制服に関しては渕上さんも思い出があるようで、「『劇場版』の前夜祭のイベントで、私のジャケットだけ行方不明になってしまって。舞台に向かう直前に届いたので、そのまま羽織って出ていったんです」と、過去のちょっとしたトラブルを懐かしむ様子も。

 さらに井澤さんは、「改めてキャラクターの魅力について教えてください」と質問。竹内さんは、演じている澤に対して当初、「地味な子だと思っていた。台本を見ても自分からグイグイ行くタイプではないし、芝居もちょっと難しい」と思っていたそう。ただ、この『最終章』第4話に関しては「そんな澤梓が……頑張るんです!」と力説。また、「10年演じてきて変わったこと」との追加質問に、「(自分と)シンクロすることが増えてきた」と回答。「シリーズを通して表情にも自信と責任感、リーダーらしさが出てきた。その変化を演じられたのは楽しかった」と、この10年の歩みを振り返っていた。

 一方の葉山さんは、テレビシリーズ第10話から登場したねこにゃーを初めて演じたとき、「もっとオタクで」というディレクションを受けたエピソードを披露。当時は「キョドキョドしている感じにしてください、と言われていましたけど、今はムッキムキで(笑)。最初はか細い声の芝居が多かったのに、今では腹から声を出して、元気いっぱいやっています!」と、その劇的な変化を明かした。また、ねこにゃーが『劇場版』にて数日間でビルドアップを果たした話から、葉山さんが「わたしもコロナ禍のとき、毎日スクワットしていて」と、舞台上でスクワットを披露。そのサービス精神にファンから拍手が送られていた。井澤さんは、気になっていることとして、ねこにゃーの「メガネを外すと超美人の設定」について葉山さんに質問。本編ではまだ活躍の場面はないものの「グッズでは活躍している。本編でも発揮したい」と今後に期待をかけていた。

 次に話題となったのは、「ガルパンで好きなキャラクター」。渕上さんが挙げたのは黒森峰の逸見エリカ。「初登場のときは感じが悪かった。『弱小チームだと、あなたでも隊長になれるのね』とか言われて、すごい言うじゃん!って(笑)」と、第一印象は最悪だったと告白。だが、エリカのバックボーンを知っていく中で彼女なりの事情があったことを理解し、「人間として成長していく様子が愛おしいなと思いました。第一印象だけで判断してはいけない」と振り返った。竹内さんはサメさんチームのお銀を挙げ、「ビジュアルが格好良くて好き」とその理由も教えてくれた。

 一方で、葉山さんが好きなキャラクターとして挙げたのは、ボコ。これには他のキャストたちも同意。「ボコミュージアムを作ってほしい。私はぬいぐるみもアクリルスタンドもTシャツも持っています。ボコボコにやられても何度も立ち上がるというコンセプトも含めて好き」と、その愛の強さをアピールしていた。

 ここからは後半戦。第4話の見どころについて、葉山さんは「全部観てほしいけれど……筋肉かな(笑)」と、ねこにゃーの鍛え上げられたマッスルボディをPR。竹内さんは、「梓がみほを感じているシーンに注目してほしい」と、劇中の重要なポイントを教えてくれた。渕上さんは、すでにみほが所属するあんこうチームが敗退しているため「みほは……みほらしく生活しています(笑)」と答えつつ、本編の音に対して言及。「臨場感がすごい。ハッとさせられる場面だったり、手に汗握る場面だったりが音楽を使って表現されていたので、そこにも耳を傾けてほしいです」と、その魅力を語ってくれた。

 フォトセッションを挟み、舞台挨拶の締めくくりとして、MCの井澤さんを含む登壇者から、来場者に向けてメッセージが送られた。

 「今日はご来場くださり、本当にありがとうございます。直接、こうやって(ファンの方に)お話する機会はそんなにない私だったので、いろいろお話できてとっても楽しかったです。第4話、思う存分楽しんでいただいて、5話、6話を待っていただければと思います」(葉山さん)

 「ご来場いただきまして、本当にありがとうございます。ネタバレできないのがすごくもどかしいんですけど、ぜひ観終わったあと、みなさんの感想を聞かせてください。そして、1回、2回、3回、と言わず、もう100回くらい観てほしい(笑)。それくらいこの作品を楽しんでほしいなと思っています」(竹内さん)

 「長い間、関わらせていただける作品はとっても珍しいので、今回もこうしてみなさんとお会いできて嬉しいです。蒲田の専門学校に通っていたので、川崎チネチッタには何回も映画を見に来ました。そういうところでステージに立っている自分をすごく不思議に思います。みなさんもぜひ、『最終章』第4話を観たあと、川崎で楽しい一日をお過ごしください。今日はありがとうございました」(井澤さん)

 「今日は早い時間から足をお運びいただきまして本当にありがとうございます。久しぶりの舞台挨拶ということで、たくさんの劇場を回らせていただいています。それもこれも、ガルパンを愛してくださっているからこそなんだと思いますし、みなさんを前にしてお喋りできることが何よりも幸せな時間だなと噛み締めています。第4話、本当に最初から最後まで手に汗握る時間となっておりますので、大洗VS継続の行方、そして他の学校の試合の行方も描かれているので、最後まで楽しんでいってもらえると嬉しいです。本日はありがとうございました!」(渕上さん)

 ラストはガルパン恒例「パンツァー・フォー!」の掛け声で締めくくり、この日のイベントは終了。上映前、ネタバレ厳禁という状況を逆手にとったトークもあり、大いに盛り上がった舞台挨拶。ついに折り返しを迎えた『最終章』であるが、まだまだその熱が実感できる時間となった。

 ※記事内画像は(c)GIRLS und PANZER Finale Projekt

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