俳優・福山雅治が12月15日より公開予定のアニメーション映画『ウィッシュ』(監督:クリス・バック/配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン)でマグニフィコ王役の日本版声優を務めることが3日、発表となった。
本作は2023年にウォルト・ディズニー・カンパニーが創立100周年を迎え、その記念作として『アナと雪の女王』『アナと雪の女王2』を手掛けたクリス・バック監督による作品。どんな願いも叶う魔法の王国の驚くべき真実をたった一人知ってしまった“アーシャ”が起こす軌跡がミュージカル仕立てで描かれる。
福山が演じるマグニフィコ王は国民の願いを支配し、さらなる強大な魔力を手に入れようとするヴィランという役どころ。劇中ではマグニフィコ王の歌唱シーンもり、『輝く願い』、『無礼者達へ』という楽曲の歌唱もあるという。
US本社のオーディションを経ての起用。王としてのカリスマ性や恐ろしいヴィランへと変貌していく難しい感情を表現することがマグニフィコ王役には求められるなか、福山の持つ低く落ち着いた声が、王としての威厳、力強さを表現できると評価され今回の起用とあいなった。ディズニーが歩んできた100年の歴史の中でも「史上最も恐ろしいヴィラン」と制作陣が語るほどの役柄を福山がどのように演じるのか、注目が集まりそうだ。
この起用に、「大変驚いたのと同時にすごく光栄でした。当然プレッシャーもありましたが、こんな経験はなかなか無いので、そのプレッシャーも含めて思いっきり楽しみたいなと思って現場に挑みました」と心境を話す福山。
マグニフィコ王というキャラクターについては、「とても正しく正義感に溢れているキャラクター」と語り、続けて「その行き過ぎた正義感に故に悲しい存在となってしまった、悲劇の王様だと思う」と評している。
すでにアフレコは終えているそうで、福山は「人は誰しもどんな立場でも年齢でも時と場合によって表と裏があります。裏の部分をどう表現できるのか、シーンによってその塩梅をチューニングするという事を注意しました」と、ポイントを。さらに「マグニフィコ王のことがよく分かると言うと、福山は暴君なんだなって思われそうですけど。マグニフィコ王に対して甘すぎるのかもしれませんが、複雑みをどうやって入れ込めば、その悲しみが可笑しみにまで昇華できるのか、というアプローチをしたつもりです」と語った。
本作を楽しみにしているファンへ、「願い、希望を持つことは大事なんだと教えてくれる作品になっています。そして、正しさとはなんだろう、人間にとって正義とは、悪とはなんだろうということを深いところで教えてくれる作品になっています」と、アピールした。
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