藤原丈一郎 中井貴一からまさかの“はじめまして”!その納得の理由に場内爆笑

藤原丈一郎 中井貴一からまさかの“はじめまして”!その納得の理由に場内爆笑3

最後の最後に暴露される藤原

 アイドルグループ『なにわ男子』藤原丈一郎が6日、東京・渋谷のPARCO劇場で同館開場50周年記念シリーズ舞台『月とシネマ2023』(作・演出:G2)初日会見に俳優・中井貴一、永作博美、村杉蝉之介、清水くるみ、木下政治、金子岳憲、奥田一平、たかお鷹、今井朋彦、演出のG2氏とともに登場した。

 とある地方都市の駅前にある閉館の危機を迎える映画館『ムーン・シネマ』が舞台。同館館長の息子で50代のフリーの映画プロデューサー・並木憲次(中井)が『ムーン・シネマ』に現れたことから始まる映画館存続へ向け、仲間たちと東奔西走する姿とともに、ある秘密も浮かび上がってくるのだが……。

 本作での藤原は、並木の『ムーン・シネマ』売却に猛反対。並木を翻意させるために奔走する映画会社宣伝部の若手社員・小暮涼太役を演じる。会見にはスーツ姿で臨んだ藤原は「作品内では要所要所でかき回す役です。悪気はないですけど、アクセントになっています。中井貴一さんとのやりとりも見どころです!」と、アピール。

 本作は2021年4月に上演予定だった舞台だが、コロナ禍により全公演中止の事態に追い込まれ涙を呑んだ。2021年版にもキャスティングされ、当時、けいこも積んだ藤原は「PARCO劇場さんでこうして初日を迎えられることが僕自身すごく嬉しいです」と、万感の思いとともに、「2年ぶりにけいこをはじめたときに、楽しみもありましたし、キャストの方も増えている緊張もありました。当時の悔しさをバネにしてけいこをしてきたので完走できれば」と、しみじみ。

 この日は記念撮影から行われたが、その際にカメラマンから、中井が手を振るように求められ「丈じゃないの?」と、さりげなく愛称呼びされたり、2人への質問の際には中井からのジェスチャーで藤原がうなずいてから話し出すなど、関係性を築いている様子も。木下によると「けいこ場では通称で呼び合うようにしているんです。恐れ多いですが、中井さんを“きーさん”と呼んでいて」と、親しみを込めて呼び合っているのだとか。

 村杉はG2氏と中井が本公演を決意して上演へこぎつけたことに感謝しつつ、「丈くんもね」と付け足したが、さすがにそこまで中心にいない藤原は手を振って否定しつつも笑顔で一同爆笑。清水も藤原で「劇中の衣裳ですごくお似合いな部分があるんです(笑)。シリアスなシーンですけど、けいこ場はいい感じに沸き返っていたので、みなさんの反応が気になっています」といい、共演者らからもイジられる愛されキャラぶりが垣間見える一幕が。

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「丈くんもね」に手を振る藤原

 中井も藤原イジりに加わり、自己紹介から「“なにわ男子”の中井貴一です」と言い出し、藤原が「違いますって、ちょっと言いづらいです」と苦笑いを浮かべると中井は「そこは言ってくれな」と、ニヤリと返す。すると、藤原も“お返し”とばかり「2023年の初めての台本読みのときに中井貴一さんにあいさつに行ってときに『おお!久しぶり』と言ってくれるのかなと思ったら、『はじめまして、中井貴一です』と言われたんです。そのときは“ちょっとまってくださいよ!”と。あれだけ2年前一緒にやったじゃないですか!と思いながら。それでもコミュニケーションをとってくださりながらでした」と、言い出す。

 しかし、この藤原のコメントを言っている最中の中井はいぶかしげだったり苦笑いしたりと、どこかおかしな雰囲気を見せることに。それもそのはず、中井としては2021年版から仕切り直してという気持ちを込めて「はじめての気持ちでやりましょうという気持ちだったんです。そうしたら、こいつガラッガラの声で初日のけいこ場にやってきたんです。1人だけ声が出てない……。最悪なけいこ初日を迎え、そこから徐々に回復して、ここまで来ました」と、事情が説明され、これには藤原もひたすら苦笑い。藤原はなぜガラッガラの声だったのかへ「ライブツアー中で声を枯らしてしまって。気合は良かったんですけど、総ツッコミを食らいました(苦笑)。そこから喉をケアをしたり、中井貴一さんの差し入れを頂いて、しっかり喉が潤っていきました」と認めていた。

 そんな藤原をイジり倒した中井だが、2023年版の本舞台を上演しようと思ったきっかけの1つに藤原があるそうで、「企画があらためて動きだしたときに丈のためにもう1度やるかとなったんですけど、この2年の間に、こんなに有名になるとは思わなかった(苦笑)」といい、藤原も身を乗りだし信じられないといった表情だったが「いや本当、本当(笑)。こんなに人気者になるんだなって。1番状況が変わったのは藤原丈一郎くんです。だったら、やらなくてもよかったじゃないかと言われるかもしれませんが(笑)。彼はアイドルではあるけど、いずれは役者としてやっていったりするベースみたいなものが、この瞬間になにか作れるというものがどこかにあればいいなと思っています」と、今後への期待を込めるような熱い眼差しを向けていた。

 上演へ向け藤原は前日5日のプロ野球・阪神タイガースの日本シリーズの優勝をさす“アレ”という単語を盛り込んで「きのうは関西が“アレ”で盛り上がってますので、“アレ”に負けないように。きょうから11月、12月は『月とシネマ2023』を盛り上げられたらと思っています。みなさんよろしくお願いします!」と、狙いすましたアピールコメントで笑いを誘っていた。

 そして、中井から締めのコメントがされていくこととなったが、再び藤原を見ると、「藤原くんの成長ぶりを観てもらえればと思っていますけど、自分でも『成長したよ』って耳打ちしてアピールしてくるんです。よく言ってきます(笑)。そういう部分も観て頂きたいよね」と暴露し、藤原はこれに笑みを浮かべながら顔を中井の肩に押し当て、最後の最後までイジり倒されていた。

 PARCO劇場開場50周年記念シリーズ『月とシネマ2023』東京公演は11月6日から同28日までPARCO劇場にて、大阪公演は12月3日から同10日まで森ノ宮ピロティホールにて上演予定!

 ※会見別記事
 ・中井貴一「月とシネマ2023」上演決めた心情に藤原丈一郎への期待と“親心“

 ■配役
 並木憲次 映画プロデューサー:中井貴一
 小暮涼太 映画会社の宣伝部の若手社員:藤原丈一郎(なにわ男子)
 高山万智子 並木の元妻:フリーライター 永作博美
 児玉正義 マチキンの男:村杉蝉之介
 朝倉瑞帆 市の「まちづくり推進課」の職員:清水くるみ
 村上英嘉 瑞帆と深野の上司:木下政治
 佐々木 均 不動産屋:金子岳憲
 深野隆史 瑞帆の同僚で婚約者:奥田一平
 黒川庄三 長く勤める映写技師:たかお鷹
 榊 哲哉 映画監督:今井朋彦

 ■ストーリー
 とある町にある映画館「ムーンシネマ」は、映画プロデューサー・並木憲次(中井貴一)の父である館長が亡くなったことにより閉館の危機。同じ映画関係の仕事だが、30年以上父子の交流は全くない絶縁状態だった。映画プロデューサーとはいえ、経営のノウハウがない彼は映画館を売ろうと地元の不動産屋・佐々木に見積もりに来てもらうも、映画会社宣伝部の若手社員・小暮涼太(藤原丈一郎)や「ムーンシネマ」のボランティアスタッフで、市の「まちづくり推進課」職員でもある朝倉瑞帆、映写技師の黒川庄三(愛称:ロクさん)らから猛反対を受けてしまう。そこへ並木の元妻でフリーライターの高山万智子(永作博美)が現れ、映画館の相続権が瑞帆にあることを知らされるが―。

 ※藤原丈一郎過去記事
 ・藤原丈一郎 中井貴一からまさかの“はじめまして”!その納得の理由に場内爆笑
 ・藤原丈一郎 二宮和也の道枝駿佑推しに「推してくださいよ、僕も」もイジり倒される
 ・藤原丈一郎「僕には味方がいない」とションボリして場内爆笑

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