平昌オリンピックは11日、フィギュアスケート 団体・女子SPを行い、宮原知子選手(19=関大)が登場した。宮原選手は4位だったが、団体予選4種目合計で26点の4位で決勝のフリーに進むことになった。
曲は映画『SAYURI』より。琴の音など和の調べがゆったりと流れる中、しっとりと演技の世界に入っていく宮原。冒頭の3ルッツ+3トーループを安定したジャンプでキレイに決めて流れに乗る。続く、フライングキャメルスピン、コンビネーションスピンもていねいに滑る。最後、ダブルアクセルからビールマンスピンを入れ、フィニッシュ。演技後、笑顔でガッツポーズも見られた。
しかし、解説の元フィギュアスケート選手の八木沼純子氏も特典が出る前から指摘していたが、冒頭のコンビネーションジャンプが両方とも回転不足ととられ、得点は68.95点(技術点34.33点、演技構成点34.62点)と、思ったほど伸びなかった。
これには、宮原もちょっと首を傾げ納得いかない表情を浮かべ、会場も「え?」と、不満気な声が漏れた。
宮原選手は、「(演技の最後はガッツポーズも見られましたが、いかがですか?)点数的には少し悔しい点数だったんですけど、チームのみんなになんとか大きなミスなく、まとめることができたので、ありがとうの気持でガッツポーズしました。
(日本はいい流れで来て、最後のSPでしたが、いかがでしたか?)ダンスの結果は見ずに自分の試合になってしまったんですけど、雰囲気からすごくいい流れできているのは感じていたので、自分の最後のショートで、この流れをシッカリ受け継いでいけるように、貢献できる演技がしたいと思ってやりました。
(これでフリーにも進出しますが?)今度は(坂本)花織ちゃんがフリーをしてくれるので、花織ちゃんの勢いでしっかり日本チームを盛り上げてくれると思うので、自分も応援で盛り上げられるようにがんばりたいです。
(初めてのオリンピック。そして、この後は個人戦も控えていますが?)この団体戦でいちどショート演じることができて、個人戦はまた違った雰囲気になると思うんですけど、オリンピックの会場でまずショートをできて、すごくいい経験になりました」
【女子SP】の順位
1位 OAR 10
2位 イタリア 9
3位 カナダ 8
4位 日本7
5位 アメリカ 6
6位 韓国 5
7位 中国 4
8位 ドイツ 3
9位 フランス 2
10位 イスラエル 1
【4種目終了後の順位】
1位 カナダ 35
2位 OAR 31
3位 アメリカ 29
4位 日本 26
5位 イタリア 26
6位 中国 18
7位 ドイツ 16
8位 イスラエル 13
9位 フランス 13
10位 韓国 13
4年前のソチオリンピックから設けられたフィギュアスケート団体。10ヶ国が男女、ペアのSPとアイスダンスのショートダンス(SD)を演技。それぞれの演技種目で1位10点~10位1点が与えられ、4種目終わった時点で上位5チームがフリーに進出することができる。前回、日本は5位だった。