平昌オリンピックは11日、フィギュアスケート 団体・ペアFS(フリースタイル)を行い、須崎海羽選手(18=木下ク)&木原龍一選手(25=木下ク)組が登場した。
SP(ショートプログラム)で自己ベストを更新したペアだけに期待がかかるが、1番滑走ということもあったのか、ミスや転倒が目立ち、得点は97.67点(技術点49.24点、演技構成点49.43点、減点1.00点)の5位。
曲は映画『ロミオとジュリエット』より。「鍵は最初の難度の高いジャンプ」と言われていたが、冒頭のトリプルルッツは、きれいに2人揃えて着氷したが、トリプルツイストリフトは、男性が女性を抱えるようになってしまう。女性を抱えて回りながら両手で持ち上げるグループリフトはきれいに決める。しかし、スロー(女性を投げる)トリプルルッツは転倒。
続く、3連続ジャンプは、1つ目のトリプルトウループで須崎選手が両足着氷になってしまい、コンビネーションジャンプにならず。スロー(女性を投げる)トリプルサルコウでは、須崎選手が手をついてしまう。男性が片手で女性を持ち上げるグループツリーリフトは、いくつもポジション変化をするが、ながれるように決めていく。
スケーティング、リフト、スパイラルはきれいで流れるようだったため、ジャンプやスロー(投げる)ジャンプのミスが目立った。演技終了後には、須崎選手が「ごめんごめん」と謝るシーンや顔を覆うシーンも。
木原選手は、「一番最初だったので、もチームジャパンに勢いをつけたかったのですが、技のクオリティのひとつひとつが、どうしても練習でやっていたものが、2人とも出せなくて、いますごく悔しいです」
須崎選手は、「ミスがすごく多かったので、そこが悔しいです」
須崎選手は、「(団体戦、キス&クライで、日本チームメイトからポンポンと肩を叩かれるようなシーンもありましたけど)団体戦は初めてだったので、日本のみんなが終わった後、温かく迎えてくれたので、すごくうれしかったです」
木原選手は、「ミスしてしまったんですが、キスクラでみんながああいうふうに向かえてくれたので、救われました」
須崎選手は、「(個人戦もありますが試合に向けて一言ずつお願いします)まずはショートを通過できるようにが目標にしているので、そのためにはショートでミスなく演技をすることが大事かなと思うので、ミスをしないように自信持って滑りたいと思います」
木原選手は、「もう一度リベンジしたいので、まずはショートを通過することを目標に頑張っていきたいと思います」
【ペアFS】の順位
1位 カナダ 10
2位 イタリア 9
3位 OAR 8
4位 アメリカ 7
5位 日本 6
【5種目終了後の順位】
1位 カナダ 45
2位 OAR 39
3位 アメリカ 36
4位 イタリア 35
5位 日本 32
※予選ショートの点数は決勝フリーに持ち越される。
4年前のソチオリンピックから設けられたフィギュアスケート団体。10ヶ国が男女、ペアのSPとアイスダンスのショートダンス(SD)を演技。それぞれの演技種目で1位10点~10位1点が与えられ、4種目終わった時点で上位5チームがフリーに進出することができる。前回、日本は5位だった。