平昌オリンピックは11日、フリースタイルスキー・モーグル女子の決勝ラウンドを行い、村田愛里咲選手(27=行学学園教)が登場したが、決勝1回めの滑りで70.77点の18位となり、準決勝進出にならなかった。
予選ラウンドを9位で決勝に進んだ村田選手は、前回のソチオリンピックで、決勝前の公式練習で膝のケガをし、この準々決勝を棄権。悔しい思いをしているだけに決勝へかける気持ちは人一倍強い。
決勝1回目では上位12選手が勝ち上がり、決勝2回目の上位6選手が最終の決勝3回目に進む。予選の得点は決勝には持ち越されない。
ナビゲーターを務める上村愛子氏が、「フルツイストを決めて、最後まで滑れる人は女子ではなかなかいない。難易度は高い」と、解説していたフルツイストを着地もきれいに決め、第2エアのバックフリップも体が棒のように一直線にきれい伸びていた。タイムも30.51と悪くはなかったが、点数は70.77点(スピード13.62点、エア12.35点、ターン44.8点)と伸びず、暫定10位。最終的には18位で、準決勝進出はならなかった。
村田選手は、「第一エアからコブのつながりで、ちょっとスピード落ちてしまって、思ったより攻撃的に滑れなくてダメでしたね。
(前回はケガで滑れなかった準々決勝の舞台。4年越しに滑っていかがだったでしょうか?)結果はダメだったんですけど、最後まで通せて自分の滑りができたのでよかったです(涙)」
上村愛子氏も、「予選の時の第一エアの後のミスはしっかりクリアしてきたなと思ったんですけれど、タイムが30秒と伸びなかった。そのあたりがターンの攻撃性だったりもあまり評価してもらえなかったのかなというところありますが、すごく頑張ったので、私は見ていて、点が出て欲しいと祈っていました」と、説明。
さらに、村田選手の滑りを見なおして上村氏は、「ジャンプは得意な選手なので、持っているものをしっかりだしたなぁと思うんですよね。ランディングの後の処理もシッカリできていたと思うんですけど、その後のターンのミドルのセクション、少し長いんですけども、そこで思ったよりもスピードが乗せられなかったのかなということを本人も言っていたんですよねぇ」と、語った。
また、決勝2回目まで終わったときに、NHKのアナウンサーが現地でナビゲーターを努めている上村愛子氏との掛け合いの中で、「ソチオリンピック以降ルールが変わってターンが重視されるようになった」と、解説。
競技前には、採点方法として、ターン60%、エア20%、スピード20%の内訳であることも説明されていた。