吉川晃司「あんまりストイックな方ではない」と言いつつ報道陣驚愕の時間

展示もお披露目

　俳優で歌手・吉川晃司が24日、都内で『UL・OS Questions』プロジェクト発表会に登場した。

　大塚製薬株式会社の男性向けトータルスキンケアブランド『UL･OS』（ウル・オス）が「自分らしい魅力」を探るプロジェクトを展開。これにあわせて同日から29日まで東京・南青山のスパイラルガーデンにて一般向けのアートイベントも開催することとなった。吉川は自分らしい生きざまを体現しており、アートイベント『吉川晃司とUL・OS展「からだから生きるを問う」』でもシワ、シミなどを書こうせずに撮影した写真や、自身の人生観に関する『9つの問い』を掲出する展示する。

　体のシルエットがはっきり見える黒のタイトな衣装で登場した吉川。本プロジェクトへ「計画段階から参加させて頂いてディスカッションを重ねていたので、やっとスタート台に立てたという気がしています」と、待ちに待ってのものだそう。

　アートイベントに掲出する写真へ、「なかなかいいものができあがったなって。カメラマンの方とも付き合いが長くて、技術が高くて。作品的に『生き様』と言っている男なので胸を預けているという感じでやりました」と、満足できる仕上がりとのこと。

　その撮影は「2時間かからないくらいでやっていて」と、信頼からくる短い撮影時間で済んだそうだが、「ほぼ素っ裸で撮影だったので2時間くらいで終わらないとという感じがして（笑）」とも。

　さらになぜ裸になっているのかへ、「どういうものでありたいかとか、自分の美意識と重なるところがあったので、そういうことなら、何もつけてないほうがむしろ自然じゃないかなと思いまして。じゃあ全身、裸でと私から。前を向くのはまずいけど（笑）」と、茶目っけたっぷりに話したり、司会が「毛穴が見える？」という質問に「元気だと思います」と、ちょっとピントのボケた回答をして笑いを誘う一幕も。

　老いについてもトーク。「老いって、心が弱くなることかもしれませんけど、弱さを超えたしなやかさとして、結べるんじゃないかと思っていたりもするんです。若い時の力というのはもちろん、若いときは愚かと同義語だ言えると思うんです。力もなければ、経験値もないから。それが年を経て、しなやかな表現にかわっていくなら」と、持論を展開。その一環なのか、白髪染めなどはしないそうで、「白髪を隠すために使う労力を考えれば、僕は体を作っていたいと思う」とも。

　体作りの話題となり、「あんまりストイックな方ではないのですが、体も鍛えて歌も歌い、おいしいものを食べていきたいわけですから。マッチョになりたいという気持ちはないんです。体幹をしっかりしたいというのとキングダムなどで武器を振り回すときのための筋肉なんです」と話していたが、では、そのトレーニング時間に質問が挙がると、「（ジムに行くのは）週6、週7かもしれません。水泳は年200～300日。仕事の一環なので楽しくはないですよ」と、記者たちの間にも“それはストイックなのでは”という雰囲気も漂いかけたが、吉川は続けて、自転車をこぎながら本が読めたり、プールで泳ぐ際にプールの底がTVとかにならないかと想像を話してほんわかさせていた。

　それだけ念入りに体を動かすのも「かなう限りは歌っていたいと思いますし、自分の望んだパフォーマンスをするために必要なことをやっているので」と、クールなコメントを寄せていた。

　ほかにも、吉川にまつわる噂で、海外などに行く際にも、空港からホテルに直行などはせず、裏路地などを歩くそう。これに吉川は「『ダイヤモンドの原石は裏路地にある』と思っていますし、大通りは本質的なことは見えなくて、路地裏の生活臭のあるところだと思うのでそっちに行きがちです」と、自身の考えを披露。しかし路地裏は治安が悪いのでは？との問いかけに、「それなりに気をつけてます」と、笑っていた。

　自身の人生については「もうちょっと、うまいこと生きろよお前！という気はします」と苦笑いしつつ、「履歴書に失敗事項を書く欄があったほうが良いと思います。たくさん失敗している人間の方が働くと思います。失敗をいっぱいしている人の方が私は信頼するんです」としみじみと語っていた。