俳優・吉沢亮(23)、女優・内田理央(25)らが3日、都内シネ・リーブル池袋で映画『トモダチゲーム 劇場版』(監督:永江二朗/配給:キャンター)初日舞台あいさつを永江監督と開いた。
2014年から『別冊少年マガジン』で連載中の同名作が原作。仲の良い高校生グループが高額の借金返済ゲームに巻き込まれ、疑心暗鬼の心理戦と頭脳プレーを駆使して挑戦していくというもので、昨年の冬に1ヶ月という短期間でドラマ&映画2作を作り上げたという意欲作。吉沢はゲームに勝つためには手段を選ばない非情な一面も持つミステリアスな主人公の片切友一を、内田は友一とともにゲームに挑む正義感の強いヒロイン・沢良宜志法を演じる。
上映前の舞台に吉沢、内田に加え共演の山田裕貴(26)、大倉士門(24)、根本凪(18)、上野優華(19)、天月(25)、久保田悠来(35)、永江監督が登壇する豪華なものとなった。
ネタバレ無しでの見どころを求められ、吉沢は「どのシーンも迫力があって見応えがあるんですが、全体的に熱のこもったバチバチのぶつかり合いをしている人たちの表情が重要だったり、意識が行かないところが重要だったりするんです。いろんな方の表情だったり仕草だったりを楽しんでもらえれば」と、うまくまとめる。
しかし、続く内田は「何を言えばよいか……うーん」と悩んだ末、「ピンチ、ピンチ、ピンチ、最後まさかのズキューンというシーンがあります」と、マイペースなコメントで会場を和ませる。ちなみに山田はこの発言にうなずき、合っていると太鼓判を押すほどだった。
その山田はキャラクターの再現率を挙げると永江監督は、キャスティング段階から似ている人を考え、全員カツラではなく地毛を染めたりするなどしたというこだわりや「ワンシチュエーションは監督にとっても役者にとっても力量がいるんです。役者がどれだけ死力を振り絞ったかというのを感じてもらえれば」と、力作になっているそうだ。
撮影で、つらかったことへは、全員が声をそろえて「寒さ」と言い出したが、上野は、「この流れで寒さ以外言えないと思うんです」と、苦笑い。逆に、クリスマスの日での撮影は食事が豪華になったそうで、吉沢も内田も和んだそうで、山田にいたっては、「外は寒かったですけど、僕のハートは燃えていました」と、名言を残し観客たちからも拍手を受ける一幕も。
なお、前回の舞台あいさつと同じく、ベンチコートを羽織って火を囲むということも挙がったため再現が求められたが、山田が「前回やったときはネットニュースに拍手パラパラと書かれてしまって」と言ったこともあってか、本舞台あいさつで再現したところ、今度はちゃんと観客たちも拍手でエールを送り、“リベンジ”を果たすことも。
ほかにも、天月は主題歌『Mr.fake』を担当しているが「学校生活の友情がテーマになっているので、僕自身もすごく自分の過去を交えながら、『トモダチゲーム』というインパクトのあるダークな作品に寄り添うように、強烈な楽曲になっていると思います。観る人がスカッとすればいいと思いますし、自分の気持ちで楽しんでもらえれば」と、呼びかけていた。
なお、2作目映画『トモダチゲーム 劇場版FINAL』の公開が9月2日にシネ・リーブルほか全国順次公開で決定となったことが発表もありつつ、吉沢から「究極の心理戦になっています。目線の先や表情、誰が犯人とか、裏切り者なのかとか想像しながら観て頂ければ。その想像を越える作品になっていますよ」と、アピールし終演を迎えていた。
映画『トモダチゲーム 劇場版』は3日より全国公開中!