平昌オリンピックは14日、スノーボード 男子ハーフパイプ・決勝を行い、メダル候補の平野歩夢(19=木下グループ)が登場し、銀メダルを獲得した。平野は前回のソチ五輪で、史上最年少15歳(中学3年生)で、同種目銀メダルを獲得。2大会連続となった。
決勝は各選手が3回滑り、もっとも高い得点が採用される。1本目と3本目のランを途中で転倒した平野。ベストスコアとなったのは2本目。
グーフィースタンス(右足が前で左足が後ろのスタンス/逆をレギュラースタンス)でフロントサイドから入り、バックサイドでのメランコリーグラブでは、平野選手のもち味である5.5mという高さを出す。続いて、フロントサイドとバックサイドでダブルコーク1440(フォーティーンフォーティ:縦2回転、横4回転する大技)を決める。(板を手でつかむ)グラブも長い。続くダブルコーク1260(トウェルブシックスティ縦2回転、横3回転半)も、フロントサイドとバックサイドも連続で成功させる。しかも、グラブを着地する瞬間まで長くつかむなど、難易度を上げる。
ダブルコーク1440とダブルコーク1260をフロントサイドとバックサイド4連続で決めたのは平野選手がオリンピック史上初ということもあり、高得点が期待された。
結果は、95.25点で“王者”ショーン・ホワイト選手(アメリカ)を上回りトップに立ったが、ホワイト選手が3本目に97.75点をマークし、平野選手を逆点。最終滑走者で高得点を叩きだす“王者”の意地を見せ、ホワイト選手が金メダルとなった。
平野選手は、「(まずは銀メダルおめでとうございます)ありがとうございます。(2大会連続の銀メダルになりました。率直にこの大会振り返っていかがでしょうか?)前回も銀メダルで、上目指すために4年間かけて練習してきたので、悔しさは残っていますけど、自分がいまできる範囲のことは全力でやれたのかなと、素直に思います。
(ショーン・ホワイト選手も涙を流して喜んでいました。まさに世界最強決定選といってもいい戦いになりました。楽しかったですか?)楽しかったです。最後の3人。みんな(金メダルを)争って、最後の順番もいい並びというか。いままで1の大会だったんじゃないかなと思います。
(大きなケガもありました。家族の支えもありました。感謝の気持ちどう伝えたいですか?)全ての人たちに感謝しかないです。終わってみて考えると。その力が今回、この大会でも結果になったのかなぁと思います」
片山来夢選手(22=バートン)は87.00で7位入賞。戸塚優斗選手(16=チームヨネックス)は、2回目のランのとき、1つ目のエアで着地するときにリップに激突!立ちあがることができず、担架で運ばれた。