ダンビラムーチョ、カベポスター、くらげ、マユリカ、モグライダー、令和ロマン、さや香、真空ジェシカ、ヤーレンズの9組が12月24日に開催される『M-1グランプリ』の決勝に進出したことが7日、発表された。
同日、準決勝が開催。30組以上がネタで火花を散らしていた。
以下、公式レポート部分。
時代の流れによってさまざまなタイプの王者が誕生してきた「M-1グランプリ」。昨年は、世間の風潮に逆らうかのように妬みや僻みを思う存分ぶちまけたウエストランドが圧倒的な支持を得て優勝し、大きな注目を集めた。その後、ウエストランドは漫才そのままのキャラを活かしてさまざまなメディアで活躍。日本の漫才史に新たな歴史を刻んだ1年となった。そして今年も「M-1グランプリ」出場者は過去最多を記録。8540組が知名度、プロアマ問わず、漫才日本一の称号を賭けて笑いの火花を散らした。
TVerスペシャルライブの生配信で行われた決勝進出者発表会見は、マヂカルラブリーが司会を担当。野田クリスタルは「出る側だったのでちゃんと見たことがなかったんですが、ほんと気が楽。すごく楽しかったですね」とコメント。村上も「ライブとしては最高峰のお笑いライブ。最初から最後まで全員おもしろい」と語った。そして、発表の瞬間を撮影したVTRとともに、名前を呼ばれた決勝進出者たちが順に舞台に登場。見事決勝に進出したのは、ダンビラムーチョ、カベポスター、くらげ、マユリカ、モグライダー(マセキ芸能社)、令和ロマン、さや香、真空ジェシカ(プロダクション人力舎)、ヤーレンズ(ケイダッシュステージ)(発表順。事務所表記の無い出場者は吉本興業所属)。ダンビラムーチョ、くらげ、マユリカ、令和ロマン、ヤーレンズの5組が初の決勝進出となる。
ダンビラムーチョの大原は「めちゃくちゃうれしいです。去年は準決勝がスベりすぎてやばかったです」と安堵。原田フニャオの「うれしすぎてふにゃふにゃになっちゃいました~」というコメントで会場が静まり返ると野田から「(会見では)気を付けたほうがいいよ」というアドバイスが。カベポスターの浜田は手ごたえがあったものの1つ前の出番がさや香だったため「申し訳ないですが、頼むからスベってくれと思っていた」と告白。
永見は昨年の決勝が8位に終わったことに「リベンジという気持ちが強い」と意気込みを見せる。「とにかく一生懸命悔いなくやるだけでございます」と真面目に語ったくらげ・渡辺には野田から「一般的な考え方(笑)」とツッコミが。村上から「泣いてませんでした?」と聞かれた杉は「もちろん泣きました」と開き直っていた。
マユリカ・中谷は母親に報告の電話をしたもののすでに寝ていたと苦笑い。阪本はいつも走って出てくる登場が決勝では演出上できないと苦悩の表情。ヤーレンズ・出井は「悲願です、うれしかった」とコメント。楢原はGパンパンダ・一平にLINEを送ったそうで、「まだ既読が付いてない」と報告。
過去2回の決勝進出者会見でボケ倒していた真空ジェシカ・川北は今年も顔が浮かび上がる謎のマスクをかぶって登場。「昔のゆってぃの電子マスクです」という説明に野田は「すっげー! 何それ!!」と大興奮。会場中の注目を集め盛り上がるも、途中で電池が切れてしまうハプニングに見舞われてしまった。
さや香の2人は2017年の決勝で自分たちの前にネタを披露したマヂカルラブリーに向かって「死ぬほどやりにくかったわ!」と恨み節。「今年は前の組が変なやつにならんことを願ってます」「真空ジェシカの後は嫌だ」と声を荒げる。
令和ロマンは最近野田と筋トレの仕事をしたため「グッとパワーが増しました。筋肉でもぎとった決勝」と感謝。モグライダーはともしげが代表して「お仕事いっぱいいただいて、ごはんがいっぱい食べられるようになって、M-1に感謝しているので恩返しできれば」と笑顔で語った。
生配信終了後の質疑応答では、「決勝進出決定後に相方とかわした会話」について聞かれると、くらげは「ダイタクさんが抱きしめてくれたんですが、大さんだったのか拓さんだったのかについて」と回答。令和ロマンはヤーレンズと一緒にツーマンライブをしているため「マジで『来い!』って祈ってました」と2人でヤーレンズの決勝進出を祈ったことを明かした。「緊張をどう克服するか」という質問では、ヤーレンズが「鼻から大きく息を吸う」「(観客を)カボチャだと思って」と答えるなど、アドバイスのようなボケ回答が続出する中、阪神タイガースファンのさや香・新山だけは球団グッズのネックレスを胸元から取り出し「こういう存在が心強い!」と熱弁。ともしげは「質問を聞きそびれまして」と天然発言で会場の笑いを誘った。「ライバル」を聞かれると、ダンビラムーチョはくらげ、マユリカ、令和ロマンを挙げ「昔から切磋琢磨してきた。負けたくない」と宣言。
カベポスターがさや香に「いつもウケてる、もううんざり」と対抗心を剥き出しにすると、さや香も「大阪で仕事取り合ってる」とカベポスターをライバル指名。「決勝での自分たち注目ポイント」については、ダンビラムーチョが「歌ネタなのでキーのブレなさ」、マユリカが「幼馴染なので掛け合いのコンビネーション」など各組自分たちのポイントを交えて答える中、川北は最後まで「カベポスターです」とブレずにボケ続けていた。
本番のネタ順はおなじみとなった「笑神籤(えみくじ)」方式。毎回クジを引き、呼ばれた組がそのままネタを披露。1組ずつネタ順が決定していくことになる。そして今年はなんと敗者復活戦が大きく様変わりすることに。敗者復活戦に出場する21組の漫才師は準決勝の順位をもとにA・B・Cの3つのブロックに7組ずつ分かれ、順番に4分間の漫才を披露。1組目とネタを終えたばかりの2組目、どちらがおもしろかったかを観客の中からランダムに選ばれた審査員が投票。その勝者と3組目、とサバイバル方式で競い、勝ち残った1組が各ブロックの勝者となる。さらに、M-1グランプリを知り尽くした芸人審査員が各ブロックの勝者3組 の中から一番おもしろいと思った1組に投票。得票数がもっとも多かった組が決勝進出となる。観客とプロ、ふたつの厳正な審査を勝ち抜く敗者復活最強の1 組はどのコンビになるのか!?
決勝戦は12月24日(日)よる6時30分より、ABC・テレビ朝日系列にて全国ネット生放送。彼ら9組に、決勝前に東京・新宿住友ビル三角広場にて行われる敗者復活戦で選ばれる1組を加え、計10組で優勝賞金1000万円と漫才日本一の称号を競う。
「敗者復活戦」は午後3時からABC・テレビ朝日系全国ネットで生放送予定。