歌手・ささきいさお、作曲家・宮川彬良氏が10日、東京・新宿ピカデリーで『宇宙戦艦ヤマト 劇場版』(監督:舛田利雄/配給:バンダイナムコフィルムワークス)4Kリマスター公開記念トークイベントに登壇した。
『宇宙戦艦ヤマト 劇場版』と『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』のそれぞれ4Kリマスター版が、全国36館で期間限定上映されることを記念してのイベント。ささきは、楽曲『宇宙戦艦ヤマト』の歌唱でも知られているが『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』では斉藤始の声も当てている。一方、宮川氏は、50年前に音楽を担当した故・宮川泰氏の息子で、『宇宙戦艦ヤマト 2199』シリーズから楽曲に携わっている。
オレンジジャケット姿で現れたささき。歌唱へはいまだに若い頃の声に近づけて謳っているそうで直前にはボイストレーニングで調整しているそうで「歌う仕事は、苦労しています。ただ、きょうはトークだけなので」と、豪快に笑ってトークをスタート。
楽曲へは、「まさか50年にわたって歌い続けるとは思っていませんでした。長い旅路を、みなさまのおかげで歌い続けられています。ありがとうございます」と、ファンへお礼から切り出す。
最初に楽曲『宇宙戦艦ヤマト』『真っ赤なスカーフ』の譜面をもらったときに「いい曲なんて思えないへんてこな曲だったんです」と笑うささき。それもそのはず、最初に渡された譜面は実はコードが間違ったものだったそうで、その譜面に沿って仕上げて収録現場に行ったところ全然違う曲で焦ったそう。そこで「プロデューサーが来るまで1時間あったので、弾けないピアノを弾いて覚えました(苦笑)」と、とにかく苦労があったことが原因なのだそうだ。
リリース当時、暇を持て余し釣りによく行っていたそうで、父親から心配されてしまうほどだったそうだが、公開されて400万人動員と報じられたタイミングで大忙しになったといい、「芸能界はすごいです。暇なやつは見向きもされないけど、来るときはガーッときて」と、しみじみだった。
斉藤役へ、ささきは「ただ太って乱暴なやつだと思っていたんです」という印象だったうえ、いきなり振られた役だったそう。しかし、後に印象的なキャラクターとして活躍して驚いたそうだ。
その後も、楽曲面の話や宮川泰氏の思い出話などに花を咲かせるなか、ささきから「みなさまにこうして観て頂いて、主題歌を聴いて頂けることで、あと1、2年か、2、3年か分かりませんが、声が出る限り歌わせて頂ければと思っています」と、メッセージを寄せ拍手を受けていた。
『宇宙戦艦ヤマト 劇場版』4Kリマスターは8日より全国36館にて3週間限定、『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』 4Kリマスターは2024年1月5日より全国36館で3週間限定公開予定!
(c)東北新社/著作総監修 西﨑彰司