女優・長澤まさみ(30)が15日、神奈川・ミューザ川崎で行われた『第72回毎日映画コンクール』表彰式に出席。俳優部門で女優主演賞に輝いた長澤は「まだこの賞の器にはなれてはいないが、この賞を糧にしてこれからも精進していきたい」と決意を新たにした。
『散歩する侵略者』での好演が評価された長澤はこの日、シックなエンジのパンツスーツスタイルで登場。「むかしに比べると自由に演じられるようになった気がする。年々、自分のなかにあるものと似た役を演じる機会が増えている」と自身の成長を体感している様子。
この日は16年前に映画で共にした大林宣彦監督と久しぶりの再会を果たしたというが、「大林監督に『演じるのは自分自身。その人がどういう人柄か出るものだよ』といわれて、そういう風に自分はできているのかな?と思いつつ、まだまだだなと思った」と気を引き締めていた。作品では宇宙人の妻役を演じたが、「(夫役の)松田龍平さんが宇宙人っぽいところがあるので…。違和感なく演じられた」と手応え十分。「これからも自分の可能性を自分で否定しないようにがんばっていきたい」としみじみと振り返っていた。
また、『幼な子われらに生まれ』で女優助演賞を受賞した田中麗奈(37)はこの日のためにつくったという、大胆なスリットの入ったセクシーワンピース姿で登場。「妻であり母であり女である今回の役で賞をいただけたのが大きい。共演者やスタッフの方に感謝したいし、この受賞は(作品で演じた)家族みんなで分かち合いたい」と喜んだ。
作品では田中が歌うシーンも盛り込まれているが、「原作にも脚本にもないオリジナルのシーン。本当に力強いシーンをつくっていただいた」と充実の表情。「『がんばっていきまっしょい』で新人賞をもらったが、あの作品があって映画の道が切り開けた。運がよかった。たくさんの才能ある映画人に引っ張ってもらいながら歩んできたのがこれまで。これからは私自身も映画でたくさんのことを伝えられるようにがんばっていきたい」としみじみと話していた。