平昌オリンピックは15日、カーリング 女子予選ラウンド 「日本vs. 韓国」を行った。日本女子代表の「ロコ・ソラーレ(Loco Solare)北見」は、逆転で韓国を下し、3連勝した。
リード:吉田夕梨花(24= LS北見)、2nd:鈴木夕湖(26= LS北見)、3rd:吉田知那美(26= LS北見)、スキップ:藤沢五月(26= LS北見)、サブ:本橋麻里(31=LS北見)のメンバー。
日本は先攻の第1エンドに、韓国から1点スティール。続く第2エンドで2点取られたものの第3エンドで1点を取り、2-2の同点。しかし、第1、第3エンドとも複数得点のチャンスがありながら、ちょっとしたミスで、それをモノにできない。序盤調子の上がらない韓国勢だけに、これが尾を引かなければ・・・。
との心配は的中!第4、第5、第6と1点ずつを取り合うシーソーゲームに見えたが、第5エンドでは3点取られそうになるのをなんとか凌いだ感が強く、ギリギリのところで粘っていた。
ついに、第7エンドに韓国に1点スティールされてしまい、3-5となる。第8エンド有利な後攻となった日本は1点取り、4-5と1点差に迫る。韓国のショットが安定し、日本のショットにミスが目立っていた。特にスキップのショット成功率が韓国のほうが上回ってきている。
ところが、第9エンド。両スキップの“ラス投”対決となった時、藤沢選手の2投目は、韓国のナンバー1をはじき出しガードの裏へ隠れるナイスショット。この時点で、ナンバー1と2を確保した日本。韓国は、ナンバー1を取るために置きにいくショット。ところが、ラストショットはコースがずれ、さらにスピードもあり、サークルをスルーしてしまう。これで日本が2点をスティールし、6-5と逆転。
だが、最後第10エンドは韓国が有利な後攻。ここでも、スキップの“ラス投”対決。しかも、藤沢選手のラストショットは、日本のナンバー1を守るようにセンターガードに置く。ただし、その周りには、韓国のストーンが。しかも、韓国が自身の置いたサイドガードに当てて、韓国のストーンにあたり、日本のナンバー1のストーンを弾けば、韓国の複数点となり、韓国の勝利。そうならなければ、日本がスティールして勝利!
まさに、手に汗握る重~い1投。みんなが手を合わせ神様に祈るような、そんな場面。韓国スキップのラストショットは、予定通り、自身のガードストーンにあたり、弾かれた韓国のストーンが日本の中央にあるナンバー1ストーンへと向かったが、日本のストーンには当たらなかった!これで日本がスティールに成功。7-5で日本が3連勝を挙げる。
激戦を終えたスキップの藤沢選手は、「対戦する前から韓国チームは強いとわかってましたし、たくさんの観客がいる中でやるだろうなとわかっていた中で、いいゲームができたのはすごくよかったなと思います」
吉田(知)選手は、「同じミスを繰り返してしまったところがあって、相手にチャンスを渡してしまったところがあったので、課題の多いゲームだったんですけど、粘り勝ちできたのは、チームコミュニケーションのおかげかなと思います。(吉田選手はショット成功率85%を超えていました。手応えというのは?)世界選手権の時は90%(笑)伸びしろはあるかなと思います」
藤沢選手は、「(どんなふうに見てましたか?)私が前半チャンスを決めきれなかった部分がたくさんあったので、チームの他のメンバーがシッカリ我慢してくれたのは、すごい助かりました。
(大事な局面は、すごくいいショットを決めていたと思いますが?)うーん、まぁ、私がと言うよりはチームで全てのショットを決めきれたのが、チームコミュニケーションを課題にいままでやってきたのがよかったのかなと思います。
(3連勝となりました。これから戦いがまだまだ続きます。今後に向けて?)とりあえず、明日1日オフなので、しっかり休みながら、トレーナーさんと相談しながら、明後日ベストな状態で臨めるようにしたいと思います。」
吉田(知)選手は、「まだ、前半が終了したばかりなので、次は中盤の大会のアイスになってくると思うので、シッカリ休んで、また、いいパフォーマンスが出来るようにシッカリ準備したいなと思います」