平昌オリンピックは17日、カーリング 女子予選ラウンド「日本vs.中国」を行った。日本女子代表の「ロコ・ソラーレ(Loco Solare)北見」は、第6エンドまで5-3と有利に展開するが、第8エンドに3点取られて、5-6と逆転される。第10エンド終了時点で6-6の同点となる好ゲーム。延長戦で後攻の中国が1点取り、日本は敗れた。
リード:吉田夕梨花(24= LS北見)、2nd:鈴木夕湖(26= LS北見)、3rd:吉田知那美(26= LS北見)、スキップ:藤沢五月(26= LS北見)、サブ:本橋麻里(31=LS北見)のメンバー。
第一エンド後攻の日本は、幸先よく2店を奪い、続く第2エンドは1点スティールと、3-0とリード。第6エンドまで終えて日本が5-3とリード。しかし、第8エンド、スキップ藤沢の最終投。中国のストーンがナンバー1(時計の針6時の方向)とナンバー2(時計の針9時よりやや上に2つあるうちのひとつ)。ショットをどうするかいくつか選択がある中で、「3点はいいかなぁ」ということで、藤沢選手は最後の1投を中国のナンバー2に当てていく作戦を取る。
しかし、これが、ナンバー2に当たったはいいが、おもったよりも内側にローリングしてハウスの中央へ。中国はこれを弾き、中国が3点取るビッグエンドに。日本は5-6と逆転され1点を追う形となる。
第9エンド後攻の日本は、0-0のプランク・エンドにし、第10エンドにもう一度後攻で2点とる作戦に。ナンバー1、2のストーンが日本でスキップの“ラス投”対決へ。(時計の針7時と8時のあたりにストーンが密集。しかも、7時から中央に向かって斜めにストーンが固まって伸びている状態)中国の“ラス投”は、日本のナンバー1を弾き、中国がナンバー1、日本がナンバー2となる。
逆転を狙った藤沢選手の“ラス投”は、中国のストーンを弾きナンバー1となるが、ナンバー2に中国のストーンが残ってしまい1点止まり。同点で延長戦へ。後攻の中国は確実に1点取り、6-7で日本が敗れる。
藤沢選手は、「いい試合の中で勝ち切れなかったのは悔しいですけど、いい試合ができたので、自分たちのプラスになることが多かったんじゃないかなと思います」
本橋選手は、「(試合全体をごらんになってていかがでしたか?)選手もチームも負けて悔しい気持ちはあるんですけど、とっても興味深いシチュエーションだったり、ショットの選択がたくさんあって、『インタレスティングゲームだね』というのを両コーチで話をしていたり、コーチボックスでもたくさんいろいろ話ができたので、本当に勉強になる一戦でした」
藤沢選手は、「(第8エンド以降、グッと試合が動いた気がします)逆に私たちが先にリードしていた分、ちょっと逃げに転じてしまったのが、ちょっとよくなくて。逆に、中国は最後まで粘り強くスキップのワンさんも、ここぞというショットを決めてきたのが、さすがだなと思いました」
本橋選手は、「(連勝は止まりましたが、ここからですよね?)そうですね。やっと半分ぐらいというところなので、他のチームも調子を挙げてくると思いますし、ただ、私たちは自分たちの試合内容に集中するだけかなぁと思っています」
藤沢選手は、「(もう、すぐ次のゲームですが?)負けはしましたけど、いい意味でアイスリーディングだったり、相手の作戦のよさだったりいろいろ勉強することができたので、次に生かせるように又反省して、新たな気持ちで迎えたいと思います」