タレントで俳優・劇団ひとりが16日、東京・新宿バルト9で劇場版『マーダー★ミステリー 探偵・斑目瑞男の事件簿 鬼灯村伝説 呪いの血』(監督:光岡麦/配給:アイエス・フィールド)完成披露舞台あいさつを高橋克典、木村了、犬飼貴丈、北原里英、松村沙友理、光岡監督とともに開いた。
推理小説の登場人物となって話し合いながら事件解決を目指す体験型ゲーム『マーダーミステリー』。そのゲームシステムをベースにしたテレビドラマ『マーダー★ミステリー 探偵・斑目瑞男の事件簿』の劇場版作品。キャスト陣にはキャラクター設定と行動指示のみが与えられ、セリフはほぼアドリブで展開するというスリリングなもの。今回は「一夜のうちに3人の生贄の血を滴らせると死者が蘇生する」という不気味な伝承が残る鬼灯村が舞台。村の長である一乗寺家当主が遺体となって発見されることになるが、当時遺体のある屋敷にいた8人は8人ともに殺害の動機があり……。
ドラマ版から引き続き探偵・斑目瑞男を演じたひとり。「まさか映画になるとは……と思っているんです。だって、蓋を開けるまで、キャストがどういうふうに立ち回るかわからないのによく企画が通ったなって」と驚きがあるとともに、「それに対応した俺らもすごいなって思います」と、自画自賛したくなるほど奮闘だったそう。
逆に「うまくいきすぎてアドリブじゃないみたい」と言われるシーンもあったそうだ。
高橋は緊張のあまり、「完成品をアタマ10分見たら具合悪くなってきて。それくらい緊張していたんです。動悸が激しくなってそれ以上みれなくて」と、当時の思いが込み上げてくるそうだ。
難しかった部分へひとりは「アドリブはみんな芸達者だからできるんですけど、そこに推理が入るので。推理は僕は相当苦労しました。2、3分くらい名推理を披露しましたけど、全部カットされました。それくらい頓珍漢な推理をしていました」と、使われない熱演が出てしまったとも。
北原も苦労した部分へ「撮影中はメイク室でも会話しちゃいけないというのがあって、共演者の方とどこまであいさつしたら良いのかとか判断がつかなくて」と話していたが、髙橋は「一緒に写真撮ってもらったけど」と能天気に話すと、北原は「高橋さんにはみんな気を使っていて」といい髙橋はこれに苦笑い。
ちなみに、ひとりによると、「北原さんは本当に可愛そうなんです。証拠をそれぞれ持ち寄るシーンですけど、それが全然他の人に響かないんです」と、重い空気を耐えるシーンがあり同情していた。
そしてひとりから「2回目の方がおもしろい可能性さえあるので、納得行くまで繰り返して観て頂ければ!」と、メッセージを寄せていた。
劇場版『マーダー★ミステリー 探偵・斑目瑞男の事件簿 鬼灯村伝説 呪いの血』は2月16日より全国公開予定!