作家・角野栄子氏(89)、俳優・宮﨑あおい(38)が26日、東京。角川シネマ有楽町でドキュメンタリー映画『カラフルな魔女~角野栄子の物語が生まれる暮らし~』(監督:宮川麻里奈/配給:KADOKAWA)初日舞台あいさつを宮川監督とともに開いた。
『魔女の宅急便』の作者で知られる児童文学作家・角野栄子氏の日常に4年にわたって密着したドキュメンタリー作品。 NHK E テレ「カラフルな魔女」で放送されていた映像を再編集、新たに追加撮影したものとなっている。
イチゴ色をワンポイントに取り入れた衣装で3人が登壇。角野氏は、「なんか恥ずかしい気分です(笑)。でも、こうした機会を頂けて。普通の物書きですけど、監督の宮川さんに撮って頂いて素材をすごく活かしていただいて150%以上うまくいっていると思います」と、出来に太鼓判を押し、宮﨑へは「私の江戸っ子の言葉じゃない、すごくきれいなナレーションを頂いてありがとうございます」と、お礼し宮﨑と笑みをかわした。
続けて、宮﨑は、「一緒に登壇ささせて
上映後の舞台あいさつで涙を流していらしたり、角野さんのこと、角野さんの作品が大好きという方々に届いていて、嬉しいなと思っています」と、我が事のように喜びを。
宮川監督としては本作へ、「私から角野さんへのラブレターのような気持ちで作らせて頂きました。宮﨑さんにはそのラブレターを代読して頂いたようで幸せな気持ちでします」と、込めた思いを話していた。
続けて、角野氏と宮﨑がお互いの印象へ。先程初対面を果たしたそうだが、角野氏は宮﨑へ「可愛いというよりキュート」という。宮﨑は実は角野氏へ直筆のラブレターを書いたそうで、「海に行くナレーションを録った後に、直接お会いに行けなかったので、お手紙を書いて。角野さんのことが好きという気持ちや監督、みなさんと一緒に喜んでいるときの表情が好きで、海に入っている時のお声が大好きということを書きました」とのこと。
このことへラブレターを読んだ角野氏は「すごく字がお綺麗なの!今パソコンとかで字に気を使わない方がいますけど、綺麗で、びっくりしたの。お返事はほかの方から手渡されたので、お返事を書かないで、きょうはじめましてとして。ビックリしました可愛くて。本当に身に余る光栄です。魔法みたいな手紙でした」と、感心したそうだ
ちなみに、宮﨑はよく“ラブレター”をしたためるといい、「異性であっても、同性であっても好きを書いているので、ラブレターだと思っています」とのことで、「人のぬくもりとか、便箋とかからも伝わるものがあると思うので、みなさんがお手紙を書く習慣をつけてもらえたらいいなって」と、願いを込めていた。
ほかにも、自分を魔女にたとえると?という質問に、角野氏は「89歳なので魔力はだいぶ衰えるかな」とニコニコとしつつ、「でも、お天気くらいは。それと、子供の時からきょうは誰が来るとか予感はあります」といい宮﨑は「ポジティブな魔女です。前向き人しか考えないのでつも楽しくてごきげんに生活できています」とのことだった。
そして観客たちへ向け角野氏は「いっぱい魔法をかけますよ」と、ニコリと魔法をかけていた。
ドキュメンタリー映画『カラフルな魔女~角野栄子の物語が生まれる暮らし~』は公開中!