アイドルグループ『SixTONES』松村北斗、上白石萌音が10日、東京・TOHOシネマズ日比谷で映画『夜明けのすべて』(監督:三宅唱/配給:バンダイナムコフィルムワークス=アスミック・エース)公開記念舞台あいさつを俳優・りょう、光石研、三宅監督とともに開いた。
作家・瀬尾まいこ氏の同名作。PMS(月経前症候群)でイライラが抑えられなくなる会社員・藤沢美紗(上白石)と、パニック障害を患って気力を失っている同僚・山添孝俊(松村)が恋人ではない特別な関係を築いていく物語。
全国124館の劇場にライブビューイングされるなかキャスト陣が登場しニコニコと手を振るなかスタート。松村は「扱っているテーマからは驚くくらい笑えるシーンもあって。本当に救われるなって感じるんです。救われる人がどんどん増えていくといいなって、この輪を大きくしていければと思っていますし、そう心から願いながら初日を昨日迎えていました」と、静かに祈るような気持ちでこの日を迎えたそう。
お気に入りのシーンはリハーサルのテスト撮影したシーンだそうだが、「映画見たら本番が使われていますけど、リハで好きなシーンがあるんです。それが藤沢さんと山添くんの2人で車を洗うシーンで。洗っているときに、スポンジを横に動かしたときにキューって音が鳴っていたと思うんですけど、リハーサルだとその2倍くらいの音が鳴っていて、藤沢さんがギュンって睨むんです。あのときは大爆笑でしたね」といい、上白石も「2度とあの音出なかったよね」と笑っていた。
作品にあふれる温かい雰囲気にかけて、日々心がけている思いやりは?という質問が。松村は「自己満足だし何がと思われうかもしれないですけど、仕事現場にはたくさんの人がいてみんなで一斉に移動するってことがあるんです。そのときに段差に差し掛かったときに、たとえば会話が弾んでいて僕は粗会話に入っていて、先陣を切って歩いている人に対して段差だと思うんです。でも後ろの人は会話に熱中していて気づかないんじゃないかって。それを伝えたいんですけど、『そんなことわかってる』と言われるというのも分かってて」といい、そこでわざと段差のところに来ると自身が少し膝を曲げて転びかけるようなリアクションをとって注意を促していると、3度ジェスチャーで実演し、爆笑をかっさらうことに。
これは『SixTONES』としての活動のときもしているそうで「普段グループ業で5人いるので、誰にも怪我してほしくない」と優しさあふれる思いからだそう。上白石は、そんな松村へ「私が転ばないのは松村さんのおかげです。ありがとうございます(笑)」「私も段差沈もうかな」とわざとらしい抑揚をつけていって松村も笑顔で「そこはシームレスですから、気づかない間に、潜在意識の中に入っていきますから」と、アピールしていた。
イベント内では三宅監督からサプライズでの手紙も読み上げられるなど、温かさあふれる雰囲気で場内が満ちていた。その降壇の際には松村の前を歩いていたりょうが、松村の段差の歩き方を実演しだし、松村、上白石と、真似して降りる、最後まで思いやりにあふれたイベントとなっていた。
映画『夜明けのすべて』は公開中!