アイドルグループ『WEST.』神山智洋が19日、東京・有楽町朝日ホールで連続ドラマW30『白暮のクロニクル』完成披露試写会を俳優・松井愛莉、竹財輝之助、光石研、中川和博監督とともに開いた。
漫画家・ゆうきまさみ氏が2013年から17年まで『ビッグスピリッツコミックス』(小学館)に連載したミステリー同名作が原作。『吸血鬼(オキナガ)×公務員』という今まで描かれなかった異色のコンビが難解な事件に挑むという設定。主人公の雪村魁役に神山、そのバディとなる新米職員の伏木あかり役に松井が演じている。
歓声に迎えられながら、黒のストライプのセットアップに、黒いシャツ、蝶ネクタイ姿で神山が上映前に登場。「めちゃめちゃ頑張ったので楽しんでもらえれば」とまずは声をかける。
本作のオファーを受けて、「単独主演は初ですし、WOWOWさんはいつか出たい局だったんです。ですから、お話を聞いたときはとても嬉しかったですね」と、手放しで喜んだという。
ただし、“年齢”には引っかかる部分があったようで、「今、実年齢で、30歳でございまして、でも、18歳の役ではあるんです。そこで、オキナガになったら70年間成長が止まっているということなんです。70年ということを思い浮かべて着挑ませて頂いたり、18歳のそのときをイメージして食事制限で落としてみました」と、自身なりに想像を巡らせて役作りに邁進したという。
そんな座長の神山の姿を見ていた竹財としては、「座長の気配りがすごくて。お芝居もすごいんです!」とべた褒め。神山は「そんなことないです!」とはにかんでいたが、竹財は止まらずで「滝藤賢一さん以来の、すげー役者を見つけたと思っているんです。滝唐さんは、芝居の瞬発力がある人なんですけと、とあるシーンでトップスピードでこれ行けるの!?ってところで行けるんです」と、逸材といい、竹財は思わず本当にアイドルなのか確認するとともに、「もっともっと演技もやってほしい!」と勧め、神山はさらに照れる結果となっていた。
その竹財が褒めた瞬発力は演技だけではなく、その後に、魁と同じ18歳当時の写真を公開するコーナーで、光石がパネルを倒したときすぐに駆け寄ってフォローすることでも発揮する一幕も。その際に、神山は自身の写真へ「当時はキレまくってた」「バリ恥ずかしい」と顔を赤らめていたが、光石がオフマイクで「不良の匂いが」というと、そこは突っ込んでいた。
そして神山から「キャスト・スタッフ一丸となって、手をがっちり組んで作り上げました。作っている途中でもスタッフ・キャストともに“早く観たい!”と言っていた作品です。いい形でまとまったなと思っています」とアピールするとともに、会場では1、2話が上映されるということで、「1話は体感5分、2話は3分くらいの感じです!」と、呼びかけていた。
連続ドラマW-30『白暮のクロニクル』は3月1日毎週金曜日午後11時放送・配信(全12話)。