新田恵海&内田彩&飯田里穂&Pile“にっこにっこにー”アレンジ!「『μ’s』です!」

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 『TVアニメ放送10周年記念 LoveLive! Special Talk Session』Day1が23日、東京ガーデンシアターで開かれスクールアイドルグループ『μ’s』の高坂穂乃果役の新田恵海、南ことり役の内田彩、星空凛役の飯田里穂、西木野真姫役のPileが登場。トークに歌唱にと、集まったファンたちと一緒に楽しんだ。

 3月30、31日に開催される人気コンテンツ『ラブライブ!』シリーズ初のオーケストラコンサート『TVアニメ放送10周年記念 LoveLive! Orchestra Concert』。同イベントに先立って『ラブライブ!』シリーズの第1作『ラブライブ!』に登場する9人組スクールアイドルグループ『μ’s』(ミューズ)のキャスト陣が、『ラブライブ!』の歩みをトークするというコンセプトのイベントとなっている。

 開演前の会場には『μ’s』を彩った楽曲たちが流れ、観客たちも楽曲にあわせて声を出したり、ペンライトを振ったりと、楽しげな雰囲気。開演直前の1曲には『μ’s』ひいては『ラブライブ!』の始まりを告げた曲ともいえる“ぼららら”の通称でも呼ばれる1stシングル『僕らのLIVE 君とのLIFE』が流れており、イベントが始まる前から全力で曲にあわせて声を出し、熱狂している観客も観られることも。

 ステージには白いスクリーン膜が張られており、開演時間となるとTVアニメ『ラブライブ!』のライブをした背景美術画像が次々と映し出されていく。そのなかで、人気楽曲『Snow halation』の背景美術が映し出された際には歓声があがることも。

 映像が終わり、TVアニメ第1期OPとなった楽曲『僕らは今のなかで』のイントロが流れ出すと膜が落ち『μ’s』メンバー9人のスタンディーが1人1人ドレスアップした衣装で立てられているなか、新田の「みんなー、久しぶりー!」と声をあげて4人から「久しぶり!」「楽しんでいきましょう!」などの声と手を振るなか歌い始めていた。

 歌い終えてからはテーブルが用意され、座りながらのトークパートへ。その冒頭、大歓声の巻き起こるなか、「『μ’s』です!」と、4人でポーズをとる。こうした『μ’s』の単独イベントは2016年4月1日のライブイベント『ラブライブ!μ’s Final LoveLive! ~μ’sic Forever♪♪♪♪♪♪♪♪♪~』Day2以来、約8年ぶりなのだそう。内田はこの熱気からか、新田の話を聞いていなかったと苦笑いしており、キャスト自身の興奮ぶりが伝わるような一幕も。

 久々の1人ずつのメンバーとしての自己紹介をして大歓声が返りつつ、内田は「こんな日が来るなんて思ってなくて、すごく楽しみにしていて、みんな楽しみに待っていてくれているかなって思っていたんです」と、心情を吐露。さらには、同日は雪予報ということもあって、2014年2月の大雪の中で開催されたさいたまスーパーアリーナでの『μ’s →NEXT LoveLive!2014 ~ENDLESS PARADE』などのイベントが頭をよぎったのか、「雪の予報もあったでしょ。これ、また雪降っちゃう?ってドキドキもあって」とも。

 一通りあいさつが終わると新田が「われわれが『μ’s』です!」と言い拍手を受ける。会場には初めて生の『μ’s』に会った観客もいれば、TVアニメが始まってからファンになったという観客、『僕らのLIVE 君とのLIFE』から応援していたという古参の観客も集まっているということもあり、内田が「アニメ化になるのも夢の1つだったし、きょうお祝いできることと、知って集まってきてくれた人たちがいっぱいで」と感激。Pileが公演前にTVアニメの1、2期を観てきた方を尋ねたかと思えば、「4DX観てきた人?」と、今年3月15日から公開予定の『ラブライブ!The School Idol Movie』4DXを挙げる天然ぶりで大テレという展開で観客を和ませつつ、新田が「これからもともに歳を重ねていきましょう」と呼びかけた。

 トークは2つのコーナーを軸に展開。1つめは事前に集められたメッセージを紹介する『音ノ木坂学院 投書箱コーナー』となり、TVアニメ放送当時に作品に励まされていた高校生の方が成人してお礼をしたり、アラサーだった方がアラフォーだった方がいたりと歴史を感じさせるメッセージが寄せられ飯田も「みなさんの人生にかかわらせて頂いたんだなって」と、感慨深げ。

 そのなかでTVアニメ第1期第1話の思い出が語られることに。新田は放送の際に穂乃果の歌唱する『ススメ→トゥモロウ』のシーンへ「緊張しすぎて、ドキドキしながらで30分息してなかったと思う」と、緊張が頂点に達していたことを告白。Pileも飯田も同じく息ができないほどの緊張だったそうだが、とくに飯田は「Twitter(現・X)でハッシュタグを追いながらどんな反応なんだろうって思って。TVアニメも初めてで、アフレコのときの大変さがあって。映像を観て、本当にアニメによって成長させてもらったって思って」と、振り返る。さらに、TVアニメ第1期第4話に小泉花陽が勇気を振り絞るシーンで流れたBGM『花陽の決意』の話題も挙がり、会場でも流され、4人も瞳を潤ませる様子も。

 最近ファンになったという高校生からは、メンバーの矢澤にこのおなじみのあいさつフレーズ“にっこにっこにー”をアレンジして4人に生披露してほしいというリクエストが。ここは1人ずつ前に出て、「まっきまっきまー」(Pile)、「ほっのほっのほー」(新田)、「こっとこっとこー」(内田)、「ほしぞらりーん」(飯田)と4人ともポーズもとりながら恥ずかしそうにしながらもやりきっていたが、これで本当によかったか……といった様子で首をかしげてもいた。

 コーナー2つ目は『μ’s』の伝統にしてキャストは緊張の瞬間という、『演技のお時間リターンズ』。与えられたシチュエーションに対してメンバーならどう反応するかというものをキャストがアドリブで披露するというもの。作家・公野櫻子氏からの公式の台本も用意されており1回で2度楽しめる展開に。そのなかで、魔法少女になって悪い妖精をこらしめるというシチュエーションの際には、飯田は振り切った演技を披露。悪い妖精が犬派と知り“インフィニティーにゃんにゃん”(聴いたまま)なる魔法を観客にかける。これは、「明日から語尾に“にゃ”がつく」「みんなはしもべになるにゃ」という星空凛がしている語尾に“にゃ”をつけるもので、観客たちもさっそく“にゃ”をつけて声を出す方も現れる遊び心あふれる展開にも。

 そんな笑いあふれるやりとりが次々と繰り出されるなかトークコーナーが終了。ちなみに、ほかにもいろいろコーナーを用意していたそうだが、4人の話が盛り上がりすぎて時間がなくなってしまったとも告白していた。

 イベント後半はライブパートへ。その1曲目は『僕らのLIVE 君とのLIFE』をフル歌唱。キャスト陣もダンスをしながら歌っていたが、4人も「踊れちゃった!」と、少しダンスを減らしてはいるものの、しっかり振りつけを覚えていたと本人たちも驚く様子が。

 2曲目はスペシャルメドレーで『Wonder zone』『Love wing bell』『KiRa-KiRa Sensation!』『きっと青春が聞こえる』の4曲を連続歌唱。なかでもTVアニメ第1期ED曲にもなった『きっと青春が聞こえる』ではED映像で星空凛がカラフルなマラカスをふりふりしていることにあわせて、飯田も同じ色のマラカスをふりふりしながらパフォーマンスした。

 3曲目はロック調のアップテンポな楽曲『No brand girls』で観客たちも全力で声援を送るなか、歌詞の「♪全身全霊!」の部分は、4人でタイミングをあわせてジャンプし、熱気にあふれる。そのまま4人は語尾に“にゃ”をつけながら舞台を降り本編を終了。

 アンコール後には、新田から「せっかくなのでもう1曲」と、振付をレクチャーした後にラストソング『ミはμ’sicのミ』をパフォーマンスして1人1人のあいさつへ。

 Pileは明日24日にも公演があるということで「私なりのスタートになったと思います(笑)」と話すとともに、「素敵な機会をありがとございました」。

 内田は、イベントを通じて汗をたくさんかいたといい、「いつでも汗をかきながら、いつまででも青春できるんだよって、みなさんに味わわせてもらいました!ありがとう!」とお礼するとともに「お話が長くなっちゃったけど、これが『μ’s』な空気だよって。こんな時間がもっと続けばいいなって」と笑みを浮かべる。

 飯田は、懐かしのグッズを持ってきてくれたファンへ思いを馳せたり、1年かけて準備をしてくれたスタッフさんたちが「『μ’s』のときにやってくれていたスタッフさんたちなんです!そんな支えてくれているみなさんと、これからも楽しもうと思ってくださっているみなさんと、これからも一緒に『ラブライブ!』『μ’s』を楽しんでもらえれば」と、呼びかけた。

 そして新田から「一緒に盛り上がることができて、本当に幸せです」と話すと、「これからも言い続けたいと思います!“μ’sicForever”」と叫んで、歓声と拍手が返るなか、初日公演を終えていた。

 ■セットリスト
 OP:僕らは今のなかで(TVアニメサイズ)
 【トークパート】
 M1:僕らのLIVE 君とのLIFE
 M2:TVアニメ放送10周年記念メドレー
 ① Wonder zone(TVアニメサイズ)
 ② Love wing bell(TVアニメサイズ)
 ③ KiRa-KiRa Sensation!(TVアニメサイズ)
 ④ きっと青春が聞こえる(TVアニメサイズ)
 ――MC――
 M3:No brand girls

 EN:ミはμ’sicのミ

 ※イベント別記事
 ・新田恵海「みんなとの青春ずっと聞こえてるよ」!スペシャルトークショーに熱気【Day2昼公演レポート】

 ※記事内画像は(C) 2013 プロジェクトラブライブ!

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写真はDay2公演のもの