俳優・福士蒼汰(24)、中山優馬(24)、桐山漣(33)、小関裕太(22)、市川知宏(26)、若山耀人(14)が12日、東京スカイツリー内で映画『曇天に笑う』(監督:本広克行/配給:松竹)公開記念トークイベントを開いた。
明治初頭の滋賀県大津が舞台。国の平和を守ることを生業とする曇天三兄弟(どんてんさんきょうだい)と呼ばれる長男・天火(福士)、次男・空丸(中山)、三男・宙太郎(若山)を中心とした魅力的なキャラクターたちが、それぞれの運命に挑んでいくアクションとなる。このトークショーの直前には、近くの「おしなり公園船着場」で大ヒットを祈願した“曇天丸”出発式も行い、派手な演出で集まった約300人のギャラリーを楽しませた。
福士、中山、若山の“3兄弟”は上着は劇中で使用したもの、下は既存の和装と組み合わせてのものに。福士は、「もうすぐ公開ということでワクワク、ドキドキしています」といえば、中山は、「格好いい兄貴と可愛い弟の間に挟まれて、楽しい撮影でしたこの楽しさが伝われば」と、呼びかけたり、加治が監督に間違われるということで若山が「格好いいお兄ちゃんたちと“加治監督”とで」と、ぶっこみ和気あいあいななかスタート。
先程の船上については、福士は「熱気を感じましたね」と、ギャラリーに感謝したり、中山は「みなさんに応援して頂いて、意外と誰もいないところまで行って、みなさんい支えられているんだなと感じました」と、裏話も披露した。若山は、「晴天とスカイツリーとでうっとりしていたんですけど、手を振るのに緊張してて」と仕事に務めていそうで、中山も、「めっちゃ大人やん!(笑)」と、“弟”の成長に目を細めた。
作品では、曇家の家訓に“秘密を持たない嘘をつかない”というものがあるそうで、キャスト陣に秘密などの質問も飛んだが、福士は「秘密ないんですけど、そのときめちゃめちゃハマっているものがあって、モンスターをつかまえるゲームで“黄色いモンスターがいる!”って」と、楽しんでいたそうで、加治は「伝説のものがいるというロケ地だったんでずっと探してるんですよ」と、モンスターを探す福士の動きを再現し笑いを誘うことも。
一方中山は「虫が異常に嫌いなんです。我を失ってしまうくらい(苦笑)。どこの現場に行っても最初は我慢するんですけど長いこと行くとバレるんです」と、実情を交えてコメントしていたが、司会からそのリアクションの実演を求められると小関が手で虫の動きを再現。するとなぜか中山から出た言葉は「ギョギョ!」と、さかなクンのようなリアクションで「これではないですけど、このような感じです」と、恥ずかしげだった。
続けて、現場では若山が1人でお風呂に入るのが苦手ということで、ほかのキャストからお風呂に一緒に誘っていたそうだが、桐山は「耀人さんからのオファーも多くて、自分の部屋の前の廊下で待ってるんです。子犬のように“待ってました、行きましょう”みたいな感じで、背中を流し合いましたね」と、ほのぼのエピソードが飛び出していた。
ほかにも格好いい男とは?というトークテーマとなると、福士は「僕が思うのはやっぱり守れる男かなって思いますね。強くて守れる男というのがすごく格好いいことかなって思いますね」と、中山は、「なんか余裕のある人。一度すべてを受け入れる余裕のある人ですね。なんでしょうね。口数も少なく背中で語るというか昔のお父さんのイメージですね」と、こちらも理想像を語ると、市川から「けがをしてても言わないとか」と、以前本作の撮影でけがを負ったことを明かしていた中山を引き合いにし、中山も照れ笑いだった。
終盤にはお気に入りのシーンをセリフやアクションつきで再現してほしいというリクエストも飛び中山は「空丸として、何度も劇中で言った『アニキ!!』というセリフです」と、福士を見ながら力を込めて言うと、場内からは黄色い歓声が。福士はといえば「『弟を返してもらおうか』というところですね」と、キメ顔とともに言い切っていた。
福士から「たくさんのアクションがあります。愛のある映画です。家族愛、兄弟愛とかいろいろつたわったらいいなと思います」と、呼びかけていた映画『曇天に笑う』は21日より全国ロードショー!