取材会が開催！（撮影：水華舞／（C）エッジライン）
アイドルユニット『少年忍者』の川﨑皇輝が3月28日に東京・日比谷のシアタークリエで主演ミュージカル『町田くんの世界』（演出：ウォーリー木下氏）取材会を俳優・長澤樹、湖月わたる、吉野圭吾、ウォーリー木下氏とともに開いた。
漫画家・安藤ゆき氏が2015年から同18年に『別冊マーガレット』（集英社）で連載し累計140万部の作品。物静かでメガネ。そんな外見とは裏腹に成績は中の下。アナログ人間で不器用…なのに運動神経は見た目どおりの町田くん。そんな町田くんが周りのみんなを変え、みんなに愛されていくヒューマンドラマとなっている。
取材会前に作品の冒頭約15分をディア向けに公開。軽快な楽曲を歌唱しながら、仲間たちとあいさつを交わす様子などがお披露目され、町田くんの観ている世界の一端を窺わせるような仕上がりとなっていた。
ウォーリー氏によると、1ヶ月半の期間けいこをやってきたそうで、川﨑は「お話を頂いてからかなりの月日が経ちました。あっという間だったなという感じです。もう明日は初日という事実は変わりませんので自信を持って初日を迎えられれば」と、意気も高い。
町田くんを演じてみて川崎は「人と人とのコミュニケーションや、人を愛していると思うんです。町田くんすごいなと思ったのが、相手の目を真っすぐ見て、自分の伝えたいことをはっきりつつ伝えられるコミュニケーション能力の高さ。周りのみんなが町田くんに伝えたいことを伝えたときに、すべてをまっすぐ受け取る、人間としての人を愛する力を感じています。演じてみると、普通の人にはない長けた部分ではないかと思います」と、感じ入っているそうだ。
湖月へは、川﨑がまるで町田くんに見えた瞬間はある？という質問もされたが、「普段から皇輝くんの周りは笑顔であふれているんです。劇中には町田くんが胴上げされるシーンがあって、その浮遊されているときとか、そこから降りる時は“動いている町田くんだ！”って思いました」といい、さらに、直前の15分披露したシーンへ、「舞台上で上を見上げているシーンのメガネの奥からキラッキラした光を感じたんです。町田くんの眼差しに映る世界を表現していたんだなって」と、似ているシーンを熱を入れて語る。
これにしばらくニヤける顔が止められなかった川﨑だったが「たぶん観られたシーンは（自分としては）まだ町田くんが入ってない状況で、これからを楽しみにしている川﨑皇輝が8割で、まだ素が見えてしまってて」と話したが、湖月は「いやでも町田くんでしたよ！」と、川﨑が普段から町田くんだったと話していた。
そして、「この作品は本当に心が温まる優しさで包まれた作品だと思います。この作品をミュージカルでどう表現するのか。ミュージカルだからこそ、伝えられるものがあるのではないかとカンパニー一同で作り上げてまいりました。ここから稽古も大詰めです。誰もが観ても心が温まる作品の目指してカンパニー一同頑張ってまいります。初日を楽しみにしていて頂ければ」と、メッセージを寄せていた。
ミュージカル『町田くんの世界』東京公演は3月29日から4月14日までシアタークリエにて、大阪公演は2024年4月19日から4月21日まで梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて上演予定。
撮影・文：水華舞
