アニメーション『映画プリキュアスーパースターズ!』(監督:池田洋子/配給:東映)初日舞台あいさつが17日、東京・新宿バルト9で開かれ野乃はな/キュアエール役の引坂理絵、薬師寺さあや/キュアアンジュ役の本泉莉奈、輝木ほまれ/キュアエトワール役の小倉唯、クローバー役を演じたゲスト声優・小野賢章が登壇した。
『プリキュア』シリーズ劇場版最新作。前々TVシリーズ『魔法つかいプリキュア!』(略称:まほプリ)、前TVシリーズ『キラキラ☆プリキュアアラモード』(略称:プリアラ)、そして、現在放送中の新シリーズ『HUGっと!プリキュア』(略称:ハグプリ)の3世代のヒロインたちが協力して、悪者ウソバーッカ(声:北村一輝)に立ち向かう。
プリキュアのイベントではおなじみの“名乗り”から始まり、プリキュアを演じる3人から行われ盛り上がっていたが、小野も舞台中央に立つと「クローバー!!」と絶叫して、会場を沸かせるなかスタート。
TVアニメがスタートして約1ヶ月半での劇場公開となり、引坂は「私たちもみんな仲間になりましたし、みなさんの声に励まされてここに立たせて頂いてます」と、しみじみで、本泉も「きょうまで待っていた部分がありましたけど、怒涛の毎日を過ごしていました」と、とにかく目まぐるしく過ぎていったそう。小倉は「素敵な作品になっていますし、大切な思いがたくさんの方々に広がるといいなと感じています」と、初日への思いを寄せる。
一方、小野は「まさか自分がプリキュアに参加できると思っていなかったので嬉しかったです。約束ということがキーワードで、プリキュアは大切なことをまっすぐ伝えていく作品だなって思いまして、その一端を担わせて頂けたのは光栄だなって思います」と、大喜びだったそうだ。
それでもクローバーという役へは、「勝手にイケメンの役とか、かっこいいお兄さんの役かなと思っていたら、可愛らしいクローバーという役と知って、どう演じていこうかなって(笑)。過去に約束したことを信じて待っている、それを、はなたちの心残りをいまにだけどやるんだみたいに切なくやらせて頂きました」と、演技プランを話すと、引坂は「イメージにないはかないキャラクターで、本当にごめんね、本当にごめんと心から思えました。小野さんの涙を誘うといいますか、そのお芝居を微力ながら力になって、私もマイク前で泣きそうでした」と、演技を受けた引坂も心に迫るものがあったそうだ。
そんないい話もあった直後、小野はおもむろにジャケットのポケットからミラクルクローバーライトを取り出しつつ、3人を見回し「なんでお3方が持っていないのかな?ってずっと思っていたんです」と、3人をイジって焦らせるというお茶目な一幕も。
作品は約束がテーマということで、4人の約束をパネルにしたためて伝えるコーナーも開催。引坂は、「バトンをつなぐということですね。先輩たちのつないだバトンを、私達も次にバトンを渡せるように。私の中では決意に近いですけどやりたいと思います」と、強い意志を示したが、隣の本泉は「おかしを食べすぎない」とファンシーな約束。これは「プリキュアの現場はたくさんおいしいお菓子が置いてあってついつい手が伸びて食べてしまうので(苦笑)。こういうところで言っておかないと……」と、裏話を披露したが、引坂から、「パネルを書きながらおかし食べようとしてたよね!」とツッコミが入り、本泉は「いま約束したのでこれからです」と、ひたすら苦笑い。
小倉は「TVアニメのエンディングで『HUGっと!未来☆ドリーマー』という曲で、素敵なダンスの振り付けがあって、個人的にダンスを踊るのが好きなので何ヶ月かかけてマスターしたいなって」と、ファン楽しませる約束もしていた。
ほかにも小野へはもし今後プリキュアシリーズの出演オファーがあるとすればという質問も飛んだが、「やっぱりプリキュアですかね。史上初の男の子プリキュアを……」というと観客達から拍手が飛び交いまくり、これにプレッシャーを感じたのか、「ちょっとやめときますか」と、及び腰になりかけたが、「でも、プリキュアやりたいですね。やれることなら」と、言い直すハートの強さを見せていた。
最後に引坂から「クローバーのはかなさ、ウソバーッカの素敵な姿だったりをすべて楽しんで頂ければ」と呼びかけていた『映画プリキュアスーパースターズ!』は17日より全国ロードショー!