“しょこたん”の愛称で親しまれるタレントで歌手・中川翔子が誕生日となる5月5日に東京・品川インターシティホールでバースデーライブ『Shoko Nakagawa Birthday LIVE 2024 さんきゅう(年齢非公表)』昼夜公演を開催した。演出やセットリストも全て変えて臨んだ両部をファンと一緒に楽しんだ。
以下、昼公演と夜公演の公式レポート。
【昼公演】
バンドメンバーに続いて、“ラプンツェル”のようなオーロラピンクの煌びやかな衣装でステージに現れたしょこたん。登場を待ち望んだファンから黄色い声があがると、「souffle secret」「せーので恋しちゃえ」からライブスタート。「甘いスイートソングたちを集めた」という昼公演らしく、会場をスイートな空気で包み込んだ。
MCパートでは、(年齢非公表)としながらも、しっかりライブタイトルに冠された「さんきゅう(39)」に触れ、「ドラクエだったらパルプンテを覚えちゃうし、ポケモンだったらモロバレルに進化しちゃう」と自身のレベル(年齢)をいじってみせると、その後は「Magical Circle」、「君にメロロン」、そして松本隆作詞、細野晴臣作曲の「劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド・パール アルセウス 超克の時空へ」の主題歌「心のアンテナ」を歌唱した。
ポケモンに続くは、ラプンツェルのテーマソング「自由への扉」、そして「輝く未来」。そのオーロラピンクの衣装も相まってしっとりと歌いあげる姿は、まるでディズニープリンセスさながら。と思ったら、歌い終わると客席の女性に「今日何食べてきたの?」と投げかけるなど、ファンとのフレンドリーな一面も覗かせた。
ライブはそのままカバーコーナーへ。自他ともに認めるフリークである松田聖子の「赤いスイートピー」、そしてドラゴンボールの主題歌「ロマンティックあげるよ」、と自身のルーツを掘り下げる選曲で、盛り上がりは更に加速する。
さらに続いては「ドラゴンクエスト」生みの親である、堀井雄二が手がける名作ゲーム「オホーツクに消ゆ」のリメイク版「北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ ~追憶の流氷・涙のニポポ人形~」主題歌、同氏による初作詞で、ヒャダイン作曲の新曲「流氷に消ゆキラリ」を初披露。壮大なバラード曲を初披露する緊張の姿に、“オホーツク”をイメージした青いサイリウムで、客席のファンも懸命に応える。なんと、客席で実際に見守っていた堀井氏を見つけると、ステージ上から声をかける一幕も。
そのまま、バンド編成では初披露となる、新進気鋭のクリエイター・Sohbanaが手がけたアニメ「16bitセンセーション ANOTHER LAYER」OP主題歌「65535」へ。そして、2010年に発売されたアルバム「Cosmic Inflation」に収録された「Jewelry heart」を披露すると、久々の歌唱ということもあり、タイトルコールと同時に大歓声が上がった。
さらに続くのは、kz(livetune)が手がけた「Discovery」、そしてDECO*27が手がけた「Satellite Girl」。今を時めくクリエイターたちといち早くコラボレーションしてきた、中川翔子の音楽性の高さも伺わせる。
ライブ本編もいよいよクライマックスに。デビュー曲「Brilliant Dream」、そしてアニメ「ポケットモンスター XY」のエンディング主題歌「ドリドリ」を熱唱すると、ファンも「翔子!翔子!」とエネルギー全開のエールを送る形で、充実の本編を締め括った。
アンコールでは、グッズTシャツ姿のしょこたんが再登場。ファンの大歓声があがると、ステージにサプライズケーキが運びこまれる。バンドメンバーである「ギザレンジャー」の演奏にあわせて、OPアクトを務めた“WE3M”や会場のファンからの「ハッピーバースデー」の大合唱で、“レベル39”を盛大にお祝いされた。
最後はライブの鉄板曲「rainbow forecast」を歌唱。その歌声で会場をレインボーに染めあげて、多幸感溢れるステージを後にした。
【夜公演】
夜公演は、ブルーグリーンの衣装に身を包んで登場。キュートなナンバーが並んだ昼公演から一転、夜は自身の代表的ロックナンバー「9lives」からスタート。休む間もなく「diamond high」で一気にボルテージは最高潮に。
会場に集まったファンへ、改めて“レベルアップ”の報告をしたのち、「ホリゾント」、「GAME」、「続く世界」という3曲立て続けのロックなパフォーマンスで、血が滾るように真っ赤に染まった客席を煽っていく。
MCパートでは、尊敬してやまないという、ジャッキー・チェンから祝い花が届いたことに喜びを見せると、急遽アカペラで「ポリス・ストーリー」の主題歌「英雄故事」を歌ってみせる。続けて披露するのは、5月31日(金)に全国公開される、ジャッキー・チェンの50周年記念アクション超大作映画「ライド・オン」のサポートソングでもある「Go For It!」。中川翔子が作詞した同楽曲を、今回、初のセルフカバーする形になった。
昼公演の「ロマンティックあげるよ」に続き、夜公演もドラゴンボール主題歌「DAN DAN 心魅かれてく」をカバー。ドラゴンボール作者の鳥山明氏への愛を爆発させたのち、いしわたり淳治作詞の大人の恋を歌った「誰にも言えないキスのあと」、アニメ「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHIMIST」エンディング主題歌「RAY OF LIGHT」と、人気曲で会場を沸かす。
唯一、昼公演と同じセットリストとなった新曲バラード「流氷に消ゆキラリ」で、相変わらず抜群の歌唱力を見せつけたのち、こちらもバンド編成では初披露となる、水曜日のカンパネラ・ケンモチヒデフミが手がけた自叙伝ソング「中川翔子」へ。“水カン”節のおしゃれなサウンドに、耳に馴染むキャッチ―なメロディ、そこに “しょこたん”というエッセンスが加わって完成された一曲に、新たな音楽性を感じずにはいられない。
夜公演もいよいよラストスパート。「calling location」、「Dream Driver」と歌ったのち、「まだまだいけるか!」と客席を煽ると、そのまま自身の代表曲「空色デイズ」に突入。いつも以上に超ハードでロックな「空色デイズ」を見せつけると、“キュート”と“ロック”が入り乱れた「Spiral」で夜公演を締め括った。
夜公演も再びアンコールに登場し、盛大に“レベルアップ”の喜びをファンと分かち合うと、「これからの未来も何があっても絶対大丈夫。みんなとまたいっしょに生きていきたい。つよがっていきましょう!」と決意を述べ、本当のラストナンバー「つよがり」を歌い上げた。
いつまでも「ありがとう」とファンへの感謝を叫びながら、昼夜あわせて全33曲、白熱のバースデーライブのステージを後にした。
撮影:Ayumi Nagami
■昼公演
[OPENIG ACT]
『WE3M』
1.MelaMela
2.Bling-Bang-Bang-Born
3.HELLO NEW WORLD
[開演]
1.souffle secret
2.せーので恋しちゃえ
3.Magical Circle
4.君にメロロン
5.心のアンテナ
6.自由への扉
7.輝く未来
8.赤いスイートピー
9.ロマンティックあげるよ
10.流氷に消ゆキラリ
11.65535
12.Jewelry heart
13.Discovery
14.Satellite Girl
15.Brilliant Dream
16.ドリドリ
[ENCORE]
17.rainbow forecast
■夜公演
[OPENIG ACT]
『WE3M』
1.MelaMela
2.Bling-Bang-Bang-Born
3.HELLO NEW WORLD
[開演]
1.9lives
2.diamond high
3.ホリゾント
4.GAME
5.続く世界
6.Go for it!
7.DAN DAN 心魅かれてく
8.誰にも言えないキスのあと
9.RAY OF LIGHT
10.流氷に消ゆキラリ
11.中川翔子
12.calling location
13.Dream Driver
14.空色デイズ
15.Spiral
[ENCORE]
16.つよがり