俳優・石原さとみ主演で中村倫也、青木崇高らが共演し5月17日より全国公開予定の映画『ミッシング』(監督:吉田恵輔/配給:ワーナー・ブラザース映画)。本作のメイキング写真が5月11日に解禁となった。
ある日突然、愛娘が失踪。懸命に待ち望みながらも、自分たちの力ではどうにもできない現実との間でもがき苦しみ、事件をめぐるマスコミと世間の声に翻弄される母親・沙織里(石原)とその家族を描いている。3人のほか共演には森優作、小野花梨、細川岳、有田麗未、小松和重、カトウシンスケ、山本直寛、柳憂怜、美保純が出演となる。
公開された写真には、石原とそのすぐそばに監督の吉田が並んで座っている姿。お互いにとって「挑戦だった」という本作、撮影中は、どう演じればいいか分からない状態がずっと続いていたという石原に、吉田監督はテイクごとにそばに行って、時間をかけて丁寧に会話をしていた。撮影が早い!とよく言われる吉田組では、滅多にない光景だったという。
中村演じるテレビ局の記者・砂田の仕事場の撮影は、実際のテレビ局を使用して行われた。写真には、普段私たちが目にすることのない、テレビ局内の風景も映っている。??田は、『空白』(21)で描き切れなかったマスコミの今をしっかりと掘り下げたいという思いも本作に盛り込んでおり、ニュースを扱うマスコミの現場の葛藤や緊張感が伝わってくる。
常に世間の目にさらされる夫婦役を演じた石原と青木は、家の中や街でのビラ配りなど、一緒にいるシーンが多かった。事件に対する温度差からぶつかるシーンも続いたが、お互いに、言葉数を重ねるというより、一緒にシーンやそこに向かう気持ちを共有することできて本当に助けられた、と振り返っている。まさに“支え合った”関係性を築けたというが、それがあったからこそ、二人のシーンが観客にとってより身近に感じられるものになっている。
そして、晴れた空の下で、笑顔を浮かべながらスタッフと一緒にモニターを眺める石原と吉田の姿も。念願の吉田組への参加が叶った石原は、「役柄も設定もお話もツラいけれど、とにかく現場が平和だった。温かいし、優しく、やわらかい空気に包まれている」と撮影現場の雰囲気を明かしていたが、集中力を切らさずに演じられたのは、臨機応変に対応するスタッフたちの支えもあったとしている。
映画『ミッシング』は5月17日より全国公開予定!
※吉田監督の「吉」つちよしが正式表記
※記事内画像は(c)2024「missing」Film Partners