俳優・舘ひろし、柴田恭兵が5月11日に大阪のT・ジョイ梅田シアターで映画『帰ってきた あぶない刑事』(監督:原廣利/配給:東映)舞台あいさつ付き先行上映会『タカ&ユージが返ってきた!』ファンミーティングin大阪に登場した。
“あぶデカ”の略称でも親しまれ、1986年のテレビドラマ放映開始から37年。2016年公開の映画『さらば あぶない刑事』を“最後”に「サラバ」を告げていたタカ&ユージのバディが“ハマ”に帰ってきた。鷹山敏樹役・舘ひろし、“ユージ”こと大下勇次役・柴田恭兵、真山薫役・浅野温子、町田透役・仲村トオルのおなじみのメンバーも勢ぞろいしている。なぜ、復活を遂げたのか、定年を迎え、ニュージーランドで過ごしているはずのタカ&ユージの現在は……が、“あぶデカ”テイスト全開で描かれている。
以下、公式レポート部分。
2016年に公開の前作『さらば あぶない刑事』の際は、大阪・道頓掘にてプレミアイベントを行った2人。会場は8年ぶりに大阪に帰ってきたタカ&ユージを心待ちにしていた「あぶ刑事」シリーズを愛してやまない観客たちで満員となり、待ちに待った最新作への期待の詰まった熱気であふれていた。
非常に高倍率であり、ごくわずかの参加権を得ることのできた幸運の持ち主が集まった本ファンミーティング。映画上映後、ファンミーティング開始を待つお客様で満員の会場は、本作をいち早く鑑賞した興奮冷めやらず、「あぶ刑事」を愛する熱気でいっぱいだった。
大歓声の中、フォーマルウェアに身を包んで、お馴染みのサングラス姿で颯爽と現れた“ダンディー鷹山”と“セクシー大下” の最強バディ。客席後方からの思いがけぬサプライズ登場に大興奮のファンからは、割れんばかりの拍手と「舘さん!」「恭サマ!」「タカ!」「ユ―ジ!」といったたくさんの声援が鳴りやまず、会場のボルテージは一気に最高潮に達した。そんな「あぶ刑事」を愛するファンたちに、タカとユージは笑顔を見せる。
鷹山敏樹役の舘ひろしは「舘でございます」とダンディーな第一声。おかえり、という客席からの声に「ありがとう」と感謝の言葉で応え、「8年ぶりに帰ってきました。老体に鞭打って頑張りました。楽しんでいただけたら幸いです」と挨拶。
続いて大下勇次役の柴田恭兵が「みなさんも会いたかったと思いますが、僕たちも大阪のあぶ刑事ベイビーたちに会うのを楽しみにしていました」と呼びかけると大歓声が。「拍手で応えてください。映画、面白かったですか?楽しかったですか?かっこ良かったですか?」と問いかけると、客席から割れんばかりの拍手が鳴り響き、興奮が伝えられた。「(土屋)太鳳さんの役をやってみたいなって思った人?」と問いかけ、はーい!と客席から声がかかると「無理です!」と答えるお茶目な返しに笑いがあふれた。「でも、ここにいるみなさんは、タカとユージの娘たちです。関西のあぶ刑事ファンのみなさま、本当に熱くて嬉しいです。今日はありがとうございます」と愛あふれる感謝の言葉を述べると、改めて大きな拍手が沸き上がった。
8年ぶりの「あぶ刑事」カムバックを聞いた時の感想について、舘は「8年ぶりという感じがしなくて、3年くらい前に撮ったかな?という感じでしたけれども、このお話をいただいてまた恭サマと一緒にタカとユージができることが凄く嬉しかったです」と熱い思いをにじませた。そんな舘の言葉に柴田も、「舘さんが全員集合、と言ったらすぐ馳せ参じますし、トオル君(仲村トオル)とか温さん(浅野温子)とか改めて4人がそろうと最強だなという感じがしました」と熱のこもった声であぶ刑事への愛を語った。
本作の一番の見どころであるクライマックスのアクションシーンには、ロケ地として神戸の埠頭が使用されている。この神戸におけるアクションシーン撮影の感想を問われた柴田は「全身、筋肉痛でした」との一言で会場を沸かせ、「70過ぎてから映画を撮りたいな、と思っておりまして、同世代の方に向けてタカとユージが頑張ってますよ、というメッセージをこめながら歳相応に一生懸命走りました」と振り返った。定番のタカのハーレーシーンについて柴田から「今回の舘さんのショットガンのシーンは今までで一番だと思っています」と称賛の言葉が送られると、舘は「僕は恭サマと違って走ったりする必要はなく、乗っていればいいので割と楽でした」と返し、会場は笑いに包まれた。
“ファンミーティング”を銘打つ本イベント。ファンミーティングらしく、今回限り、特別にファンから直接2人に質問ができるティーチインタイムに突入。人生のほとんどが「あぶない刑事」だと語る女性から涙をにじませながら投げかけられた「38年で変わったもの、変わらないものはありますか」という質問に、舘は「撮影初日に恭サマに会った途端に、“タカとユージ”という関係がすぐにできる」と変わらないことを、「昔はあまり台本を読むことが好きではなかったが、最近はちゃんと読むようにしてます」と変わったことを明かすと客席は温かい笑いに包まれた。柴田は、「舘さんはずっと変わらずダンディーです。僕は段々セクシーというよりも…」と笑いをにじませ、「みなさまのおかげだと思います。みなさまの熱い思いで頑張りきることができました」と感謝の思いを伝えた。最後に選ばれた8歳のお子様を連れた女性は、「中学生からファンで、再放送で娘もハマっている」と感極まる様子を見せ、隣に座るお子様からも「面白かったです」と2人に直接伝えられると、会場は温かな雰囲気に包まれた。「次回作も娘と観られたらいいなと思っています。次回、ありますでしょうか?」と問いかけられると、舘は「もう一度…体力がもてば。お嬢さんが素敵な女性になったらお会いしましょう」とタカを彷彿とさせるダンディーな一言が贈られ、次回作を期待するファンから拍手が沸き上がった。
改めてファンの皆様の声を聞き、舘は今回のイベントが非常に高倍率であったことに触れ、改めて感謝の気持ちを述べた。柴田からは「男性ファンの人も、大好きですよ」と愛の言葉が。客席からは再び大きな拍手が送られた。
長年「あぶ刑事」を熱く応援してきたファンにはたまらない、夢のような時間となったファンミーティング。楽しい時間はあっという間で、最後にファンに向けてメッセージを求められると、2人はずっと着用していたサングラスを外し、客席は再び沸き上がった。
舘は、「凄い高い倍率の中、お越しいただき本当にありがとうございます。面白かったですか?」と問いかけると、客席からは舘に思いを届けるべく盛大な拍手が。「是非、ご友人・知り合いの方に、『帰ってきた あぶない刑事』面白かったよと宣伝していただければ幸いです」と呼びかけた。
続いて柴田は「70過ぎてから映画を撮ろうと約束した先輩たちの中に、この映画が完成する前に亡くなってしまった方が何人かおられます」と長年にわたり「あぶない刑事」シリーズを作り上げてきた同志であるスタッフの名前を挙げ、ラストシーンの際に彼らの名前を呼びながら撮影したことを明かした。「5回、10回と、わかるまで見てください」という言葉に客席から見る見る!と声があがると、「素敵な映画ができたと思います」と揺るぎない自信をのぞかせた。
そしてファンミーティングの最後にはなんと、2人の直筆サインボールのプレゼント企画を実施。事前にサインを書いたボールを、2人が直接客席に投げ入れる!合図に合わせ、舘が客席前方に、柴田が後方に力強い投球を見せ、サインボールはタカとユージを愛するファンの手元まで届いた。幸運にも手に入れることのできたファンは興奮を抑えきれない様子で、周囲のファンからも温かく祝われていた。
こうして大盛り上がりの中幕を閉じたファンミーティング。ファンミーティングならではの、タカ&ユージとファンとの交流が印象的な、非常に熱気と愛にあふれた特別な時間となった。
映画『帰ってきた あぶない刑事』は5月24日より全国公開予定!
※記事内写真は(c)2024「帰ってきた あぶない刑事」製作委員会