土屋太鳳「赤羽骨子のボディガード」出演!ラウールと対峙で銀髪妖しげビジュ公開

土屋太鳳「赤羽骨子のボディガード」出演!ラウールと対峙で銀髪妖しげビジュ公開1

 アイドルグループ『Snow Man』ラウール主演で8月2日より公開予定の映画『赤羽骨子のボディガード』(監督:石川淳一/配給:松竹)。本作に俳優・土屋太鳳が出演していることが5月26日に発表となった。

 漫画家・丹月正光氏が2022年9月より『週刊少年マガジン』(講談社)で連載中の同名作。とある事情で命を狙われることになった赤羽骨子(出口夏希)。大好きな彼女のために、ボディガードとった威吹荒邦(いぶき・あらくに)に与えられたミッションは、彼女にバレることなく守ることだった……果たして無事にクリアすることはできるのか――。ラウールは、原作の威吹は金髪ヤンキー不良高校生ということで、久々に金髪姿を披露している。

 今回発表となった土屋は国家安全保障庁長官・尽宮正人(遠藤憲一)の娘として生まれるが男として育てられ、MI6に所属するエリートとなるものの、父の愛情を受けられなかったが故に赤羽骨子を殺したいほど憎む、尽宮正親(じんぐう・まさちか)役を演じる。

 骨子とは実の姉妹。正親は幼い頃から訓練され、男として育てられる。父の愛情を受けたい一心で血の滲むような努力をしMI6に所属するエリートとなるが、どんなに努力をしても正人は正親に見向きもせず骨子を溺愛している。やがて正親の敵意の矛先は骨子に向けられ、骨子を殺したいほど憎むようになる。骨子の命を狙い、ボディガードとして彼女を守る威吹荒邦(ラウール)と対峙することとなる。

 しかし、ひょんなことから!?荒邦にある感情を持つようになる。圧倒的な存在感を放ち手強い敵として登場する正親だが、荒邦というピュアで真っすぐな存在と出会い、徐々に人間らしく変化していく。完璧なのにどこか不器用で感情をむき出しな姿はどこか憎めなさと愛らしさの魅力溢れるキャラクターとして描かれている。

 今回の発表にあわせて、イメージビジュアルも解禁。黒のレザーコートに身を包み、銀髪、そして右目には眼帯という圧倒的な存在感を放つ妖しげなビジュアルに仕上がっている。また、ラウールと背中合わせで立つビジュアルもお披露目となった。

 さらに土屋へインタビューも敢行。以下、主なやり取り。

 ――クランクアップを迎えて今のお気持ちをお聞かせください。
 土屋:率直にいうと、寂しいなという気持ちです。演じさせていただいた時間自体はすごく短いんですけど、演じれば演じるほど自分の心にどんどん入り込んでくるような愛おしさを感じる役でした。

 ――正親役のお話が来たときのお気持ちをお聞かせください。
 土屋:原作と台本を読ませていただいて、これは責任重大だぞ!と思いましたね。男の子として育てられたけれど、お父さんには『娘』として認めてもらいたいと願っていて、しかも荒邦と骨子の距離を縮めるキーマンでもあって、その上で、正親は荒邦を圧倒しないといけないじゃないですか。難しい役だなと思いました。

 ――役作りをかなり準備されてこだわられたと思いますが、具体的にこだわられたところを教えてください。
 土屋:まずは、登場シーンですよね。ここでちゃんと正親として荒邦を圧倒しなきゃいけない。それが出来ないと、そのあとの可愛らしい部分や憎めない部分が表現出来ないので、とにかく正親がどんな気持ちで育ってきたか全力で考え続けて、そのエネルギーを込めました。
 といっても正親らしさは気持ちだけで表現できるものじゃないので、宝塚の男役の方にコツを伺ったり、宝塚のメイクに携わっている方に講習会を開いていただいたり、家族に姿勢や歩き方や声の出し方を教わったりして、私自身の日常の中で正親の生活を送りました。ですのでその頃は、普段の生活でも男らしかったと思います。声は低くしすぎると枯れてしまうので、低い中で声色やニュアンスを変えたり息を入れたりと工夫しましたが、とっても難しかったです。衣装とメイクとウィッグにたくさんパワーを貰って、やっと乗り切れた気がします。

 ――印象に残っているシーンを教えてください。
 土屋:学校のシーンがクランクインだったんですけど、反省点が多かったんです。自分の立ち姿だったり歩き方だったり、もうちょっと研究できたなと思って、少し工夫を重ねました。水族館のシーンでは、より喧嘩っぽいアクションにしたいなと思って、ギリギリまで練習をして臨みました。休憩時間に、荒邦さん(ラウールさん)が「正親の気迫を感じます」と言ってくださって、凄く嬉しかったです。

 ――ラウールさんとご一緒されてみていかがでしたか?
 土屋:ラウールさんは頭脳と身体能力の両方をフルに使って、現場でどんどん進化していかれる方だなと感じました。正親とのアクションでは受け身を担当なさってますけど、アクションって、実は受け身が上手くないとアクションにならないんです。しかも受け身って危険なんですよね。体格差もすごくあるのに一生懸命向き合ってくださって、本当に素晴らしかったなと思います。

 ――出口さんや遠藤さんはいかがでしたか?
 土屋:とても明るくて、夏希ちゃんの可愛い笑顔にパワーをいただきながらご一緒していました。遠藤さんは、ずっと共演させていただきたいなと憧れてきた方なので、やっとお会いできたという感じでした。私が申し上げるのはおこがまし過ぎるんですけど、本当にお芝居がお上手で、素敵で、胸にぐっときました。

 ――最後に公開を楽しみにしている皆さんへ一言お願いします。
 土屋:爽やかで華やかで思いきり楽しんでいただける魅力的な作品になっていると思います。錚々児高校3年4組の熱い日々を、ぜひスクリーンで体感してください!

 また、プロデューサーの加藤達也からも土屋の起用にコメントを寄せている。以下、全文。

 お待たせいたしました。「赤羽骨子のボディガード」最後のキャスト発表です。満を持して正親役の発表ができることを本当に嬉しく思います。この「赤羽骨子のボディガード」の人気キャラクターで、ジョーカー的な存在。
 男性に間違えられるような女性であり、その姿は圧倒的にかっこよく、美しくなければなりません。加えて内面は男らしく荒々しい一面と、突然可愛らしくなるというギャップ、それでいて面白くもなければならないという、本当に難しい役どころ。
 今までの映画史でも見たことがないキャラクターにしたく、普段のパブリックイメージからは全く想像できない、イメージが湧かないような方にお願いできないか。どんな方であれば、この難役をお願いできるのか。非常に悩みましたし、考え抜きました。そして、辿り着いた方が、今回発表させていただく土屋太鳳さんです。
 類稀な美しさ、華やかさ、強さとしなやかさをお持ちで、コミカルさを兼ね備える人と考え抜いた時に、最後は理屈ではなく、閃きと、直感で絶対に土屋太鳳さんにお願いしたいと思い、今回オファーさせていただきました。
 ご本人や、監督、スタッフとも何度も、衣装、ウィッグ、メイクのテストを重ね、妥協せず完成された渾身の正親のビジュアル。加えて、今回は激しいアクションも多くあり、撮影のギリギリまで練習を重ね、ほぼ全てのアクションをご本人でこなされております。
 カメラに映し出された土屋さん演じる正親を見た時に、当初の想像をはるかに超えたキャラクターに昇華していただいていて、圧倒され震えてしまうほどでした。
 きっと映画史に残るような傑出したキャラクターになっていると確信しております。縦横無尽に躍動する正親をぜひ大きなスクリーンでみなさまにもご覧いただきたいと思います。

 ※記事内画像は(c)丹月正光/講談社 (c)2024 映画「赤羽骨子のボディガード」製作委員会

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