“キスマイ”の愛称でも親しまれるアイドルグループ『Kis-My-Ft2』の宮田俊哉が6月15日に東京・TOHOシネマズ日比谷で映画『ブルー きみは大丈夫』(監督・脚本:ジョン・クラシンスキー/配給:東和ピクチャーズ)公開記念舞台あいさつに俳優・稲垣来泉、声優・加瀬康之、浪川大輔、三森すずことともに登壇した。
子供のとき、おままごとや一人遊びの時に作り出した空想の友達が大人になってもそばで見守ってくれているとしたら……そんな発想で作り上げられた孤独な少女・ビーと、子供にしか見えない“もふもふ”ブルーの心温まるような交流が描かれる。本日登壇の日本語吹き替えキャストはブルー役を宮田、ブルーを助けるために立ち上がる少女ビーを稲垣、大人だけどブルーのことが見えるビーの隣人カル役を加瀬、ビーのパパ役を浪川、ダンスが得意な“空想の友達”ブロッサム役を三森が声を当てている。
この日、宮田と浪川といえば“師弟関係”で知られる仲。その縁は、2020年10月に公開されたアニメーション『劇場版 BEM ~BECOME HUMAN~』にて宮田がバージェス役で初声優を務めた際に、教えを請うたのが浪川だった。当時のイベント(参照記事:宮田俊哉 山寺宏一が証言する声優業界でも前代未聞の“師弟関係”レッスン!久々の観客を前に「僕の姫たち、ありがとう!」と笑み)でも浪川から手紙が届けられ、「いつか師匠ともアニメで一緒にできたらいいなという話をしてたんです」と話していた。
そんな関係性なだけに、ついに初共演を果たした本作では、2人とも喜びひとしおといった様子。宮田は壇上でも「師匠にたくさんレッスンして頂きました」と4年前のことを昨日の出来事のように爽やかに話したり、吹き替え声優を務められるようになったことに「師匠大きくなりました」と成長をアピール。「1つの目標としては師匠と同じ作品に出るというのがあったんです。それが1つ達成されたぞという気持ちがあります」と晴れ晴れとした表情を浮かべる。
これに浪川もニコニコと見守る。作品の収録は同じ日ではなく浪川が先に収録していたそうだが、「宮田くんが次の日の収録で来ると聞いたので、(スタッフたちに)『宮田くんを何卒よろしくお願いします』と伝えて」と、“師匠”としてあいさつまわりをしていたのだとか。そうして完成品を聴いて、「素晴らしかったです。吹き替え初めてなんだよね?吹き替えのレッスンはあまりしていかなったから、“楽しくやれました”という連絡もくれて」と、我がことのように嬉しがったそう。
オチとしては、本作で声を当てられたのは宮田のバーターと冗談めかす浪川。気分が乗ってきたのか、隣にいたブルーを見ながら「宮田くん、すごく大きくなったね」というと、宮田はサッとブルーの声になり「大きくなったよー」と生アテレコして師弟のコンビネーションの良さを窺わせていた。
映画『ブルー きみは大丈夫』は公開中!
取材・撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ