TVアニメ『メガロボクス』プレミアム試写会が28日、東京・スペースFS汐留で開かれジャンクドッグ役・細谷佳正、勇利役・安元洋貴、森山洋監督が登壇し、司会は鷲崎健が務めた。
ちばてつや氏の名作ボクシング漫画『あしたのジョー』誕生から50年を記念し、同作を原案としたオリジナルアニメーション作品。肉体とギア・テクノロジーを融合させた近未来型ボクシング“メガロボクス”が存在する近未来が舞台。実力がありながらも八百長の非合法の賭け試合にしか立つことができないメガロボクサー・ジャンクドッグが、どん底から日常を打ち壊すような“運命”と出会い、あしたを目指す熱いドラマが描かれる。
まずは第1、2話が上映した後に、3人とも黒を基調としたファッションで登場。細谷は本作第1話のジャンクドッグ(通称:JD)、勇利らが出会うシーンの描き込みの素晴らしさに大友克洋監督の『AKIRA』のような気持ちになったそうで、「映像が素晴らしいと思います。第1話で、雨の日にジャンクドッグがゆき子と勇利に会うシーンで、背景の作画が素晴らしかったです」と、しみじみ。
さらに、細谷は自身のキャラクターへ、「自分の境遇もあり、本気で闘うことを許されていない。それに対していらだちを感じている男です。勇利と出会うことで、自分が本当にやりたいことを見つけて成長していきます」と、解説していた。
一方、安元は台本を手にした段階で胸を弾ませ周囲にも作品のことを紹介したくなるほどだったのだとか。「勇利はチャンピオンなので、人を圧倒するような立場で演じました。勇利が身に着けるギアを意識して、“鉄”をイメージし、ソリッド(硬質的)な雰囲気を出して演じました。演じていてとにかく楽しかったです」と、魅力も。
アフレコでは細谷は森山監督からとくにダメ出しを受けないことが逆に不安だったのだとか。しかし、第1話の映像を見た瞬間に森山監督を信じてついていこうと、気持ちをたぎらせたという。安元も本作に胸が熱くなるような名台詞が散りばめられていると細谷と確認しあうことが多いそうだ。
ほかにも2人が気に入っている見どころは第1話の冒頭だそう。細谷は「冒頭のナレーションで、『立入禁止』と書かれた看板を超えるシーンがあり、南部贋作(cv.斎藤志郎)の手を離れて歩いていくジャンクドッグの姿を予兆しているような気がしました。また、バーで南部に詰め寄る場面も印象に残っています。南部に言われ、自分の感情を押し殺すシーンがあり、彼はこれまでもこうして耐えてきたのだと感じました」と、深い考察も。
追加で、安元は「本作は『あしたのジョー』のリメイクではなく、『ジョー』を愛している人達が作った作品です。ジャンクドッグを始めとするキャラクターの変化が描かれていくので、彼らの行く末をぜひ観てほしいです」と、アピールしていた。
最後に集まった観客たちへ「SNSに書いてほしい一言メッセージ」をそれぞれ披露。森山監督は自身の来ていたTシャツをアピールポイントにし、「来週から放送です。“4月5日よりTBSほかで放送!”ぜひよろしくお願いいたします」と、沸かせると、安元は、「台本を貰って読んだときに毎回思ったのですが“続きが気になって仕方がない作品”です。ぜひご覧になってください」と、呼びかけ。
そして細谷からは「“こんなにかっこいい男たちは見たことがない”です。最後にはワクワクする作品ですので、ぜひ楽しんでください」と、観客へ声をかけてその場を後にした。
TVアニメ『メガロボクス』は4月5日深夜1時28分よりTBSほかにて放送!
※記事内写真は(C)高森朝雄・ちばてつや/講談社/メガロボクスプロジェクト